伊藤美誠、中国選手連破ならずも価値ある準優勝<卓球・カタールオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

大会報道 伊藤美誠、中国選手連破ならずも価値ある準優勝<卓球・カタールオープン>

2020.03.08

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン 2020年3月3日~3月8日>

8日、大会最終日を迎えたカタールオープン女子シングルス決勝で、伊藤美誠(3月世界ランキング3位・スターツ)が陳夢(チェンムン・同1位・中国)にゲームカウント1-4で敗れた。

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伊藤美誠vs陳夢 4度目の対戦


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

両者はこれまで3度対戦があり、伊藤は3敗と勝利をあげたことがない。しかし、2019年のスウェーデンオープンではゲームカウント3-1でリードし、あと一歩のところまで追い詰めた。準決勝で丁寧(ディンニン・中国)をストレートで下し、勢いに乗る伊藤が世界ランク1位を相手にどのような戦いを見せるのか注目が集まった。

今回の試合は、序盤から伊藤がサーブレシーブで主導権をがっちりと握る。陳夢はラリーに持ち込もうとするも、打ち負けない伊藤が大差をつけて大事な第1ゲームを先取した。

伊藤は様々なフォームから繰り出す巻き込みサーブや、レシーブではチキータ、逆チキータで早い展開で変化をつけていく。一方の陳夢はラリーに持ち込み長い展開で点をもぎ取り、1点ごとに声を出して自らを鼓舞していく。

第2ゲーム以降は、気合十分の陳夢が力強いフォアドライブで伊藤の追撃を跳ね除け、3ゲームを連取した。

ゲームカウント1-3と追い込まれた伊藤は、第5ゲームの序盤からリードを奪うも逃げ切れず、ゲームカウント1-4で陳夢に破れた。

伊藤は、決勝でこそ敗れたが、準決勝では丁寧をストレートで破り、確かな爪痕を残したカタールオープン準優勝となった。

詳細スコア


写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:ittfworld

伊藤美誠 1-4 〇陳夢(中国)
11-3/7-11/9-11/7-11/7-11

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