文:ラリーズ編集部
<天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日時:1月23日~29日 場所:東京体育館>
25日、天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)は3日目を迎え、ジュニア男女シングルス準々決勝まで、混合ダブルスの準々決勝、そして男女シングルスの3回戦までが行われた。
混合ダブルス総括
写真:張本智和(IMG)・早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
混合ダブルス準々決勝には張本智和(IMG)/早田ひな(日本生命)ペアが登場。篠塚大登(愛知工業大)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)ペアと、国際大会でも活躍している両ペアの直接対決が実現した。
写真:篠塚大登(愛知工業大)・木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームからデュースにもつれ込む接戦となったが、張本/早田ペアがものにするとその後も試合の主導権を張本/早田ペアが握った。3ゲームを連取して張本/早田ペアが勝利し、2年連続の4強入りを果たした。
写真:伊藤礼博・萩井菜津子(日本大)/撮影:ラリーズ編集部
他には、坂根翔大(関西卓球アカデミー)/塩見真希(サンリツ)ペア、伊藤礼博/萩井菜津子(日本大)ペア、田中佑汰(愛知工業大)/田中千秋(豊田自動織機)ペアがベスト4に入っている。
ジュニアの部総括
ジュニア男子シングルス
写真:松島輝空(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
ジュニア男子シングルス準々決勝には、松島輝空(木下アカデミー)が登場。木方圭介(野田学園高)相手に3-0のストレートで勝利し、準決勝進出を決めた。
写真:木塚陽斗(明豊高)/撮影:ラリーズ編集部
他には、萩原啓至(愛工大名電高)、坂井雄飛(愛工大名電高)が2枠を占める。一方、吉山和希(愛工大名電中)は木塚陽斗(明豊高)と対戦した。4回戦、5回戦と強敵を倒して勝ち上がってきた木塚に対して、吉山は序盤に苦戦を強いられた。
写真:吉山和希(愛工大名電中)/撮影:ラリーズ編集部
2ゲームを先取され、第3ゲームもデュースまでもつれ込み窮地に立たされた吉山であったが、第3ゲームを取ると反撃を開始。第4ゲームを奪い迎えた最終ゲームは11-9で吉山がギリギリの戦いを制した。
ジュニア女子シングルス
写真:小塩悠菜(星槎中)/撮影:ラリーズ編集部
ジュニア女子シングルス準々決勝には小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)が登場した。由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)相手に終始試合の主導権を握り、3-0のストレートで準決勝進出を決めた。妹である小塩悠菜(星槎中)も勝利を挙げ、姉妹が4強へと進んだ。
写真:篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)/撮影:ラリーズ編集部
篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)は山室早矢(城山ひのくにJr)相手に2ゲームを先取すると、第3ゲームを取られるも持ち直して第4ゲームを取り切った。第1シードの張本美和(木下アカデミー)も司千莉(香ヶ丘リベルテ高)に3-0で白星を飾った。
男女シングルス総括
男子シングルス
写真:御内健太郎(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部
男子シングルスの3回戦には、今大会で現役引退を表明した御内健太郎(シチズン時計)が登場。関西屈指の左腕である坂根翔大(関西卓球アカデミー)相手に、第1ゲームを奪うと第2ゲームを取られゲームカウント1-1に。
写真:試合後の御内健太郎(シチズン時計)と坂根翔大(関西卓球アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
さらにお互いに1ゲームずつ取り合って迎えた最終ゲームはデュースに突入。最後は坂根が1点を取り、御内の現役最後の試合が終了した。試合後、御内は「20数年卓球をやりきったかなという思いです。」と答えた。
写真:吉村和弘(個人)/撮影:ラリーズ編集部
3回戦では吉村和弘(個人)や、三木隼(野田学園高)、景山拓海(高知工科大)らが勝利を挙げ、スーパーシードの待つ4回戦へと駒を進めている。
女子シングルス
写真:山本笙子(レゾナック)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス3回戦では山本笙子(レゾナック)が登場し、菅澤柚花里(デンソー)との一戦に臨んだ。試合は第1ゲームを菅澤が奪い、第2ゲームはデュースにもつれ込む接戦となった。
写真:試合後の山本笙子(レゾナック)/撮影:ラリーズ編集部
1ゲーム取りたい山本であったが、菅澤がデュースを制するとそのまま第3ゲームをものにして、試合が終了。今大会で選手を引退することを決めていた山本は試合終了後のベンチでも笑顔を見せていた。
写真:川森天詩(近江兄弟社高)/撮影:ラリーズ編集部
3回戦では川森天詩(近江兄弟社高)が大逆転勝利を決めたほか、枝廣瞳(神戸松蔭女子学院大)や麻生麗名(日本生命)らが白星を飾って4回戦進出を決めた。
4日目となる26日には、男女シングルスと男女ダブルスで4回戦、ジュニア男女シングルスと混合ダブルスでは決勝戦まで試合が行われる。
26日見どころ
写真:坂根翔大(関西卓球アカデミー)・塩見真希(サンリツ)/撮影:ラリーズ編集部
混合ダブルスでは張本/早田ペアの連覇が着々と現実味を帯びてきている。準決勝は坂根/塩見ペアとラリーに強いペアとなるが、張本/早田ペアが試合を制するか坂根/塩見ペアが勝利を飾り初優勝まで駆け上がるのか。両者の譲らぬ戦いに注目したい。
写真:田中佑汰(愛知工業大)・田中千秋(豊田自動織機)/撮影:ラリーズ編集部
伊藤/萩井ペア、田中/田中ペアも初優勝を飾るためには負けらない戦いとなる。ともに勢いのあるペアだが、どちらに軍配が上がるのか。
写真:吉山和希(愛工大名電中)/撮影:ラリーズ編集部
ジュニア男子シングルスでは松島の初制覇に注目が集まる。過去2回決勝の舞台に立った松島だがいずれも吉山僚一(愛工大名電高)に敗れ、未だ優勝はつかめていない。念願の初優勝に向けて準決勝では、吉山僚一の弟・吉山和希との正念場を迎える。勝利するのは松島か吉山か、見逃せない試合となる。
写真:萩原啓至(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部
もう一方では、萩原と坂井による名電対決となった。前回大会の5回戦では当時中学生の坂井が接戦を制したが、今大会では萩原がリベンジなるか、坂井が再び白星を飾るかも注目したい。
写真:小塩悠菜(星槎中)/撮影:ラリーズ編集部
ジュニア女子シングルス準決勝では小塩姉妹による直接対決が実現する。抜群の安定感を誇る姉・遥菜のカットを、変幻自在の攻撃を誇る妹・悠菜がどのように勝負していくのか。
写真:張本美和(木下アカデミー)/撮影:ラリーズ編集部
一方、ジュニア女子シングルス初の4強入りを果たした篠原は、前回準優勝の張本との一戦に臨む。どちらの試合も見応えは十分だ。
男女シングルスではそれぞれ32名のスーパーシードの選手が登場し、一層ハイレベルな戦いとなる。
御内健太郎インタビュー(2021年2月公開)
写真:御内健太郎(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部
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