【今日の1試合】「音無しのチョッパー」中島が往年の羽佳のようなカットを繰出す|卓球動画


監修:板垣孝司(TSVクニックスホーフェン ヘッドコーチ、シェークハンズGM

両選手の特徴

また一人素晴らしい才能を持った選手が出てきたと思います。中島選手のカットは「ラケットとボールが衝突している感」が全くありません。バックカットでこの感覚を持っている選手は過去にも見たことがありますが、フォアカットでこの感覚はあまり見たことがありません。往年時代の羽佳純子選手のような無駄のない美しいカット技術に感じました。一球も攻撃を入れずに自分の土俵に引きずり込むカットは凄いです。あまりのボールタッチの凄さは「音無し(ラケットにぶつかっていないように思えるので)のチョッパー」です。

小学6年生ながら数々の国内タイトルを総ナメにしてきた木原選手。バック面の表ソフト技術はラバーの長所を知り尽くした素晴らしい感覚をしています。フォアハンドに安定性と力が加われば、将来の日本代表はもう彼女の手の届く範囲に来ていると思います。

見どころ

守り抜く中島選手対バック面の表ソフトも駆使しカット攻略に挑む木原選手。勝敗の行方は….

勝負を分けたこの1本

※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。


第2ゲーム中島選手8−5リードの場面です。第1ゲームはツッツキとフォアハンドでのカット攻略に挑んだ木原選手ですが、終盤にカットを打ちきれず逆転されて落としました。第2ゲームは戦術を変えナックル性のツッツキに対し得意のバックハンドで得点を狙います。
中島選手リード8対4の場面で木原選手のバックハンドが決まり8対5となった次の長いラリーが勝負でした。バックハンドを駆使し得点を取る狙いの木原選手に対し、中島選手が粘り抜き最後はフォアサイドへのツッツキでポイントします。
ここで木原選手は「バックでも得点できないならやはりフォアで得点を取るしかない」と第1ゲームと同じ戦い方に引き戻され、まだ完成していないフォアハンドを振らされてしまいました。

板垣’S EYE

対攻撃には自分の持ち味を十分に発揮出来る木原選手でしたが、変化幅の激しい中島選手のカットを打ち切るところまではいきませんでした。ただ心配は無用だと思います。この東京選手権時はまだ小学6年生。体が出来上がるまでは、深いカットを打ち切るだけの体力は誰も備えていません。やれるべき事を地道に積み重ねればそこは時間が解決してくれると思います。

中島選手は公立高校に通う選手です。練習時間も限られていると思いますが、素晴らしいカット技術を身につけた本人の努力と指導者の方の熱意が想像できます。更に高い目標を掲げてプレーを進化させて欲しいと思います。

試合情報

大会名:第69回 東京卓球選手権大会 女子ジュニア 準決勝
選手名:中島彩希(敦賀高/福井) 対 木原美悠(ALL STAR/兵庫)
大会種別:個人戦、シングルス、国内、ジュニア
試合結果:中島3-0木原
フルバージョン動画はコチラ

映像提供:LaboLive

監修協力:Shakehands

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