工藤真弘(クローバー歯科カスピッズ)の用具紹介|俺の卓球ギア#53 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:工藤真弘(クローバー歯科)の卓球ギア/提供:工藤真弘

卓球用具紹介 工藤真弘(クローバー歯科カスピッズ)の用具紹介|俺の卓球ギア#53

2020.03.23

文:ラリーズ編集部

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第55回となる今回は、青森の東奥学園高校から大正大学に進学し、現在はクローバー歯科カスピッズで活躍している工藤真弘の卓球ギアを紹介する。

>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら

工藤真弘の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 アポロニア ZLC(FL・バタフライ)
ラバー
 フォア:テナジー05(トクアツ・バタフライ)
 バック:テナジー05(トクアツ・バタフライ)
ユニフォーム
 東奥学園時代の勝負ユニフォーム(ミズノ)
 大正大学時代の勝負ユニフォーム(バタフライ)
 クローバー歯科カスピッズのお気に入りユニフォーム(VICTAS)
こだわりのもの
 リストバンド(ニッタク)
※ギアは2020年2月時点のもの

ラリーズ編集部からのコメント


写真:過去を振り返る工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

父親の影響で卓球を始めたという工藤。厳しい父の指導のおかげで小学生の時は県大会で優勝し全国大会に出場するなど、幼少期からトッププレーヤーとして活躍していた。

卓球に熱が入らない時期もあったが、高校1年生の秋頃からは両親や監督への感謝の気持ちを取り戻し、現在まで卓球に真剣に取り組めることができているそうだ。

クローバー歯科カスピッズの姫野翼コーチも工藤の卓球やその姿勢を評価している。

「彼の特徴はフットワーク。まだまだ粗い部分もあるんですけど運動量は1番多い。練習も一番やってる。たぶん自分がチームの中でレベル的に1番下と自覚してるんでしょうね。気持ちの面で落ちていかない。多いときは週7でやっててお前もうちょっと練習ええやろって思うくらい(笑)」。


写真:業務中の工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

工藤自身も「練習をやり込むタイプですが、仕事があることで学生時代と比べて練習量は減っている。その中でも江藤(慧)さんと(松下)大星は全日本で3位に入った。質や考え方を工夫したら、練習量少なくてもいけるという良い見本が近くにできたので言い訳にせず頑張りたい」とまだまだ上を見続けている。

さらに「職場の人たちがいい人ばかりで働きやすく、仕事に対するストレスはほとんどないです」と一社会人として仕事にも前向きに取り組んでいる。


写真:工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

そんな熱い男・工藤の使用用具は、アポロニア ZLC(FL)に両面テナジー05(トクアツ)。

王道の組み合わせに辿り着いたのはつい最近だそうだ。

「フォアは硬めのラバーが好みだったので、学生時代は05が柔らかく感じて敬遠していました。でも最近改めて打ってみると、ボールが上にあがって回転がかかるので安定すると思い、両面どちらも05に変えました。また、トップ選手はだいたい05なので打ち方のコツもチームメイトやトップ選手の動画等から学べば自分も威力あるボールを打てるのではないかと思い、今は試行錯誤してる段階です」。

トップ選手が周りにいない人たちでも、YouTubeを使えば学べる時代。この貪欲な姿勢が工藤の強さの秘訣かもしれない。


写真:工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

またラケットについては「大学2年の冬からは強い選手のボールに打ち負けないように7枚合板からインナーカーボンに変えて、そこからはずっとインナー系で現在はアポロニアを使っています。グリップは昔からFLでガッチリ握る派なので変えていません」とコメントしてくれた。

フォア主体で前中陣でのラリースタイルである工藤は、持ち前の粘り強さを発揮できるように今の用具に辿り着いた。

こだわりはリストバンド


写真:練習中もリストバンドをつけてプレー/撮影:ラリーズ編集部

こだわりのものとして工藤のトレードマークであるリストバンドをあげた。偶然が重なりリストバンドを付けることになったそうだ。

「高校時代にトレーニング中に手の平を切ってしまい、手の平から手首にかけて包帯を巻いて練習しました。その時、手首が固定された感覚が良くて卓球日誌に書いたところ、監督にリストバンドを勧められてそこからつけ始めました」。

細かなこだわりとしては、その日に着ているTシャツやユニフォームに色を合わせることだという。


写真:工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

「しっくりこない組み合わせだと、練習も気持ちが乗らない。試合の時だと、その日に着る種類のユニフォームの色に合わせてリストバンドを選びます。単純に初めてつけたのがニッタクのだったのですが、手首への締めつけがしっくりきているので現在も継続して使用しています」。

以前紹介した永田悠貴(同志社大学)や世界で活躍している日本代表選手も手首にテーピングを巻いて試合をしており、手首の固定が今後のトレンドになるかもしれない。

卓球人生におけるターニングポイント


写真:工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

最後に「卓球人生におけるターニングポイント」について聞いてみた。

工藤は大学3年時の関東学生選手権をあげた。

「ダブルスでベスト16に入り、シングルスでは当時早稲田大学のレギュラー選手に奇跡的に勝てました。そこから多少自信がついて、その後の試合でも今まで勝てなかったレベルの相手に勝てるようになりました」。この大会をきっかけに社会人でも上の舞台で挑戦したいと思うようになった振り返る。


写真:工藤真弘/撮影:ラリーズ編集部

全国的な実績が無い自分が小さい頃からの夢だった日本リーグで昨シーズンプレーできたのは、本当に周りの人たちのお陰。だからこそ、今までお世話になった方々には成績を出して恩返したい。チームメイトをはじめ、周りは全国で活躍してきた選手たちばかりですが、それに負けないくらい頑張って後悔のない卓球人生にしていきたいですね」。

恩返しの気持ちを忘れずにプレーをする工藤のさらなる活躍に期待したい。

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