文:ラリーズ編集部
今回は、全日本社会人選手権で数々の入賞、全日本選手権でも3位に入る実力者の南波(旧姓:平)侑里香を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
南波侑里香とは?
南波侑里香は、日本リーグにて大活躍、全日本社会人選手権ではダブルスを中心に多くの入賞を遂げています。2016年にダブルスで、2018年にはシングルスで全日本社会人選手権を制しています。2019年には全日本選手権女子ダブルス3位、2021年にはシングルスベスト8の実績を残しています。
サンリツに所属してからは多くの勝利をもってチームの大黒柱となっています。また、2020年7月にTリーグ・木下アビエル神奈川への所属が決定し、Tリーグに参戦することになりました。木下アビエル神奈川では出場機会に恵まれませんでしたが、2021-2022シーズンは日本ペイントマレッツに所属することが発表されました。
南波侑里香のプロフィール
南波侑里香(なんばゆりか)は、1995年9月15日生まれの27歳(2023年1月時点)です。旧姓は「平(たいら)」で、2021年2月に法政大学出身の南波裕輝(東京ガス)と結婚したことで、姓が「南波」になりました。
滋賀県出身で、実業団の名門・昭和電工マテリアルズ所属の平真由香を妹に持つ南波は、中学から埼玉県の学校に通い、高校は名門・正智深谷高校に進学しました。
その後はサンリツに所属して日本リーグに参戦していました。
サンリツに入ってから、6シーズンで単複合わせて80勝近くを収めています。その実力は一級品で、2016年に全日本社会人選手権ダブルスの部で優勝、2年後にはシングルスの部で優勝と実業団選手の中ではトップクラスの成績を残しています。2020年には全日本選手権女子ダブルスでベスト8、2021年にはシングルスベスト8に輝くなど、勢いのある選手です。
2021年4月からはサンリツを退社し、日本ペイントマレッツ所属のTリーガーとなりました。
自身のTwitterでは、SNS上で選手を中心に流行っていた“チャレンジ”に挑戦していく様子などが見られます。
南波侑里香のSNS
南波侑里香のプレースタイル
南波侑里香の戦型は「右シェーク裏表攻撃型」で、ハイトスサービスからのフォアハンドの3球目攻撃が得意です。また、前陣での両ハンドのカウンターは一級品です。
ハイトスサービスを使用する選手は総じて3球目攻撃が上手です。ハイトスサービスはサーブミスのリスクが大きいですが、上手くいけば相手にとって大きな脅威ともなります。ハイトスサービスはトスを高くすることで、ボールが落下してくるときの勢いをサーブに加えることができるので、サーブ自体の威力も増します。
また、表ソフトの緩急のつけ方やフォアハンドのコントロールも上手です。ラリーになってからは、フォアハンドでのコースの打ち分けや表ソフトの緩急で相手を揺さぶり、自分の得点につなげています。
南波侑里香の使用用具
南波侑里香はミズノの契約選手で、ラケットは「フォルティウスFT」、ラバーはフォア面にミズノの「Q5」、バック面にミズノの「ブースターSA」を使用しています。
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南波侑里香の世界ランキング
南波侑里香は2023年1月時点で、世界ランキングを持っていません。国際大会の参加が少ないのでランキングは低めになっています。最高ランクは2014年7月の109位です。カデットやジュニアの時代には最高ランク2桁前半になるほどの実力を持っていました。
南波侑里香の国内大会での主な成績
2009年 | 全中 | 女子シングルス:ベスト8 |
2010年 | 全中 | 女子シングルス:ベスト8 |
2012年 | インターハイ | 女子シングルス:ベスト32、女子ダブルス:ベスト8 |
2013年 | インターハイ | 女子シングルス:ベスト32、女子ダブルス:ベスト4、女子学校対抗:ベスト8 |
2014年 | 東京選手権 | 女子ダブルス:優勝 |
全日本社会人選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 | |
2016年 | 全日本社会人選手権 | 女子ダブルス:優勝 |
2017年 | 東京選手権 | 女子ダブルス:準優勝 |
大阪国際招待選手権 | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝 | |
全日本社会人選手権 | 女子シングルス:ベスト4 | |
2018年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:優勝 |
2019年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
全日本社会人選手権 | 女子シングルス:ベスト4 | |
2021年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト8 |
2022年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
まとめ
勝利を獲得し続ける実力派選手が国内で、そして国際試合で実績を挙げることができるのか。今後の彼女の活躍に注目です。