文:ラリーズ編集部
現在、様々なラバーが数多く存在しており、その中で自分に合ったラバーを選ぶのは至難の業です。この記事では、数あるラバーの中から1つに絞って性能や特徴を紹介しています。
その中でも、今回紹介するのは、ヤサカ社から発売されている「ラクザ7」です。
ラクザ7はグリップ力抜群のトップシートとハードな「RAKZA」スポンジを組み合わせたドイツ製のハイブリットエナジー型の裏ソフトラバーです。
ラクザシリーズの中で、一番初めに発売されたラクザ7は、強烈なスピンを持つ重い打球を作り、高いパワー伝導率によりプレーヤーの力を正確に映し出すというコンセプトの元、発売されています。
初~中上級者まで幅広く愛されているラバーはどういうラバーなのでしょうか。
このラバーの性能や特徴、どのような選手に適しているのかを詳しく見ていきましょう。
このページの目次
ラクザ7とは?
ヤサカ社から発売されているラクザ7は、「ラクザ」シリーズの1つで、2010年に初めて発売されたハイブリットエナジー型の裏ソフトラバーです。
その後、ラクザシリーズからは、スポンジが柔らかくコントロールを重視した「ラクザ7ソフト」、スピードに特化させた「ラクザ9」、NSS(ノンスリップシート)を採用し、プラボールに対応した「ラクザX」、「ラクザXソフト」、表ソフトラバーの「ラクザPO」が発売され、現在は計6種類となっています。
ラクザ7の厚さは中厚、厚、特厚の3種類の厚さとなっており、ラバーの高度は45~50°です。定価は5000円+税で、高騰しているラバーマーケットの中でも、リーズナブルな価格で、コストパフォーマンスが高いラバーとなっています。
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ラクザ7の特徴
それでは、ラクザ7の特徴について見ていきましょう。
強烈な回転量
高弾性ラバーでは、ボールは直線的な軌道を描くことが多いと言われています。
しかし、ラクザ7の場合はトップシートの高いグリップ力で、インパクトの瞬間にしっかりボールを掴み、強烈な回転量を生むことが出来ます。
この回転量のおかげで、自然と弧線を描き、相手コートに返球することが出来ます。
ボールへの高い伝導率の高さ
その伝導率の高さから、強打するほどボールに力が伝わり、思い通りの軌道を描いて打球することが出来ます。
与えた力が確実に伝わるので、相手のボールに対しても自分の思った通りのボールに変えて返球できることが出来ます。
そのため、自分から回転をかけてループドライブを打ちたい選手や、ツッツキやチキータなどの台上技術の回転量に重点を置いている選手にはもってこいのラバーとなっています。
近年、インパクトの瞬間にボールが飛んで行ってしまうようなテンションラバーが多いですが、このラバーは自分が思った回転量で確実に打球することができます。
そのため、回転のかけ方を覚え始めた初級者から回転量を重視したい中上級者まで幅広い選手に適したラバーと言えるでしょう。
ラクザ7が向いているプレーヤー
ラクザ7の使用に向いているのはどのような選手なのでしょうか。
スピードよりも回転量で戦いたい戦手
ラクザ7はトップシートの高いグリップ力でボールを掴み、強烈な回転をかけ、返球出来ます。
先に相手にドライブをさせてカウンターを狙うよりも、きっちりストップし、自分から回転量の多いループドライブで攻めたい選手に最適なラバーと言えるかもしれません。
試合中の安定感を求める選手
ラクザ7のもう1つの特徴として、ボールへの高い伝導性があることからボールを自分の思い通りに飛ばすことができ、コントロールのしやすさに長けているという点があります。
ボールをコントロールしやすいため、ラリーの安定感で勝負している選手やブロックで相手を振り回して得点する堅実なタイプの選手には最適なラバーと言えるでしょう。
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まとめ
ラクザ7は強烈な回転量、高いパワー伝導率といった特徴を持つハイブリッドエナジー型の裏ソフトラバーです。自分の思い通りのボールを打ちたい選手や回転量の多いドライブや台上技術で勝ちたい選手にはぴったりのラバーとなっているでしょう。
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