卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第63回となる今回は、ファイナル4の決勝戦ラストで勝利して十六銀行を年間王者に導いた德永美子の卓球ギアを紹介する。
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德永美子の卓球ギア
戦型
左シェーク裏裏
ラケット
インナーフォースレイヤーZLC(FL・バタフライ)
ラバー
フォア:テナジー05(トクアツ・バタフライ)
バック:テナジー80(トクアツ・バタフライ)
ユニフォーム
十六銀行のユニフォーム
こだわりのもの
メダリスト
※ギアは取材時点のもの
こだわりの愛用品は「メダリスト」
德永は、早稲田大学で主将を務め、インカレ3連覇や創部史上初のグランドスラム(春秋リーグ、インカレの3冠)を果たし、十六銀行入社後も全日本選手権ダブルスベスト8と輝かしい実績を残している。
德永の使用用具は、インナーフォースレイヤーZLC(FL)にフォア:テナジー05(トクアツ)、バック:テナジー80(トクアツ)。
用具について德永は「ラケットは劉詩雯を以前使っていて、廃盤になったときにインナーフォースにしました。ラバーもカウンターがやりやすいので決めました」とコメントした。
写真:国際大会でもプレーする德永美子(十六銀行)/提供:ittfworld
こだわりの愛用品は、水に溶かして飲む「メダリスト」をあげた。
「サンリツの平さんが、国際大会で一緒になったときずっと飲んでいた。疲労回復に良いと聞いて、私も飲んでみようとなってから主に試合中に飲んでいます。試合が長くて疲れたときにちょっとでもプラスになったらと思って」。試合時には欠かせない飲料となっているようだ。
転機となった大学生活
石田卓球クラブ、四天王寺羽曳丘中、希望が丘高、早稲田大学、十六銀行と名門を渡り歩いてきた德永だが、大学で大きな転機を得たという。
「大学で卓球を自分で考えてするようになってから、卓球がすごく楽しいと思うようになった。そこからは、自分で考えてこれやってみようなどと取り組むようになりました」。
写真:德永美子(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ
女子選手は高校から直接実業団へ進む選手も多いが、德永は大学進学を選んだことが良い方向に働いた。
「大学か実業団かで最後の最後までどっちかで悩んでて、メリット、デメリットを色々考えて大学を選びました。もともと話を聞いたり見て学んだりが好きで、いろんなものに興味もあったし、結構勉強するのが好きだった。大学に行って私は良かったです」と大学進学の選択に胸を張る。
大学で団体戦を好きになるきっかけを見つけたという德永は、ダブルスでも刺激があったと語る。
「阿部愛莉選手(現・デンソー)と1年生からダブルスも組ませてもらって、勝ったり負けたりだったんですけど、普段から一緒にいて試合中も二人で楽しくやろうとよく話しました。団体戦も個人戦もすごく楽しくて、ダブルスを好きになれた4年間だったと思います」。
同期の安藤みなみに刺激を受けて
十六銀行では安藤みなみ、加藤杏華と小学生時代からしのぎを削ってきた同級生2人がチームメートで、1学年上の加藤知秋、山本怜も幼少期から何度も対戦してきた。
「安藤さんとは何回も当たってて、ほとんど負けてるし実績も上を行かれている。同期で入ってきて、安藤さんが上にいるからどんな時も満足せずに、もっともっとと思えます。チームはみんな年齢近くてもともと仲がいいので、団体戦になったら距離が近くてすごく盛り上がる。そこが十六銀行のいいところです」。
写真:德永美子(十六銀行)/撮影:ハヤシマコ
同期や先輩から刺激を受ける德永の今後の活躍に注目だ。