張本はW杯の再戦、伊藤は香港のエースと激突<卓球・ITTFファイナル見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和と伊藤美誠/提供:ittfworld

大会報道 張本はW杯の再戦、伊藤は香港のエースと激突<卓球・ITTFファイナル見どころ>

2020.11.18

文:ラリーズ編集部

<ITTFファイナル 11月19日~22日 中国・鄭州>

中国勢のワンツーフィニッシュで幕を閉じた男子・女子ワールドカップの興奮冷めやらぬ中、同じ中国でITTFファイナルが開催される。種目は男女シングルスで、試合は一発勝負のトーナメント形式となっている。

>>樊振東がW杯3連覇 張本智和は3位<卓球・男子W杯最終日総括>

男子見どころ

男子は日本から張本智和(木下グループ)と丹羽孝希(スヴェンソン)が出場する。


写真:張本智和/提供:ittfworld

張本の一回戦の相手は、先日の男子ワールドカップ3位決定戦で対戦した張禹珍(ジャンウジン・韓国)。そのときは張本がゲームカウント4-3で勝利したが、張禹珍が勝ってもおかしくない内容であっただけに、決して楽な相手ではない。張禹珍のリベンジを退け、上位進出を狙う。


写真:丹羽孝希/提供:ittfworld

同じく先日のワールドカップに出場した丹羽は、林高遠(リンガオユエン・中国)と対戦する。ワールドカップでは、決勝トーナメント1回戦で悔しい逆転負けを味わっただけに、今大会では何としても勝ち星が欲しいところ。持ち味の高速カウンターで、林高遠を圧倒できるか。

また、張本と丹羽がそれぞれ1回戦を突破した場合、両選手は準々決勝で対戦することになる。日本勢対決が実現するのかにも注目だ。

女子見どころ

一方女子は、日本から伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、佐藤瞳(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントホールディングス)が出場する。


写真:伊藤美誠/提供:ittfworld

伊藤は、一回戦で中国香港のエース・杜凱琹(ドゥホイカン)と対戦する。杜凱琹も先日のワールドカップに出場しており、決勝トーナメント1回戦で陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)に敗れはしたものの、フルゲームの熱戦を繰り広げた。

伊藤は、ワールドカップ3位入賞の勢いそのままに、杜凱琹を倒し、その先の優勝に向かって勝ち進めるか。


写真:石川佳純/提供:ittfworld

石川は、ワールドカップ決勝トーナメント1回戦で勝利した、徐孝元(ソヒョンウォン・韓国)と今大会も1回戦で激突する。先日の試合では、繋ぐドライブと決めるドライブを上手く使い分けて徐孝元のカットを攻略したが、今回は相手もしっかり対策をしてくるだろう。石川は、再び徐孝元の鉄壁のカットを攻略できるか。


写真:加藤美優/提供:ittfworld

ITTFファイナルから出場する佐藤は王曼昱(ワンマンユ・中国)、加藤は陳夢(チェンムン・中国)とそれぞれ対戦する。王曼昱は世界ランキング(2020年11月現在)5位、陳夢は1位と、それぞれ強敵だ。さらに、佐藤と加藤にとっては3月のオマーンオープン以来の実戦ということもあり、かなり厳しい戦いが予想される。久しぶりの実戦を勝利で飾ることはできるか。

>>世界ランク1位・陳夢がW杯初優勝 伊藤は3位入賞<卓球・女子W杯最終日総括>

組み合わせ

男子1回戦

樊振東(ファンジェンドン・中国)ー 鄭栄植(ジョンヨンシク・韓国)
リアム・ピッチフォード(イングランド)ー ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
林高遠(リンガオユエン・中国)ー 丹羽孝希
張禹珍(ジャンウジン・韓国)ー 張本智和
馬龍(マロン・中国)ー パトリック・フランチスカ(ドイツ)
シモン・ゴジ(フランス)ー マティアス・ファルク(スウェーデン)
林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)ー ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
クアドリ・アルナ(ナイジェリア)ー 許昕(シュシン・中国)

女子1回戦

陳夢 ー 加藤美優
ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)ー 馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)
石川佳純 ー 徐孝元
田志希(チョンジヒ・韓国)ー 孫穎莎(スンイーシャ・中国)
王曼昱 ー 佐藤瞳
アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)ー 鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)
王藝迪(ワンイーディ・中国)ー ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)
杜凱琹 ー 伊藤美誠

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