【今日の1試合】「右利きキラーの名サウスポー」の高原を山本怜が攻略した作戦とは??|卓球動画 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球動画 【今日の1試合】「右利きキラーの名サウスポー」の高原を山本怜が攻略した作戦とは??|卓球動画

2017.09.06

監修:板垣孝司(TSVクニックスホーフェン ヘッドコーチ、シェークハンズGM

見どころ

お互いにバックハンドの得意な右利きvs左利きの戦いです。勝敗を左右するのはやはりコース取りです。

両選手の特徴

山本選手は、前陣両ハンド攻撃ながら早いラリーでもテンポやコースを変えられるバックハンド能力と、逆モーション気味に放つフォアハンドが魅力。パワー卓球ではありませんが、独特のテンポと打球タイミングに際立った才能を持つ選手です。

高原選手は左利きの長所を生かし、バックハンドで両コースに打ち分けられます。特にクロスへのバックハンドは相手コートのサイドラインを切る鋭いコースに決まります。また時折出すフォアサイドを切るサービスは左利き選手の見本とも言えます。「右利きキラーのサウスポー」とも言える好名選手です。

勝負を分けたこの1本

※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。

第4ゲーム2-2から山本選手が4球目で高原選手のフォアにフォアドライブを打った場面です。

第3ゲームまでは高原選手のフォアミドルからバックにボールを集めて振り回されていた山本選手ですが、ここで

フォアハンドでフォアを攻めれば得点できる

と、この得点後に確信を得たような表情をしています。

その後も3-3-,7-6,8-6と、ここ一本欲しい時は必ず高原選手のフォアサイドを攻めています。

板垣’S EYE

山本選手が最後に得点パターンを見つけ点差を離しましたが、高原選手の両ハンドも魅力十分です。

バックハンドの得意な両選手の試合は終盤の読み合いで山本選手が勝利しましたが、両選手共まだまだ強くなる要素は十分にあり、今後の活躍に期待です。

>>インタビュー 強さと美しさの裏に基本技術へのこだわり インハイダブルス優勝・山本怜

試合情報

大会名:平成29年度春季 関東学生卓球リーグ戦 女子 第1戦
選手名:山本怜(中央大学) 対 高原小麦(日本大学)
大会種別:団体、シングルス、国内、大学、女子
試合結果:山本3-1高原
フルバージョン動画はコチラ

映像提供:LaboLive

監修協力:Shakehands