向鵬(シャンパン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:向鵬(シャンパン・中国)/提供:WTT

卓球選手紹介 向鵬(シャンパン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2023.06.09

文:ラリーズ編集部

今回は、16歳で中国国家チーム一軍入りを果たし、世界ジュニア選手権(世界ユース選手権)で男子シングルス2連覇を果たした向鵬(シャンパン・中国)について紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても詳しく紹介します。

向鵬とは

向鵬は、樊振東(ファンジェンドン・中国)、王楚欽(ワンチューチン・中国)に次ぐ、中国代表の次世代のスター候補として注目を集めている選手です。

2019年、2021年に開催された世界ジュニア選手権男子シングルスで2連覇を果たし(2020年は開催されず)たことでも知られています。

向鵬のプロフィール

向鵬(シャンパン)は2003年3月7日生まれの20歳(2023年6月現在)で、中国の浙江省台州市出身です。

両親は仕事が忙しかった影響で、幼少期の向鵬はかなりのいたずらっ子でした。見かねた両親は向鵬が小学1年生になった夏休みに、学校近くの卓球ホールに向鵬を通わせるようになり、向鵬は卓球を始めることとなります。そこから夏休み中練習に明け暮れた向鵬は、小学校の卓球トーナメントで優勝するほどの実力をつけました。

その後もメキメキと力をつけていった向鵬は、2017年に開催された全中国運動会に浙江省チームの代表選手として14歳の若さで出場します。そして、グループステージでロンドン五輪金メダリストの張継科(チャンジーカ・中国)と対戦し、敗れはしたもののフルゲームの熱戦を演じて、大きな注目を集めました。そして、同年には国家チーム二軍入りを果たします。

中国国内で頭角を現し始めた向鵬は、2018年からは国際大会にも出場するようになります。同年開催された世界ジュニア選手権では、初出場ながら男子ダブルスと男子団体で金メダル、男子シングルスで銅メダルを獲得。さらに、翌年の同大会では男子シングルス決勝でトルルス・モーレゴード(スウェーデン)を破って金メダルを獲得し、男子団体の金メダルを含む出場全4種目でメダルを獲得する快挙を成し遂げました。

そして、同年のカナダオープンでワールドツアー初優勝を飾ると、16歳という異例の若さで国家チーム一軍への昇格を果たします。

このように順調に成長曲線を描いていた向鵬ですが、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大で国際大会が軒並み中止となり、一時戦いの場を失ってしまいます。着実に成長を遂げていた向鵬にとっては、初めてとも言える大きな壁にぶち当たりますが、2021年に開催された世界ユース選手権で男子シングルス2連覇、男子団体3連覇を果たし、その不安を一蹴します。

2022年になって本格的に国際大会が復活すると精力的に参戦し、男子シングルスではWTTコンテンダーザグレブ、WTTフィーダーオトーチェッツ、WTTフィーダーブダペストで準優勝、男子ダブルスではWTTコンテンダーマスカットで優勝を飾り、2022年頭には100位台だった世界ランキングも、一気に20位台まで上昇させています。

向鵬のプレースタイル

向鵬の戦型は右シェーク裏裏ドライブ型です。

向鵬の使用用具

向鵬の使用用具は現在調査中です。

向鵬の世界ランキング

向鵬の世界ランキングは26位(2023年6月時点)で、最高ランキングは24位(2023年4月)です。

向鵬の主な戦績

2018年 世界ジュニア選手権 男子シングルス:銅メダル、男子ダブルス:金メダル、男子団体:金メダル
2019年 ポルトガルオープン U21男子シングルス:準優勝
ポーランドオープン 男子シングルス:ベスト8、U21男子シングルス:優勝
カナダオープン 男子シングルス:優勝
世界ジュニア選手権 男子シングルス:金メダル、男子ダブルス:銅メダル、混合ダブルス:銅メダル、男子団体:金メダル
2021年 世界ユース選手権 男子シングルス:金メダル、混合ダブルス:銀メダル、男子団体:金メダル
2022年 WTTコンテンダーマスカット 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:優勝
WTTコンテンダーザグレブ 男子シングルス:準優勝
WTTフィーダーオトーチェッツ 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:準優勝
WTTフィーダーブダペスト 男子シングルス:準優勝
2023年 WTTコンテンダードーハ 男子シングルス:ベスト4
WTTフィーダードーハ 男子ダブルス:優勝、混合ダブルス:準優勝

まとめ

卓球帝国・中国の次世代のスター候補である向鵬。まだまだ伸びしろを感じさせる彼の今後の活躍にも期待です。

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