永田悠貴(同志社大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#18 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:永田悠貴(同志社大学)の卓球ギア/提供:永田悠貴

卓球用具紹介 永田悠貴(同志社大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#18

2020.02.12

文:ラリーズ編集部

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第18回の卓球ギアとして2019年6月に永田悠貴(同志社大学)の用具やこだわりを紹介した。公立の八尾高校では激戦区大阪から全日本ジュニア出場、同志社大学進学後は、2019年関西学生でランク入りを果たすなど、すでに関西のトッププレーヤーとして活躍していた永田。

そこからわずか8ヶ月の間に用具を大幅に変更し、全日本選手権に2種目で出場するなどさらなる活躍を見せている。そこで改めて永田の卓球ギアを紹介し、強さの秘密を探っていく。(2020年2月12日更新)

>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら

永田悠貴の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 インナーフォース ZLC(ST・バタフライ)
ラバー
 フォア:ターゲットプロGT-H47(特厚・JUIC)
 バック:ターゲットプロGT-H47(特厚・JUIC)
ユニフォーム
 同志社オリジナルユニフォーム
こだわりのもの
 Gゼロインソール
 ニチバンの固定用テーピングテープ 
※ギアは2020年1月時点のもの

永田悠貴の卓球ギア(前回取材時)


写真:前回の取材時の永田悠貴(同志社大学)の卓球ギア/提供:永田悠貴

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 ビスカリア(FL・バタフライ)
ラバー
 フォア:ラクザX(ヤサカ)(特厚・ヤサカ)
 バック:ラクザX(ヤサカ)(特厚・ヤサカ)
ユニフォーム
 同志社オリジナルユニフォーム
 ベトナム・ハイズオン市ナショナルチーム選手と交換したユニフォーム
こだわりのもの
 ユニチャーム超快適マスク
 ニチバンの固定用テーピングテープ 
※ギアは2019年6月時点のもの

ラリーズ編集部のコメント

4歳上の兄の影響で卓球を始めたという永田は、物心がつく前からラケットを握っていたそうだ。永田にとって兄は、練習のストイックさ、真面目さ、頭の良さの全てにおいて上で、常にライバルであり目標でもあった。

大阪の公立高校である八尾高校から同志社大学に進学し、同志社大学では単複2点起用でチームの中心選手として活躍している。これまでに近畿選手権2位関西学生選手権ベスト16といった輝かしい成績を残してきている。


写真:永田悠貴(同志社大学)/提供:同志社スポーツアトム編集局

永田の使用用具は、インナーフォース ZLC(ST)に両面ターゲットプロGT-H47(特厚)。

以前はビスカリア(バタフライ)に両面ラクザX(ヤサカ)を使用していたが、自分の強みを活かすために用具を変更をした。

「今までラケットはフレアを使っていたのですが、フォアの強化のためストレートに変えました。ストレートに変えたことによって、フォアや台上の技術がやりやすくなりとても自分に合っているなとしっくりきています。

また、ALCからZLC、アウターからインナーにすることで威力を意識しつつも木材のような安定性のあるスタイルになると思い、大幅に用具を変えました」。

ラバーも同じドイツ製でありながらも、ラクザXからターゲットプロGT-H47に変更した。

「ラバーでは、前のラクザXは相手に対してのボールの取りにくさ、やりにくさを重視していましたが、試合でいい結果が出なかったので自分の打ちやすさや安定感を重視して、ターゲットプロGT-H47にしました」。

トップ選手は用具を固定して大幅に用具を変えることを好まない傾向にあるが、永田は用具に関して柔軟な考えを持っている。

自分にとって用具変更は苦ではなく、自分にとっていま何が下手なのか、足りないのかを実感させられたりモチベーションアップにも繋がるので積極的に試しています」。

こだわりの愛用品として、固定用テーピングとGゼロインソールをあげてくれた。

「自分は人より手首が柔らかく安定させるために敢えて非伸縮の固定用のテーピングをつけています。(前回の記事公開後)色々な人に自分も固定用のテーピングつけてみようかなとおっしゃっていただき、私の他にも非伸縮のテーピングユーザーが増えたら幸いです。

Gゼロインソールという中敷きは行きつけの整骨院の先生から教えてもらって買ったのですが、練習中でも足が疲れにくいです。また、私は腰が悪いのですが腰の調子も良く、腰への負担を軽減してくれていると思います」。

世界で活躍している日本代表選手も手首にテーピングを巻いたり、専用のインソールを使用したりと卓球をする上で重要なこだわりとなってきている。

続いて永田に、“卓球人生におけるターニングポイント”“全日本選手権での試合を通じて感じたこと”について聞いてみた。

卓球人生におけるターニングポイント

永田は卓球人生におけるターニングポイントとして、去年の関西学生選手権でのランク決定戦での廣田雅志(関西学院大学)との試合をあげた。0-2で負けている状態から逆転勝利を収めた。最終ゲームも6-10で負けており、そこから挽回しての勝利だった。

「集中しすぎてあまり記憶にないのですが、その時の気持ちは“弱気になるのではなく、負けてもいいから強気で、情けないプレーをしない!”と心の中で自分に言い聞かせていました。それが私より何倍も強い格上の選手に勝てた理由だと思います。廣田選手に勝てたことで、自分のプレーに自信を持つことができ、伸び伸びと卓球に打ち込むことができました。

そこから、秋リーグでは龍谷大学の張選手に、全日本選手権の大阪予選では立命館大学の西選手に勝つことができました。この調子で、3年生になってもコンスタントに結果を出せる選手に成長していきたいです」。

全日本選手権での試合を通じて感じたこと


写真:永田悠貴(写真奥・同志社大)と鈴木琴音(立命館大)で混合ダブルス出場/撮影:ラリーズ編集部

2回目の全日本出場となった今回は、男子シングルスと混合ダブルスの2種目に出場した。

男子シングルス1回戦で高橋毅選手(東北福祉大)と対戦し、0-3で敗れた。

「全日本前にあまりシングルスの練習の時間が確保できていなく、仕上がりがあまり良くなかったのが敗因だと思います。また、混合ダブルスでは赤マットのコートで2試合していて、シングルスは初めて普通のコートで試合をしたのですが、思った以上に足が滑って全く踏ん張れず、良いボールが打てなくあっさり負けてしまいました」と反省点を述べた。


写真:永田悠貴(写真手前・同志社大)と鈴木琴音(立命館大)で混合ダブルス出場/撮影:ラリーズ編集部

鈴木琴音(立命館大学)と組んだ混合ダブルスでは、2回戦で出雲卓斗(明治大学)/出雲美空(遊学館高校)ペアに1-3で敗れた。

「実際に格上の選手のボールを取ってみて、スピードや回転量、打点の早さの違いを実感しました。ですが、自分の技術が通用する場面もあったので自信に繋がりました」とコメント。

「自分の調子をいかに安定して、どの試合でも100%に持っていくことが必要かを考えさせられました」と敗戦から今後に繋がるきっかけを学んだ。

今後の目標は、「関西学生リーグで優勝することと関西学生選手権でランクに入ることです」と力強く語ってくれた。

永田は普段の練習から“相手の心理状況を読んだり、自分の足りない箇所を客観視して否定的に考えて自分を鼓舞している”そうだ。自分の体格や戦型を踏まえて、どうすれば勝てるのかということをすごく頭を使って、卓球に取り組んでいる。今回の永田のこだわりには、初~中級者が強くなるためのヒントが多く詰め込まれていると感じる。

頭脳派プレーヤーの永田は、これからどんなプレーを私たちに魅せてくれるのか。これからの永田のさらなる活躍に期待したい。

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