王楚欽(ワンチューチン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT

卓球選手紹介 王楚欽(ワンチューチン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2023.01.11

文:ラリーズ編集部

今回は、中国次期エースとして期待されている王楚欽(ワンチューチン・中国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、成績を残し始めている国際大会での戦績についても触れます。

2020年世界選手権のメンバーに期待の若手として選ばれた王楚欽。今回はそんな王楚欽のプロフィールを見ていきましょう。

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王楚欽(ワンチューチン)とは?

王楚欽は2000年生まれの選手で、この世代には実力のある選手が多数いることから、「黄金世代」と言われています。王楚欽も黄金世代の一人として、アジアジュニアでシングルス・混合ダブルスを制し、世界ジュニアのダブルスで優勝するなどジュニア年代から輝かしい成績を残してきました。

2019年には馬龍(マロン・中国)と組んだ男子ダブルスで世界選手権を制し、スウェーデンオープンでツアー初優勝を果たしました。同年のオーストリアオープンにて「ラケット投げ事件」を起こしたことで国際大会の出場停止処分を科され、さらにその直後に新型コロナウイルスの感染拡大で、大会からは遠ざかりましたが、2022年には完全復活を遂げました。

王楚欽(ワンチューチン)のプロフィール

王楚欽は、2000年5月11日生まれの22歳(2023年1月時点)で、中国・吉林省吉林市の出身です。運動で体を鍛えるために7歳で卓球を始め、10歳で親元を離れて北京市チームの一員となりました。

幼少期から類まれなるボールタッチのセンスを持ち合わせていた王楚欽はすぐに頭角を現し、2014年の世界ジュニア選手権に弱冠14歳で中国代表として出場します。

2017年はアジアジュニア選手権で男子シングルスと混合ダブルスで優勝すると、世界ジュニア選手権では薜飛(シュフェイ・中国)と組んだ男子ダブルスで優勝。この頃から、国際舞台にも「王楚欽」の名前が知れわたるようになってきました。

2018年のユースオリンピックでは孫穎莎(スンイーシャ)と組んだ混合ダブルスで張本智和(IMG)/平野美宇(木下グループ)ペアを決勝で下して優勝。さらに、男子シングルスでも張本に勝利して、2冠を達成しました。

順調に力をつけてきた王楚欽は、2019年の世界選手権ブダペスト大会で自身初の世界選手権出場を果たします。同大会では馬龍と組んだ男子ダブルスで、同大会で快進撃を続けていたオビディウ・イオネスク(ルーマニア)/アルバロ・ロブレス(スペイン)の国際ペアを撃破し、世界選手権初出場初優勝を飾りました。

また、同年のスウェーデンオープンではワールドツアー決勝進出3回目にして、ワールドツアー初優勝に輝きました。

順風満帆な選手生活を歩んできた王楚欽ですが、2019年11月13日オーストリアオープンで事件が起こりました。男子シングルスの予選で同じ中国の趙子豪(ジャオズーホウ)と対戦した際、ゲームカウント0ー2の3ゲーム目、6ー10から失点した王楚欽が苛立ちを抑えきれず、ラケットを放り投げてしまったのです。

その後の試合は王楚欽がゲームカウント3ー3まで追い上げたものの、最後は趙子豪が4ー3で勝利しました。そして、この一件を重く見た中国卓球協会は、王楚欽を2019年11月13日〜2020年2月13日まで3カ月間の大会出場停止処分とずることを発表したのです。

過ちを犯してしまった王楚欽ですが2019年の国際大会での成績が認められ、2020年世界選手権釜山大会の中国代表に選出。2020年4月に開催される同大会は出場停止明け直後の大舞台となる予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で世界選手権はもちろん、国際大会が軒並み中止となり、王楚欽にとっては泣きっ面に蜂の状況となってしまいます。

それでも、2021年に入り徐々に国際大会が復活していくと、同年11月に開催された世界選手権ヒューストン大会では混合ダブルス金メダルを獲得します。

そして、翌2022年にはいよいよ本領を発揮します。7月に開催されたWTTスターコンテンダーブダペストを制すると、10月に開催された世界選手権成都大会の中国代表に選出。準決勝では2番シングルスで張本智和に敗れるも、5番シングルスで戸上隼輔(明治大)を下して、日本の大番狂わせを阻止。決勝のドイツ戦ではカイ・ストンパーを下し、金メダル獲得に貢献しました。

勢いにのった王楚欽は10月のWTTチャンピオンズマカオでも優勝。そして、11月のWTTカップファイナル新郷では決勝で張本に世界選手権のリベンジを果たし、優勝を勝ち取りました。

王楚欽(ワンチューチン)のプレースタイル

王楚欽の戦型は、左シェーク裏裏ドライブ型です。3球目攻撃やチキータからの速攻など攻撃的なプレーが多い選手です。前陣でのカウンタープレーに加え、中陣でも同じ中国選手にも負けないラリー力も兼ね備えています。

バックハンドで決定球を打てるだけでなく、うまくストレートを突き得意のフォアハンドに繋げていく展開が良く見られます。フォアハンドでは回転量よりスピードに特徴があり、ブロック力が高い張本がサイドを抜かれる場面もあります。

サーブは下や横下回転を中心とした組立てを行い、サービスエースを取ることは少ないですが低く短いサーブで3球目攻撃へとつなげていきます。レシーブではチキータだけでなく、フォア・バック両方でストップやツッツキも使用します。

実績を残しているダブルスではミスの少ないサーブ・レシーブ技術に加え、バックハンドでのコースの打ち分けにより相手ペアの体勢を崩し味方の攻撃で点数を重ねていく展開が多いです。同じ黄金世代の孫穎莎との混合ダブルスは今後世界の頂点を狙うことが出来るほど強力です。

王楚欽(ワンチューチン)の使用用具

王楚欽はラケットはバタフライの「ビスカリア」、ラバーはフォア面は紅双喜の「キョウヒョウ3」、バック面はバタフライの「テナジー 05」を使用しているようです。

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王楚欽(ワンチューチン)の世界ランキング

王楚欽の世界ランキングは3位(2023年1月時点)で、最高世界ランキングは3位(2023年1月)です。

王楚欽は2012年10月に514位で世界ランキングに初めて登場すると、ジュニア大会で実績を残し、2016年1月には147位にステップアップ。2017年12月には104位までランキングを上げました。

ランキング方式が変わった2018年1月には391位と大きく順位を落としますが、ワールドツアーのシングルスでの上位進出が目立った2019年には20位台から10位台へと大きくジャンプアップに成功しました。

王楚欽(ワンチューチン)の国際大会の主な戦績

2017年 アジアジュニア選手権 男子団体:優勝、男子シングルス:優勝、混合ダブルス:優勝
世界ジュニア選手権 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:優勝、混合ダブルス:ベスト4、男子団体:優勝
2018年 ハンガリーオープン 男子シングルス:準優勝
ユースオリンピック 男子シングルス:金メダル、男子団体:金メダル
2019年 ハンガリーオープン 男子シングルス:準優勝
世界選手権ブタペスト大会 男子ダブルス:金メダル
オーストラリアオープン 男子シングルス:準優勝
アジア選手権 男子シングルス:ベスト8、混合ダブルス:銀メダル
スウェーデンオープン 男子シングルス:優勝
2021年 世界選手権ヒューストン大会 男子シングルス:ベスト16、混合ダブルス:金メダル
2022年 WTTスターコンテンダーブダペスト 男子シングルス:優勝
WTTチャンピオンズマカオ 男子シングルス:優勝
WTTカップファイナル新郷 男子シングルス:優勝

まとめ

黄金世代の一人として、中国内でも期待されている王楚欽。馬龍や許昕といったベテラン選手の次を担う選手として日本のライバルになっていくのは間違いないでしょう。今まではダブルスの成績が目立ちましたが、2019年にはツアー初優勝を果たすなど2020年の飛躍に期待が高まります。

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男子ランキング
2023.02.02
世界
日本
1
樊振東(中国)
7725 pt
2
馬龍(中国)
4400 pt
3
王楚欽(中国)
4345 pt
1
張本智和(日本)
3860 pt
2
宇田幸矢(日本)
1148 pt
3
篠塚大登(日本)
912 pt
女子ランキング
2023.02.02
世界
日本
1
孫頴莎(中国)
8270 pt
2
陳夢(中国)
6740 pt
3
王曼昱(中国)
5275 pt
1
早田ひな(日本)
2830 pt
2
伊藤美誠(日本)
2765 pt
3
石川佳純(日本)
1890 pt