卓球ニュース 張本、大島が中国に阻まれベスト4<卓球・ITTFオーストラリアOP男子5日目>
2018.07.29
文:ラリーズ編集部
*写真は2018ワールドツアー韓国オープンの張本智和(JOCエリートアカデミー)
<ITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン(ジーロング)、2018年7月24日〜29日>
28日、大会5日目となったオーストラリアオープンは男子シングルスの準々決勝〜準決勝が行われ、日本男子は張本智和(7月度世界ランキング8位・JOCエリートアカデミー)、大島祐哉(同50位・木下グループ)が登場した。
準々決勝では張本が、丹羽孝希(同12位・スヴェンソン)を破り勝ち上がって来た周雨(同63位・中国)と対戦し、ゲームカウント4-2で勝利。一方の大島は今年の世界卓球団体戦準々決勝で日本から2点を挙げた「日本キラー」でもある鄭栄植(同37位・韓国)と対戦。鉄壁のブロックを誇る鄭栄植の守りを上回る積極的な攻めでゲームカウント4-2とし、準決勝に駒を進めた。
準決勝では張本が世界卓球2017個人戦の準々決勝で敗北した許シン(同5位・中国)との因縁の対決が実現したが、ゲームカウント2-4で敗北。世界選手権の屈辱を晴らすことはできなかった。
張本が今年倒した中国の樊振東(同1位、世界卓球2017シングルス銀)、馬龍(同6位、リオ五輪シングルス金)、張継科(同76位、ロンドン五輪シングルス金)らは、張本と同じ右利きのシェークハンドで卓球台から比較的近い距離でラリーを展開するタイプ。高速卓球を得意とする張本のペースが作りやすい相手だった。
一方、今回対戦した許シンは左利きのペンホルダーで台から距離を取り、回転量が多く、スピードの緩急のついたドライブを打ち分けるタイプ。張本にとってはタイミングが取りづらく、対応がしにくい相手に対し、今後に課題を残した形となった。
また、大島は決勝トーナメント初戦で水谷隼(同13位・木下グループ)を破った劉丁碩(同140位・中国)と対戦。バックハンド対バックハンドの展開でやや押され気味で、流れをつかむことができず、0-4のストレートで破れた。
そしていよいよ最終日は男子ダブルス、2017年世界選手権銀メダルの大島祐哉/森薗政崇ペアが決勝に登場し、韓国のエースダブルス、李尚洙/鄭栄植ペアと現地時間18:20から対戦予定だ。
男子 オーストラリアオープン5日目の結果
男子シングルス
<準々決勝>
○張本智和 4-2 周雨(中国)
9-11/12-10/10-12/11-9/11-5/11-5
○大島祐哉 4-2 鄭栄植(韓国)
12-10/9-11/11-6/8-11/11-9/11-6
○許シン(中国) 4-0 パトリック・フランチスカ(ドイツ)
11-7/11-3/11-9/11-9
○劉丁碩(中国) 4-3 于子洋(中国)
11-9/11-3/5-11/11-8/6-11/5-11/11-8
<準決勝>
張本智和 2-4 ○許シン(中国)
5-11/8-11/11-9/5-11/11-9/7-11
大島祐哉 0-4 ○劉丁碩(中国)
6-11/5-11/3-11/8-11