文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第17回となる今回は、2019年関東学生選手権男子シングルスで優勝を果たした五十嵐史弥選手(早稲田大学)のギアを紹介する。
>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら
五十嵐史弥の卓球ギア
戦型
右シェーク裏裏
ラケット
馬琳エキストラスペシャル(ST・ヤサカ)
ラバー
フォア:ラクザX(特厚・ヤサカ)
バック:ラクザX(特厚・ヤサカ)
こだわりのもの
卓球ノート
※ギアは2019年6月時点のもの
ラリーズ編集部のコメント
写真:五十嵐史弥(早稲田大学)/提供:五十嵐史弥
五十嵐史弥は、遊学館高校時代に出雲卓斗(現・明治大学)らとともにインターハイ団体準優勝、出雲と組んだダブルスでは3位入賞と、その世代を代表する選手の1人だ。
早稲田大学に進学後、1年生時の2018年関東学生新人選手権では出雲に敗れ準優勝も、2年生になった今年は、関東学生卓球選手権で男子シングルスチャンピオンに輝いた。
ヤサカ契約選手の五十嵐の愛用用具は、馬琳エキストラスペシャル(ST)に両面ラクザX(特厚)。
卓球を始めてから高校までは、ずっとカーボンの入っているラケットを使っていた五十嵐。大学に入る少し前にヤサカのラケットに出会い、初めて木材を使ったという。
「馬琳エキストラスペシャルは、木材7枚合板で他のラケットと比べて重いのですが、パワーが武器の僕にはとてもしっくりきました。さらに、初めて木材を使って、カーボンよりも回転がかけやすいことに気づきました」とラケットの使用理由を明かした。
一般的にカーボンなどの特殊素材ラケットは威力やスピードに優れ、木材合板ラケットはコントロール性能に優れていると言われている。そのため、五十嵐は、自身のパワーを活かしながらも回転をかけられる、馬琳エキストラスペシャルを選んだ。
「このラケットとラクザXを組み合わせると、回転をかけつつ、相手に押し負けないようになりました。ミートが強い選手はよくラクザ7を使っていますが、しっかり回転をかけて打ちたい僕にはラクザXが一番合っているように感じました」とラバーの選択理由も詳細に語ってくれた。
写真:五十嵐史弥(早稲田大学)/提供:五十嵐史弥
五十嵐はこだわりの愛用品として、卓球ノートをあげた。
「卓球ノートには目標と、1日の流れを書いています。僕は口だけだとなかなか行動に移せないタイプなので、紙に書いてその通りに動くようにしています。他にも卓球だけでなくその日の感想を書いて、日々のメンタルをコントロールしています」と卓球ノートの使い方を語った。
卓球はメンタルが重要だと言われるスポーツである。ノートを取り、自らの行動を律し、さらに自分の考えや気持ちを整理することで、メンタルをコントロールする。それにより五十嵐は、練習での力を試合でも発揮できるようになったという。
試合で思ったようなプレーができず苦しんでいるプレーヤーの方々は、ぜひ参考にしてほしい。
今後の目標として「まず直近でユニバーシアードがあるので、必ずメダルを必ず持ち帰れるように頑張りたいと思います。そして、大学4年間で全国タイトルを取り、世界で通用する選手になりたいです」と力強く語った五十嵐。
残りの大学生活で更なる進化を遂げるであろう五十嵐の戦いぶりから目が離せない。