監修:板垣孝司(TSVクニックスホーフェン ヘッドコーチ、シェークハンズGM

見どころ

前陣でのカウンターあり。中陣での打ち合いありのゲームオースジュースの大激戦です。

両選手には若くして「全日本ダブルスチャンピオン」になった経験があるという共通点が。

才能ある両選手の試合は意外な結末に….

両選手の特徴

酒井選手のツボにはまった時の両ハンドのカウンタードライブは破壊力十分。そのパワーでリオ五輪4位のサムソノフ選手をも撃破したことがあります。他の選手なら一本つなぐようなボールさえもリスト(手首)の強さを生かし、一撃で仕留めるバックハンドが特に素晴らしいです。

三部選手は両ハンド攻撃ながら前陣でのカウンター、中陣での安定した攻守を駆使し、最後に自分の領域に相手を引きずり込むプレーのできる選手です。破壊力よりも「最後の1点を取らせない」能力を持ち「ゲームオールジュースで負けない」卓球をする選手です。

勝負を分けたこの1本

※ページトップと同一の試合動画について、再生開始箇所を調整してお送りします。


三部が第2ゲーム7−9の場面で出したサーブ。

第1ゲームを失い、第2ゲームもここまで防戦一方の三部選手ですが、この場面で逆回転サーブをフォア前に出し2ポイントを連取します。ここまで「横下回転サーブ」をチキータとストップをされて、先手を取られていた三部選手ですが、このサーブで試合の組み立てを見つけました。

この瞬間から「このサーブを最後に生かすために、他のサーブをどう組み合わせるか」に戦術が完全にシフトしています。

第5ゲームも3対9と大きくリードされますが6対9では逆回転のロング、9対10では逆回転のバック前、10対11では逆回転のフォア前と同じ球種ですがサーブを間違えていません。劣勢でも最後まで正しい戦術を選んだ三部選手の大逆転勝利でした。

板垣’S EYE

敗れたとはいえ酒井選手のカウンターは破壊力十分で、どんなボールも一発で得点する能力を持っています。ゲーム終盤での台から出るハーフボールに対するもったいないミスやチキータを狙ってのほんの少しオーバーしてしまうミスがありましたが、どんな場面でも積極的に狙っていく度胸は誰にでもあるわけではありません。この勝負度胸とボールの威力に加え、プレーの精度が上がれば今後も飛躍的に戦績が伸びることが期待されます。

一方の大逆転勝ちをした三部選手は、「三部選手らしい安定性を活かした負けない試合」をしたと言えます。今後は台上技術と打球点の厳しさを作り、そこから卓球台に張り付く前陣でのプレーが多くなれば、今までの「負けないプレー」が進化して本当のオールラウンドプレーが完成していくと思います。

試合情報

大会名:平成29年度春季 関東学生卓球リーグ戦 第6戦 男子 明治大 対 専修大
選手名:酒井 明日翔 対 三部 航平
大会種別:団体戦、シングルス、国内、大学
試合結果:酒井2-3三部
映像提供:labolive(http://labolive.com/)
フルバージョン動画はコチラ

映像提供:LaboLive

監修協力:Shakehands

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