文:ラリーズ編集部
<卓球・中国スーパーリーグ 広州市長龍 12月21日~29日>
2020年12月21~29日、世界最高峰の卓球王国・中国でスーパーリーグ(超級リーグ)が行われ、男子団体では山東魯能が、女子団体では深圳大学が王者に輝いた。
男子団体は山東魯能が優勝
男子団体の決勝は、馬龍(マロン・中国)率いる山東魯能と林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)が参戦する山東魏橋が対戦した。
写真:馬龍/提供:ittfworld
1番ダブルスは山東魯能の王楚欽(ワンチューチン)/方博(ファンボー)ペアが制し、2番シングルスと4番シングルスに馬龍が出場。山東魏橋からは2番シングルスに梁靖崑(リャンジンクン・中国)、4番シングルスに林昀儒と、それぞれ世界ランキング1桁のトップ選手が出場したものの、2試合とも馬龍が圧倒的な実力を見せて勝利。山東魯能の優勝に貢献した。
深圳大学が女子団体を制す
女子団体の決勝は、陳夢(チェンムン・中国)率いる深圳大学と王曼昱(ワンマンユ・中国)、 陳幸同(チェンシントン・中国)が所属する山東魯能が対戦した。
写真:陳夢/提供:ittfworld
深圳大学は、王藝迪(ワンイーディ・中国)/孫穎莎(スンイーシャ・中国)の1番ダブルスを落として出鼻を挫かれたものの、2番シングルスの陳夢が王曼昱にフルゲームの接戦の末勝利。この陳夢の勝利で勢いに乗った深圳大学は、続く孫穎莎と王藝迪がそれぞれゲームカウント3-2の激戦を制して、見事超級リーグ優勝を果たした。
今季は若手の活躍が目立つ
今シーズンの超級リーグでは、馬龍、陳夢、許昕といった中国代表経験が豊富な選手に加えて、次世代の中国代表候補と称される若手選手の活躍が目立った。
写真:王楚欽/提供:ittfworld
男子のリーグ勝利数トップは王楚欽の19勝0敗で、女子では陳幸同の16勝1敗がトップ。20歳の王楚欽は2018年の世界選手権、23歳の陳幸同は2018年のチームワールドカップで中国代表に選ばれているが、五輪代表経験はない。そんな彼らはまさに、中国代表のネクストジェネレーションと言える。
馬龍、陳夢、許昕といった、絶対的な実力者に加えて、数多くの有望な若手が台頭してきている中国。今夏開催予定の東京五輪では、金メダルを目指す日本代表の最大のライバルとなることは間違いないだろう。
中国超級リーグ 男子団体結果
準決勝第1試合:〇山東魏橋 3-0 汕頭明潤
〇林昀儒/周启豪(ジョウチーホウ)3-1 賽林威/周雨(ジョウユー)
〇梁靖崑 3-2 林高遠(リンガオユエン)
〇周启豪 3-0 周雨
準決勝第2試合:〇山東魯能 3-0 上海地産
〇王楚欽/方博 3-0 徐晨皓(シューチェンハオ・中国)/許昕(シュシン・中国)
〇馬龍 3-0 趙子豪(ジャオズーホウ・中国)
〇王楚欽 3-1 許昕
決勝:〇山東魯能 3-1 山東魏橋
〇王楚欽/方博 3-1 林昀儒/周启豪
〇馬龍 3-1 梁靖崑
方博 0-3 周启豪〇
〇馬龍 3-0 林昀儒
中国超級リーグ 女子団体結果
準決勝第1試合:〇深圳大学 3-2 黒竜江華信永剛
〇王藝迪/孫穎莎 3-1 齐菲(チーフェイ)/蒯曼(クワイマン)
陳夢 0-3 孫銘陽(スンミンヤン)〇
〇孫穎莎 3-0 蒯曼
王藝迪 1-3 孫銘陽〇
〇陳夢 3-0 齐菲
準決勝第2試合:〇山東魯能 3-0 北京越凱竜
〇陳幸同/銭天一(チェンティエンイ)3-0 張繽月/顧玉婷(グーユーティン・中国)
〇王曼昱 3-0 何卓佳(フーズオジャー)
〇陳幸同 3-0 顧玉婷
決勝:〇深圳大学 3-1 山東魯能
王藝迪/孫穎莎 0-3 陳幸同/銭天一〇
〇陳夢 3-2 王曼昱
〇孫穎莎 3-2 陳幸同
〇王藝迪 3-2 王曼昱