卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第68回となる今回は、中学3年生まで仙台ジュニアクラブで腕を磨き、現在は京都の名門・東山高校で活躍する星優真(ほしゆうま)の卓球ギアを紹介する。
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このページの目次
星優真の卓球ギア
戦型
左シェーク裏裏
ラケット
張本智和インナーフォースZLC(FL・バタフライ)
ラバー
フォア:テナジー05(特厚・バタフライ)
バック:ディグニクス05(特厚・バタフライ)
ウェア
東山高校のユニフォーム
こだわりのもの
イヤホン
※ギアは2020年8月時点のもの
張本智和と切磋琢磨した幼少期
現在、東山高校2年生の星のルーツは、3歳から中学3年生までプレーした仙台ジュニアクラブでの12年間にある。
写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
仙台ジュニアクラブは、張本智和(木下グループ)の父・張本宇さんが代表を務めるクラブチームだ。星は、同級生の張本と同じクラブチームで切磋琢磨し、2015年全日本カデット男子ダブルスでは張本と組み3位に入賞した。
写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
中学1年生で張本はJOCエリートアカデミーに入校するため宮城県を離れたが、星は地元宮城県の公立中学校に進み、全中でシングルスベスト16、さらに張本美和(木下グループ)と組んだ混合ダブルスでは全日本選手権で2勝をあげた。
写真:星優真(写真左)と張本美和/提供:西村尚己/アフロスポーツ
近畿6冠 東山高校のエースに
仙台ジュニアクラブで全国で戦える実力をつけた星は、中学卒業を機に「上を目指して」と親元を離れ京都・東山高校を進学先として選んだ。
1年生から星は、春の近畿大会でシングルス、ダブルス、団体戦3冠、秋の近畿大会も3冠と強豪・東山高校の名に恥じぬ成績を叩き出した。
写真:京都府高等学校卓球選手権大会(夏期大会)で優勝した星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
2年生初の大会となった2020年8月の京都府高等学校卓球選手権大会(夏期大会)の男子シングルスでも優勝を果たし、2年生エース、そしてキャプテンとしてチームを牽引している。
張本の名を冠したラケットを使用する星
星の使用用具は、張本智和インナーフォースZLC(FL)にフォア:テナジー05(特厚)、バック:ディグニクス05(特厚)だ。「スピード」ではなく「回転」を重視し、飛びすぎない用具をチョイスしているという。
写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
理由を星に尋ねると「以前は回転よりもスピードばかりを求めていました。しかし、ネットミスが多かったり簡単にブロックされたりしていたので、もう少し深いボールを打つことや相手のブロックをオーバーミスさせることなどを求めて回転を重視するようになりました」と勝つためのモデルチェンジから用具を変更したことを教えてくれた。
写真:夏季大会では前陣での速攻が冴え渡った星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
「フォア面のテナジー05は中学校からずっと使っていて1番使いやすいです。バック面は回転をさらに求めたときに、回転をかけやすく前陣でのプレーがやりやすかったディグニクス05に決めました」。回転を軸にした用具選びで8月にこの組み合わせに辿り着き、夏季大会では栄冠を掴んだ。
写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
また、星はこだわりの愛用品としてイヤホンをあげた。試合前には必ずイヤホンを使って音楽を聞き、気持ちを高め、戦いに臨む。
京都から全国、そして世界へ
最後に、東京五輪日本代表に内定し、世界ランキング4位に位置する同級生の張本について聞いてみた。
「高校になってからは会う機会が減って試合で当たるくらいしかない。自分も上を目指して全日本などで戦えたらいいなと思います」と静かに語った。
写真:星優真(東山高校)/撮影:ラリーズ編集部
1年生から名門校のレギュラーとして戦い、近畿6冠と好成績を収めてもまだ満足はしていない。「インターハイや全日本など全国の舞台でいい成績を残せるようにしていきたい」と更なる高みを目指して努力を続ける。
全国の舞台で活躍し、そして張本の待つ世界の大舞台でひときわ輝く星のプレーが見られる日が楽しみだ。
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