文:ラリーズ編集部
<卓球・東京五輪模擬大会(中国)8月8日~21日>
2週間に渡り中国では東京五輪の模擬大会が行われている。大会5日目となる12日、男女シングルスでベスト4が出揃った。男子シングルスでは第2シードの許昕(シュシン)が徐晨皓(シューチェンハオ)に敗れ、準々決勝で姿を消した。
許昕が世界ランク101位に苦杯
男子シングルスでは、世界ランキング2位の許昕(シュシン)が同101位の徐晨皓(シューチェンハオ)にゲームカウント0-4のストレートで苦杯を喫した。
写真:徐晨皓(シューチェンハオ)/提供:ittfworld
右シェークドライブマンの25歳・徐晨皓は、世界ランクこそ低いものの、2020年のカタールオープンではドイツのパトリック・フランチスカ(同16位)に、ドイツオープンでは張禹珍(ジャンウジン・同18位・韓国)に勝利を挙げている実力者だ。
中国選手相手でも世界選手権釜山大会の中国代表を決める「地表最強12人」で許昕をフルゲームに、2019年の韓国オープンでは樊振東(ファンジェンドン・同1位)をもフルゲームとあと一歩のところまで追い詰めていた。
今回は、東京五輪模擬大会のシングルス準々決勝という場で、世界最強のペンドラ・許昕を寄せ付けず、中国卓球界の層の厚さを示す結果となった。
写真:梁靖崑(リャンジンクン・中国)/提供:ittfworld
また、準々決勝屈指の好カード、林高遠(リンガオユエン・同5位)と梁靖崑(リャンジンクン・同8位)の対決は梁靖崑に軍配が上がっている。
男子シングルス5日目結果
許昕 0-4 〇徐晨皓
〇王楚欽 4-0 閻安
林高遠 2-4 〇梁靖崑
〇樊振東 4-1 于子洋
女子シングルスは順当な勝ち上がり
一方、女子シングルスでは、順当に第1~4シードがベスト4に決まった。
写真:陳夢/提供:ittfworld
第1シードの26歳・陳夢(チェンムン・同1位)は、2018年世界ジュニア優勝の銭天一(チェンティエンイ・同21位)にストレート勝ち。第2シードの孫穎莎(スンイーシャ・同2位)、第3シードの王曼昱(ワンマンユ・同5位)も危なげなく勝利を収めた。
第4シードの王藝迪(ワンイーディ・同12位)は陳幸同(チェンシントン・同13位)と対決。ゲームカウント4-2で準決勝の切符を掴んだ。
女子シングルス5日目結果
〇陳夢 4-0 銭天一
顧玉婷 2-4 〇王曼昱
〇王藝迪 4-2 陳幸同
劉斐 0-4 〇孫穎莎
大会6日目見どころ
6日目の13日は、男女シングルス準決勝と女子シングルス3位決定戦、決勝戦が行われる。
男子は世界ランキング2位の許昕が準々決勝敗退、世界ランキング3位の馬龍(マロン)がシングルス棄権と波乱の中、第1シードの樊振東が準決勝に駒を進めている。準決勝の相手は梁靖崑で、国際大会での成績は2勝2敗と互角だ。
写真:樊振東(中国)/提供:ittfworld
女子は陳夢が王曼昱と、孫穎莎が王藝迪と相まみえる。26歳の陳夢が意地を見せるのか、20代前半の若手が勝ち上がるのか。注目だ。
男子シングルス準決勝組み合わせ
樊振東 – 梁靖崑
王楚欽 – 徐晨皓
女子シングルス準決勝組み合わせ
陳夢 – 王曼昱
王藝迪 – 孫穎莎