文:ラリーズ編集部
<JA全農 2019ITTFチームワールドカップ東京大会 2019年11月6日~11月10日>
チームワールドカップは大会3日目を迎えた。大会2日目に日本男子はドイツに劇的勝利を収め、一足先に準決勝進出を決めた。一方、予選2連勝でBリーグ1位通過を決めた日本女子は、8日19時半より準々決勝でルーマニアと対戦する。
ルーマニアは、今年のヨーロッパ選手権で2連覇を果たしたヨーロッパの強豪国だ。今大会は世界ランキング18位・エースのベルナデッタ・スッチ、同28位のエリザベタ・サマラ、同136位のドデアン・モンテイロの3選手で勝ち上がってきた。
メダルをかけた大一番のルーマニア戦を前に、今回はルーマニアの3選手と日本人選手の対戦成績を調査した。ITTF(国際卓球連盟)公式サイトに戦績が記載されているシングルス全試合を調査対象とし、各選手対戦成績を紹介する。
石川佳純 計9勝5敗
写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部
vsベルナデッタ・スッチ 6勝0敗
〇2010年 世界卓球選手権(団体戦) 3-0
〇2010年 世界ジュニア卓球選手権 3-0
〇2011年 フランスジュニア&カデットオープン 4-0
〇2018年 ジャパンオープン 4-1
〇2018年 ベルギーオープン 4-1
〇2019年 ブルガリアオープン 4-1
vsエリザベタ・サマラ 2勝2敗
×2006年 ジュニアサーキットポーランドオープン 2-4
×2014年 チェコオープン 1-4
〇2016年 ドイツオープン 4-0
〇2017年 世界卓球選手権(個人戦) 4-0
vsドデアン・モンテイロ 1勝3敗
×2006年 スウェーデンジュニアオープン 0-4
×2006年 ポーランドオープンU21 3-4
×2009年 イングランドオープンU21 0-4
〇2010年 ジャパンオープン 4-1
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平野美宇 計4勝0敗
写真:平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
vsベルナデッタ・スッチ 2勝0敗
〇2015年 ドイツオープンU21 3-0
〇2015年 ポーランドオープンU21 3-1
vsエリザベタ・サマラ 2勝0敗
〇2016年 クロアチアオープン 4-3
〇2016年 女子ワールドカップ 4-2
vsドデアン・モンテイロ 0勝0敗
対戦結果なし
伊藤美誠 計0勝1敗
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
vsベルナデッタ・スッチ 0勝1敗
×2012年 世界ジュニア卓球選手権 1-4
vsエリザベタ・サマラ 0勝0敗
対戦結果なし
vsドデアン・モンテイロ 0勝0敗
対戦結果なし
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佐藤瞳 計0勝3敗
vsベルナデッタ・スッチ 0勝2敗
×2016年 ベルギーオープン 3-4
×2018年 オーストリアオープン 3-4
vsエリザベタ・サマラ 0勝1敗
×2017年 世界卓球選手権(個人戦) 3-4
vsドデアン・モンテイロ 0勝0敗
対戦結果なし
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日本勢、メダル獲得に向けルーマニア戦へ
写真:石川佳純(写真左・全農)、平野美宇(写真右・日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
日本勢では、石川がルーマニア3選手との対戦が最も多く、計9勝5敗となっている。中でもスッチに対しては通算6勝0敗と圧倒的な成績を残している。サマラには2勝2敗と五分だが、直近の2018年世界卓球で勝利するなど悪いイメージもないだろう。
平野は計4勝0敗と負けなしの成績を残しているが、最後の対戦が2016年女子ワールドカップのサマラ戦と約3年ルーマニアの3選手とは戦っていない。伊藤も2012年の世界ジュニアでスッチと戦って以降、対戦がない。ただ、両選手とも世界ランキング7位(伊藤)、10位(平野)とここ数年で世界のトップランカーに名を連ね、今大会も充実した戦いぶりを見せている。
日本女子は、ヨーロッパチャンピオンのルーマニアに対しどのような試合を披露してくれるのか。メダルのかかった準々決勝、要注目だ。