周恺(ジョウカイ)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:周恺(ジョウカイ・中国)/提供:WTT

卓球選手紹介 周恺(ジョウカイ)の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.06.01

文:ラリーズ編集部

今回は、世界ジュニア選手権の元銀メダリストで、2023年の中国国内選手権で準優勝を飾っている周恺(ジョウカイ・中国)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

周恺とは?

周恺は、2013年の世界ジュニア選手権で準優勝、2023年の国際大会でも上位入賞を続けている選手です。フォアハンド主体のプレースタイルで、隙を見せればすかさずフォアハンドの連打で押し切ることができる選手です。

周恺のプロフィール

周恺(ジョウカイ/Zhou Kai)は1996年3月1日生まれの28歳(2024年6月時点)で、中国の鷹潭市出身です。

2011年からジュニア&カデットオープンを中心に国際大会で上位入賞を果たすようになると、2013年には世界ジュニア選手権で男子シングルス準優勝を飾りました。以降は一般の種目にも出場し、2014年には韓国オープンの男子ダブルスで優勝しています。

2018年には中国の国内選手権でも男子ダブルスで準優勝と、ダブルスの名手として世界トップレベルの実力をつけてきました。2022年以降のWTTシリーズでは男子シングルスでも優勝や上位入賞を飾るようになり、2023年の中国の国内選手権では決勝に進出。

林詩棟(リンシドン・中国)に敗れはしたものの男子シングルスで準優勝をつかみ取り、シングルスでも中国内外でトップレベルの実力をつけるようになってきています。

周恺のプレースタイル

周恺の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、近年の中国男子では珍しいフォアハンド主体で積極的に攻撃を仕掛けるプレースタイルです。

2010年前後の中国男子は、馬龍(マロン・中国)や許昕(シュシン・中国)を筆頭にフォアハンド主体の攻撃型が多数上位を占めていましたが、樊振東(ファンジェンドン・中国)が世界トップの座に就くようになると、梁靖崑(リャンジンクン・中国)や林高遠(リンガオユエン・中国)といった両ハンド重視またはバックハンドに重きを置く選手が増加しました。

周恺は馬龍や方博(ファンボー・中国)のプレースタイルと近く、基本的に攻撃の軸はフォアハンドにあります。バックハンドもつなぎのドライブやブロック、カウンターなど使用しますが、回り込む隙があれば積極的に回り込んでフォアハンドの連打で攻め切ります。

フットワークもあるため、フォアに飛びついてからもすぐに体勢を立て直して自分の標準の立ち位置に戻り、またフォアハンドで攻め込むタイミングをうかがいます。サービスもロングサービスを多用して、先手を仕掛けてフォアハンドでひたすら相手を翻弄していくのが周恺(ジョウカイ)の卓球です。

周恺の使用用具

周恺は、ラケットは紅双喜の「キョウヒョウ龍」シリーズ、ラバーはフォア面に紅双喜の『国狂NEO3』のブルースポンジ、バック面にバタフライの「ディグニクス」シリーズを使用しているそうです。

>>【卓球】ディグニクスシリーズを徹底比較 バタフライが贈る新時代のモンスターラバーの性能とは?

周恺の世界ランキング

周恺の世界ランキングは132位(2024年6月現在)で、最高ランキングは76位(2023年8月)です。

2022年に500位台まで下がるも一気に100位台まで急上昇します。その後は2桁ランクへ上昇したり、100位台に落ち着いたりと変動しています。

周恺の主な成績

2011年 中国(成都)ジュニア&カデットオープン ジュニア男子シングルス:準優勝
中国(太倉市)ジュニア&カデットオープン ジュニア男子シングルス:ベスト4
アジアジュニア選手権 カデット男子シングルス:準優勝
2013年 中国(成都)ジュニア&カデットオープン ジュニア男子シングルス:優勝
世界ジュニア選手権 ジュニア男子シングルス:準優勝
2014年 韓国オープン 男子ダブルス:優勝
2018年 日本オープン 男子ダブルス:準優勝
中国選手権 男子ダブルス:準優勝
2019年 カナダオープン 男子シングルス:ベスト4
2022年 WTTフィーダーパナギュリシテ 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:準優勝
2023年 WTTフィーダードーハ 男子シングルス:準優勝
WTTコンテンダードーハ 男子ダブルス:優勝(ペア:于子洋)
WTTフィーダーオロモウツ 男子ダブルス:優勝(ペア:薛飛)、混合ダブルス:優勝(ペア:何卓佳)
WTTフィーダーパナギュリシテ 男子ダブルス:ベスト4(ペア:薛飛)、混合ダブルス:優勝(ペア:何卓佳)
FISUワールドユニバーシティゲームズ 男子シングルス:金メダル、男子ダブルス:銅メダル(ペア:劉丁碩)、男子団体:金メダル
WTTフィーダーヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア 混合ダブルス:優勝(ペア:何卓佳)
WTTフィーダーデュッセルドルフⅢ 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:準優勝(ペア:于子洋)、混合ダブルス:優勝(ペア:何卓佳)
中国選手権 男子シングルス:準優勝

まとめ

中国国内、そして国際大会でも世界トップレベルのフォアハンドを手にしつつある実力派が、中国代表として世界選手権や五輪に出場することができるか。今後の彼の活躍に目が離せません。

>>周恺(ジョウカイ)の関連記事はこちら

【連載】なぜ中国は卓球が強いのか?

>>水谷隼や丹羽孝希が語る!なぜ中国は卓球が強いのか