文:ラリーズ編集部
10日、全中国選手権は最終日を迎え、男子シングルスおよび女子ダブルスの決勝が行われた。男子シングルスでは樊振東(ファンジェンドン)が、女子ダブルスでは陳夢(チェンムン)/王曼昱(ワンマンユ)ペアが、ともにフルゲームの激戦を制し優勝を果たした。
男子シングルス 総括
写真:馬龍/提供:ittfworld
男子シングルス決勝は世界ランク1位・樊振東と現世界王者・馬龍(マロン)の対戦となった。両者は2017年世界選手権決勝や2019年ワールドツアーグランドファイナル決勝など、数々の大舞台で優勝を争ってきたライバルだ。
バックでのラリーで優位に立つ樊振東と、ミドルを軸にしたコース取りで攻め立てる馬龍。この試合もお互い一歩も譲らず、一進一退のゲーム展開となった。最終ゲーム、7-7から圧巻のバックハンドで3点を連取した樊振東が、最後もバックでの打ち合いを制し、優勝を決めた。
写真:梁靖崑/提供:ittfworld
3位入賞となったのは梁靖崑(リャンジンクン)と王楚欽(ワンチューチン)。梁靖崑は準決勝で樊振東に食らいついたものの、昨年の世界選手権の再現とはならず敗戦となった。20歳の王楚欽はベテランの馬龍相手に堂々たる戦いぶりを見せ、2ゲームを奪う活躍を見せた。
男子シングルス 結果
決勝
○樊振東 4-3 馬龍
11-5/10-12/3-11/11-5/6-11/11-9/11-7
最終順位
優勝 樊振東
準優勝 馬龍
3位 梁靖崑、王楚欽
女子ダブルス 総括
写真:陳夢/提供:ittfworld
女子ダブルス決勝は陳夢/王曼昱ペアと孫穎莎(スンイーシャ)/王藝迪(ワンイーディ)ペアという右利きペア同士の対決となった。両ペアともこのペアリングでの試合経験は少なく、展開の読めない試合となった。
見応えのあるラリーが続出する好ゲームとなり、試合はフルゲームまでもつれ込んだ。最終ゲームは陳夢/王曼昱ペアが中盤で突き放すと、最後は陳夢がバックハンドで打ち抜き優勝を決めた。陳夢はシングルスとの二冠を果たし、世界ランク1位の実力を見せつける結果となった。
シングルスと同じく丁寧(ディンニン)、劉詩雯(リュウスーウェン)、朱雨玲(ジュユリン)らトップ選手が不在となった女子ダブルス。そんな中での孫穎莎/王藝迪ペアや3位入賞の陳熠(チェンイー)/蒯曼(クワイマン)ペアといった若手の活躍は中国にとって明るいニュースといえるだろう。
女子ダブルス 結果
決勝
○陳夢/王曼昱 4-3 孫穎莎/王藝迪
11-13/12-10/11-5/5-11/5-11/11-9/11-6
最終順位
優勝 陳夢/王曼昱
準優勝 孫穎莎/王藝迪
3位 陳熠/蒯曼、張薔/斉菲