芝田沙季が優勝。宇田幸矢が大金星【ベルギーオープン大会レポート】 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球ニュース 芝田沙季が優勝。宇田幸矢が大金星【ベルギーオープン大会レポート】

2017.11.09

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)

<ITTFチャレンジ・ベルギーオープン(10月31日~11月4日 ベルギー デ・ハーン)>

【大会総括】ヨーロッパの実力者が敗れる中、日本の若手が活躍。

11月4日まで行われたベルギーオープンは、各種目で日本の若手から優勝者が出た。女子シングルスで芝田沙季(世界ランク30位)が優勝。女子ダブルスでは、佐藤瞳(同12位)/橋本帆乃香(同13位)ペアが優勝。年代別では男子シングルスU21で戸上隼輔(同229位)が優勝した。

男子シングルス一般の部では、宇田幸矢(同223位)がアポロニア(ポルトガル、同39位)、フランチスカ(ドイツ、同54位)を破ってベスト4に進出。高見真己は、3回戦でデューダ(ドイツ、同43位)、準決勝で勢いに乗る宇田幸矢を破り準優勝を果たした。優勝は第8シードの金東賢(韓国)。10日で24歳の誕生日を迎える金は、一時期は世界ランク30位まで上り詰めた実力者だ。破壊力のあるフォアハンドを武器に決勝まで勝ち上がった。

ヨーロッパ選手は、ダブルスでフランチスカ(ドイツ)/ウォルター(ドイツ、世界ランク40位)が地元ベルギーのデヴォス(ベルギー、同166位)/ニュイティンク(ベルギー、同71位)組を破り、優勝するにとどまり、他のタイトルを奪うことが出来なかった。

一般の部で16歳の宇田が躍進。芝田が優勝。

16歳の宇田は、全国中学校卓球大会(全中)で、張本智和(世界ランク16位)と同じ中学のチームメイトとしてダブルスを組んだこともある。日本国内でも、東京選手権で張一博に勝って優勝する等、実力は十分にあるが、ジュニアの世界代表には選抜されていない。宇田は今大会では日本人対決で敗れたものの、世界のトップ選手を破り、国際試合でも張り合える実力を示した。

芝田沙季は男子顔負けのフォアドライブを駆使した圧倒的なカット打ちで勝ち上がった。準決勝では佐藤瞳、決勝では浜本由惟を破ったMIKHAILOVAを破り、優勝した。ITTFのインタビューに対し、芝田は「チャレンジシリーズで優勝するのは2回目」と話し、「もっと大きなトーナメントで優勝したい。目標は来年トップ10入りすること。私はベルギーが好き。タイトルを守る為にまた来年この大会に参加するかも知れない。」と語った。

男子最終結果

シングルス優勝:金東賢(韓国)、準優勝:高見真己、ベスト4:宇田幸矢、ウォルター(ドイツ)

ダブルス優勝:フランチスカ/ウォルター(ドイツ)、準優勝:デヴォス/ニュイティンク(ベルギー) ベスト4:ISMAILOV Sadi/IVONIN Denis (ロシア)、ACHANTA Sharath Kamal/GNANASEKARAN Sathiyan (インド)

U-21優勝:戸上隼輔、準優勝:呉柏男(中国香港)

女子最終結果

シングルス優勝:芝田沙季、準優勝:MIKHAILOVA Polina (ロシア)、ベスト4:佐藤瞳、浜本由惟

ダブルス優勝:橋本帆乃香/佐藤瞳、準優勝:LEE Zion/SONG Maeum(韓国)、ベスト4:黄禹喬/林佳慧(チャイニーズタイペイ)、鄭先知/劉馨尹(チャイニーズタイペイ)

U-21優勝:LEE Zion(韓国)、準優勝:李昱諄(チャイニーズタイペイ)

日本選手 男子シングルス結果

決勝
高見真己 1(-8,-11, 7,-4,-8) 4 金東賢 (韓国)

準決勝
宇田幸矢 1 (8,-9,-10, -9,-7) 4 高見真己
金東賢 (韓国)4(7,6,8,8)0 WALTHER Ricardo (ドイツ)

準々決勝
宇田幸矢 4 (7,-8,-12,12,8,9) 2 FRANZISKA Patrick (ドイツ)
高見真己 4(-6,6,7,-9,6,4) 2 ARVIDSSON Simon (スウェーデン)

日本選手 女子シングルス結果

決勝
芝田沙季 4 (-11,7,4,7,8) 1 MIKHAILOVA Polina (ロシア)

準決勝
佐藤瞳 0(-7,-3,-5,-8) 4 芝田沙季
浜本由惟 2 (-7,6,-6, 4,-8,-10) 4 MIKHAILOVA Polina (ロシア)

準々決勝
佐藤瞳 4 (11,10,-5,2,-10,6) 2 LEE Zion (韓国)
芝田沙季 4 (7,4,8,5) 0 SUN Jiayi (クロアチア)
浜本由惟 4 (7,-10, 6,-13,11,-8,7) 3 DOLGIKH Maria (ロシア)
橋本帆乃香 3 (9,-7,12,7,-9,-11,-7) 4 MIKHAILOVA Polina (ロシア)

日本選手 男子ダブルス結果

準々決勝
高見真己/田中佑汰 0 (-6,-9,-4) 3 ISMAILOV Sadi/IVONIN Denis (ロシア)

日本選手 女子ダブルス結果

決勝
橋本帆乃香/佐藤瞳 3 (8,10,-6,-11, 9) 2 LEE Zion/SONG Maeum (韓国)

準決勝
橋本帆乃香/佐藤瞳 3 (3,3,11) 0 黄禹喬/林佳慧 (チャイニーズタイペイ)

準々決勝
橋本帆乃香/佐藤瞳 3(6,4,9) 0 DEGRAEF Margo/LUNG Lisa (ベルギー)

日本選手 男子U21結果

決勝
戸上隼輔 3 (3,8,9) 0 呉柏男 (中国香港)

準決勝
戸上隼輔 3 (3,8,-8,8) 1 林兆恒 (中国香港)
田中佑汰 2 (-10,7,-13,7,-8) 3 呉柏男 (中国香港)

日本選手 女子U21結果

U21グループリーグ
小塩遥菜 3 (11-3 11-4 12-10) 0 MYNAROVA Karolina (チェコ)
小塩遥菜 0(-8,-7,-7)3SHIN Jieun(韓国)
小塩遥菜 3(6,3,5)0CHIPIA Frenaz(インド)

※試合結果の見方

表記ルール: 選手名A ゲーム数(各ゲームのポイント)ゲーム数 選手名B

各セットのポイントの表記例: 選手Aが選手Bと対戦し、1ゲーム目11対6、2ゲーム目11対5、3ゲーム目12対10で選手Aが勝ち、選手Bが負けた場合、
「選手A 3(6,5,10)0 選手B」 または 「選手B 0(-6,-5,-10)3 選手A」 と表記。