文:ラリーズ編集部
今回は、過去に3度の五輪出場経験を持つカナダ代表のチャン・モーについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
カナダの代表選手として活躍しているチャン・モーのプロフィールを見ていきましょう。
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チャン・モーとは?
チャン・モーは、2018年のパンアメリカン選手権で優勝、2019年のパンアメリカンカップで準優勝など、アメリカ周辺の大会では多くの実績を残している選手です。2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪、2016年のリオ五輪と五輪にも3大会連続で出場しており、東京五輪でも出場権を獲得しています。また、フォア面に表ソフトラバーを用いた攻撃型というトップ選手では珍しい戦型でも注目を集めている選手です。
カナダのエースとして世界で活躍しているチャン・モーのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
チャン・モーは、1989年1月17日生まれの31歳(2020年4月時点)のカナダ人卓球選手です。前陣でのピッチの早いスマッシュの連打を得意とする選手です。
チャン・モーは、パンアメリカの大会では多くの実績を残しており、2018年のパンアメリカン選手権で準優勝、2019年のパンアメリカンカップで準優勝などの好成績を収めています。また、ダブルスでも2017年と2018年のパンアメリカン選手権で2年連続で優勝などの実績があり、シングルス、ダブルスの両方で活躍している選手です。
また、チャン・モーは、2008年の北京五輪から2016年のリオ五輪まで五輪にも3大会連続で出場した経験を持っています。さらに、3月に行われた北アメリカ五輪予選では、シングルスと混合ダブルスの2種目で優勝し、東京五輪の出場権を獲得しました。
プレースタイル
チャン・モーの戦型は、右シェークフォア表の攻撃型です。表ソフトラバーを活かしたフォアハンドのスマッシュと多彩なバックハンドが得点源の選手です。
サーブは、順横回転のサーブを主軸としていますが、表ソフトラバーの強みを活かすために、上回転のサーブやロングサーブを多用しているという特徴があります。レシーブはチキータを多く使います。
ラリーでは、打点が早いバックハンドでコースをついてチャンスを作り、フォアハンドのスマッシュにつなげていくプレーを得意としています。スマッシュはスピードよりも安定性やコースを重視しており、ミスが少ないのが特徴的です。フォア、バックともに打点が早く、コースの打ち分けが上手いため、ラリーに強い選手です。
使用用具
チャン・モーは、バタフライの契約選手で、用具はすべてバタフライのものを使用しています。ラケットは特注のアリレートカーボン入りのラケットを使用しており、ラバーはフォア面に表ソフトの「スピーディーP.O.」を、バック面に「ディグニクス05」を使用しているようです。
世界ランキング
チャン・モーの世界ランキングは2016年8月の時点では109位でした。しかし、2017年8月には56位と、1年間で50位以上もランキングを上げました。その後少しずつランキングを上げていき、2018年12月には過去最高となる19位となりました。現在のランキングは34位(2020年4月時点)となっています。
国際大会での主な成績
2008年 | 北アメリカ選手権 | シングルス準優勝 |
2009年 | ポーランドオープン | U21シングルスベスト4 |
2016年 | ノースアメリカンカップ | シングルス3位 |
2017年 | パンアメリカン選手権 | ダブルス優勝(COTE Aliciaペア) |
2018年 | パンアメリカン選手権 | シングルス準優勝、ダブルス優勝(COTE Aliciaペア) |
2019年 | パンアメリカン選手権 | シングルス3位、ダブルスベスト4(Xu Joyceペア) |
パンアメリカンカップ | シングルス準優勝 | |
2020年 | パンアメリカンカップ | シングルスベスト4 |
まとめ
カナダの代表選手としてアメリカ周辺の多くの大会で活躍しているチャン・モー。その実力は世界のトップでも通用するものになっています。チャン・モーは、4回目の五輪出場となる東京五輪ではどのような活躍を見せるのか。彼女の今後の活躍に期待が高まります。