文:ラリーズ編集部
<T2ダイヤモンド2019シンガポール 2019年11月21日~11月24日>
23日、大会3日目を迎えたT2ダイヤモンド・シンガポール大会の準々決勝が行われ、男女それぞれベスト4が出そろった。日本勢は女子では伊藤美誠(スターツ)、男子は張本智和(木下グループ)が24日の最終日に残った。24日は男女シングルス準決勝、3位決定戦、決勝が行われる。
男子シングルス 3日目
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部
大会3日目の準々決勝、日本からは水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)、張本が登場した。
水谷は中国の林高遠(リンガオユエン)との対決となった。第1ゲームを先取し、ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。序盤からリードされる展開が続くも、水谷が10-10に追いつく。しかし最後は林が締め第3ゲームも連取。その後は林高遠のペースとなり、1-4で敗れた。
日本人対決となった丹羽と張本の試合は、張本に軍配が上がった。最初の2ゲームはサーブやカウンターが効き丹羽が連取するも、そこから張本が息を吹き返し、4-2で張本が制した。
その他、連覇を目指す林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)はパトリック・フランチスカ(ドイツ)にゲームカウント4-2で勝利した。また許昕(シュシン・中国)は過去負けなしの鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)に4-1で勝利し、相性の良さを見せた。
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女子シングルス 3日目
写真:伊藤美誠/撮影:ラリーズ編集部
日本勢は伊藤と佐藤瞳(ミキハウス)の日本人対決となり、伊藤が1ゲームも落とすことなく4-0で勝利を収めた。初戦の石川佳純(全農)に引き続きまたしても日本人対決となった伊藤だが、カットマンに対して抜群の強さを見せ、T2ダイヤモンド特有のルールであるFAST5に移行する前に勝敗を決した。
その他、中国選手同士の対決となった陳幸同(チェンシントン)vs王曼昱(ワンマンユ)、孫穎莎(スンイーシャ・中国)vs丁寧(ディンニン)の対決は、それぞれ王曼昱、孫穎莎が制した。また田志希(ジョンジヒ・韓国)と陳夢(チェンムン・中国)の対決はフルゲームまでもつれる展開となり、最終ゲームの2-4から田志希が粘りの3連続ポイントでこの試合をものにした。
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男子シングルス最終日見どころ
写真:許昕(中国)/撮影:ラリーズ編集部
張本は許昕との対決となった。過去5戦全敗と、張本にとっては相性の悪い相手である。このT2ダイヤモンドで初白星をあげることができるかどうかに期待がかかる。
一方、前回大会王者の林昀儒は中国の林高遠と対戦する。両者の対戦成績は林高遠の3勝1敗だが、直近のジャパンオープンでは林昀儒が勝利を収めている。果たしてどちらに軍配があがるのか、注目が集まる。
男子シングルス準決勝 組み合わせ
林昀儒(チャイニーズタイペイ)-林高遠(中国)
許昕(中国)-張本智和(日本)
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女子シングルス最終日見どころ
写真:伊藤美誠/撮影:ラリーズ編集部
日本女子で唯一残った伊藤は、田志希と対戦する。伊藤は石川、佐藤と日本人対決を制して勝ち上がってきた。一方の田志希は今まで勝ったことのない、平野美宇(日本生命)、陳夢(中国)という2選手を倒して準決勝に駒を進めている。今大会好調の田志希に伊藤はどのように戦術を組み立てていくのか。
もう1試合は、孫穎莎と王曼昱の中国選手対決となる。孫穎莎は丁寧に、王曼昱は陳幸同に、ともに同士討ちを制して勝ち上がってきた。中国勢の対決はどちらが制するのか注目だ。
女子シングルス準決勝 組み合わせ
孫穎莎(中国)-王曼昱(中国)
伊藤美誠(日本)-田志希(韓国)
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T2ダイヤモンド・シンガポール大会3日目 詳細スコア
男子シングルス準々決勝
〇林昀儒(チャイニーズタイペイ) 4-2 パトリック・フランチスカ(ドイツ)
〇許昕(中国) 4-1 鄭栄植(韓国)
水谷隼(日本) 1-4 〇林高遠(中国)
丹羽孝希(日本) 2-4 〇張本智和(日本)
女子シングルス準々決勝
陳幸同(中国) 2-4 〇王曼昱(中国)
〇伊藤美誠(日本) 4-0 佐藤瞳(日本)
〇田志希(韓国) 4-3 陳夢(中国)
〇孫穎莎(中国) 4-1 丁寧(中国)
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