卓球動画 【卓球動画解説】硴塚/緒方(早稲田大)vs 金光/福山(日本大)|今日の1試合
2019.07.26
文:ラリーズ編集部
福原愛、水谷隼、丹羽孝希ら日本のトップ選手を輩出し一時代を築いた青森山田中・高を14年間に渡って指導した名将・板垣孝司氏。
その板垣氏がトップ選手から年代別、ジュニア選手まで幅広い試合動画について両選手の特徴、勝敗を分けたポイントを語る。
今回は、2019年 春季関東学生卓球リーグ戦 男子1部の「硴塚/緒方(早稲田大)vs 金光/福山(日本大)」。
両選手の特徴
硴塚選手と緒方選手は平成30年度・全日本学生選手権男子ダブルスチャンピオンペアです。エリートアカデミー時代からペアを組んでおり、抜群のコンビネーションで試合を組み立てます。
テクニックの金光選手と左腕の福山選手のペアです。福山選手が雰囲気に飲まれることなく実力を発揮できれば、破壊力があるだけに楽しみなペアだと思います。
見どころ
4選手ともにチキータを中心とした速いテンポのプレーが得意なので、大きなラリー戦というよりサーブレシーブでの崩し合いが予想される試合です。
勝負を分けたこの1本
※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。
第5ゲーム、早稲田ペア6対8での緒方選手のドライブのコースです。
チェンジエンドまでは早稲田ペアが連続得点を取り6対2とリードしますが、ここで緒方選手が少しだけ不用意に打ったクロスへのドライブがブロックされ一気に6対8と逆転されます。
この場面、緒方選手は福山選手のフォアミドルにドライブし「確実な1点」を取っています。もしクロスに打っていたらカウンター気味のブロックで返されたかもしれません。試合の中で相手を見ながら瞬時に判断した緒方選手は素晴らしいと思います。
板垣’s EYE
福山選手が最後に少しだけ力んでしまったのがもったいなかったと思います。ダブルスは「質の高い繋ぎボール」でパートナーにボールを回すことが必要です。
これからダブルスの経験を積み「持っていくボール」と「パートナーに回すボール」の判断が良くなれば、次に金光選手が待っているだけに良いペアになってくると思います。
逆に苦しいポイントでも試合の流れを見極め「勝ち試合」に結び付けられる硴塚・緒方ペアは流石に学生チャンピオンですね。
硴塚選手の卓球ギアはコチラ
試合情報
大会名:2019年春季 関東学生卓球リーグ戦 第7戦
選手名:硴塚/緒方(早稲田大)vs 金光/福山(日本大)
大会種別:個人戦、ダブルス、国内
試合結果:硴塚/緒方 3-2 金光/福山
2019年春季関東学生卓球リーグ戦|今日の1試合
映像提供:LaboLive
監修協力:Shakehands