卓球プレーヤー向け [PR] 【卓球/廃盤】スピンアートの性能を徹底レビュー 粘着性ハイテンションラバーの決定版
2024.05.01
世界トップレベルの卓球選手も愛用している「タマス社(ブランド名:バタフライ)」初の粘着ハイテンションラバー、『スピンアート』。コントロール性・回転量・スピードなど、すべてにおいて高い性能を誇るこのラバーには、いったいどのような特徴があるのでしょうか。
今回は、『スピンアート』の商品情報をはじめ、その使用感や向いているプレースタイルについて解説していきます。
※本製品は2024年5月時点で廃盤となっています。
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このページの目次
『スピンアート』とは
『スピンアート』は、ハイテンションラバーならではの破壊力と、粘着性ラバーの回転性能を兼ね備えた、“粘着ハイテンションラバー”です。
強力な回転力を生み出す粘着性シートに自社開発の「スプリングスポンジ」を組み合わせ、これまでの粘着性ラバーよりも“弾み”や“コントロール性”が優れた仕様となっています。ボールに威力を求めた上で、回転力も重視したいというプレーヤーにおすすめです。
世界的トッププレーヤーの中では、中国の劉詩雯や、日本の平野早矢香、福原愛らが愛用。数ある粘着ハイテンションラバーの中でも、ひときわ個性が光っているラバーだといえます。
『スピンアート』の使い心地やデメリット
粘着系としてはかなり“弾む”印象を受ける『スピンアート』。逆に、テンション系で考えるとあまり弾まないため、“粘着とテンション系の中間”に位置する弾み具合であるといえます。ラバーの表面が硬いので球離れは早いですが、同社の「テナジーシリーズ」に通じる、一瞬だけ球を持つような感覚も。引っかかりはいうまでもなくとても強い印象です。
基礎打ちした印象では、スマッシュをはじめ、しっかりとした打球感が得られます。その一方、球離れこそ早いものの、ボールのスピードはテンション系としては控えめ。ある程度、自身のパワーをのせて強打しないとスピードのあるスマッシュやドライブを放つことができません。
スマッシュやドライブに関しては、弾道がとても自然で、“弾き”があって打ちやすく感じます。ドライブだと引き合いやつなぎ、軽打に癖があるため、中途半端にインパクトすると回転がかからず、棒球になりやすいので注意が必要。逆に、インパクトを強くしすぎると、硬いスポンジの影響から弾きすぎてしまい、直線的な弾道になってしまいます。
よって、その都度スイングを大きく取り、強めに回転をかけることが重要。小さいスイングだと飛距離不足になったり、回転がかかる前に飛んでいくので注意が必要です。ただ、パワードライブの威力や、ループの回転力は他のラバーに比べて、非の打ちどころがありません。
ブロックはスマッシュ同様に、スピン系としては優秀な印象を受けます。ショートや変化ショートも容易で、サーブとツッツキは驚くほど切りやすいのが特徴です。台上では軽打の弾みが控えめなのでコントロール性もよく、同じくスピン系の中では優秀な部類に入ります。
『スピンアート』向きのラケット
このラバーと相性のよいラケットは、「バラフライ」社が販売する「ハッドロウVR」のような“ウエンジ材”を上板に使っているモデル。
ウエンジ材は2013年ころ、中国のメーカーが使い始めた木材であり、適度な固さと“弾み”を持ち合わせていることから、粘着系ラバーに適しているのです。「ハッドロウVR」と『スピンアート』を組み合わせるだけで、それぞれの特性を相乗効果で高めた、ラケットに仕上がります。
『スピンアート』向きのプレースタイル
『スピンアート』の特性を生かせるプレースタイルは、日本式ペンのドライブマンや、サービスで相手を翻弄し、その隙にスマッシュで畳みかけるタイプの選手。サービスやドライブ(ショート)を多用するプレーヤーに最適です。
また、積極的にドライブで押しながら変化幅も広げ、ラリー時での立体的な変化でポイントを奪いにいくプレーヤーにもおすすめ。その重量や硬さも含め、予めパワーや技術力を持つ、中〜上級者の方も満足できるはずです。
まとめ
以上、バタフライの注目ラバー、『スピンアート』についてご紹介しました。現在の卓球界では、同社の「テナジーシリーズ」や「Nittaku」社の「キョウヒョウNEO」が世界のメインストリームとなっていますが、『スピンアート』もその流れに食い込んでいくラバ−となるはず。ドライブを多用するハイアマチュア〜プロユースにおすすめのラバーではありますが、卓球を始めたばかりの初心者にも一度は試していただきたい逸品です。