文:ラリーズ編集部
<ドイツブンデスリーガプレーオフ 3月28日>
2020-2021シーズンのドイツブンデスリーガプレーオフが開催され、ボルシア・デュッセルドルフがグリュンヴェッターズバッハにマッチカウント3-0で勝利し、ファイナル進出へ王手をかけた。
>>グリュンヴェッターズバッハ、混戦制してプレーオフ進出<卓球・ドイツブンデスリーガ>
ブンデスリーガプレーオフ ルール
ドイツブンデスリーガプレーオフにはレギュラーシーズン上位4クラブが出場権を与えられ、シーズン1位と4位、2位と3位のクラブがそれぞれ対戦し、勝利した2クラブが年間王者をかけたファイナルへと進出する。
今シーズンのプレーオフ進出クラブはボルシア・デュッセルドルフ(シーズン1位)、ザールブリュッケン(シーズン2位)、オクセンハウゼン(シーズン3位)、グリュンヴェッターズバッハ(シーズン4位)の4クラブ。そして、ファイナルへの出場は、プレーオフの3試合で先に2勝を挙げることが条件となっている。
第1マッチ ティモ・ボル vs 王熹
第1マッチには、デュッセルドルフからはティモ・ボル(ドイツ)、グリュンヴェッターズバッハからは王熹(ワンシ・中国)が出場した。
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld
第1ゲーム、ボルは丁寧なループドライブやレシーブを多用し、王熹の様子を見ながらプレーする。対して、カットマンの王熹はボルの攻めが少ないことからカットの展開に持ち込めず、イージーミスを連発。着実に点を重ねたボルが、このゲームを11-6で制する。
第2ゲームは、ボルが積極的なフォアドライブで攻める展開となる。王熹は、カットからの展開で突破口を掴みたいところだったが、ミドルを集中的に狙い、甘くなった球を左右に散らすボルの戦術にはめられ、防戦一方の展開に。11-5でボルが第2ゲームを取り、第3ゲームも王熹はボルを攻略できず、ゲームカウント3-0でボルが第1マッチを完勝した。
第2マッチ アントン・ケルベリ vs 邱党
第2マッチには、デュッセルドルフからはアントン・ケルベリ(スウェーデン)、グリュンヴェッターズバッハからは邱党(キュウダン・ドイツ)が出場した。
写真:アントン・ケルベリ/提供:ittfworld
第1ゲーム序盤は、邱党がストップからの台上プレーでリードを広げるが、ケルベリも徐々に対応し、ロングサーブからの3球目攻撃を展開。一進一退の攻防が続くが、このゲームは邱党が11-9で制する。
しかし、第2ゲームからは邱党にミスが目立ち始め、逆にケルベリは両ハンドで安定したループドライブを繰り出し、主導権を握る。第2、第3ゲームをケルベリが奪い、第4ゲームこそミスが増えたものの第5ゲームではキッチリ修正をかけ、最後はサービスエースでポイント。ゲームカウント3-2でケルベリが貴重な1勝を挙げた。
第3マッチ クリスチャン・カールソン vs デニ・コズル
第3マッチには、デュッセルドルフからはクリスチャン・カールソン(スウェーデン)、グリュンヴェッターズバッハからはデニ・コズル(スロベニア)が出場した。
写真:クリスチャン・カールソン(スウェーデン)/提供:ittfworld
第1ゲームは、序盤から互いにドライブを打ち合うダイナミックな展開となる。両者一歩も譲らないままゲームが進むが、8-8でカールソンが3球目ドライブを打ち抜くと、そのままの勢いでカールソンが3連続ポイント。11-8で第1ゲームを制する。続く第2ゲームも、出だしこそコズルがリードするが第1ゲームで勢いに乗ったカールソンは止まらず、あっという間に逆転し、11-5でカールソンが勝利。ゲームカウント2-0で勝利に王手をかけた。
写真:デニ・コズル/提供:ittfworld
しかし、第3ゲームからコズルがカールソンのドライブをブロックする本数が増え始め、コズルが主導権を握る。それでもカールソンは攻め続けるがなかなか点数に結びつかず、第3、第4ゲームをコズルが連取。勝負は最終第5ゲームまでもつれこむ。
第5ゲームは、第1ゲーム同様、お互いが3球目攻撃とレシーブ強打を積極的に狙う展開となる。そこから、中盤でカールソンがリードし、10-7と先にマッチポイントを獲得するが、そこからコズルが怒涛の粘りを見せてデュースに持ち込む。
お互いがポイントを奪い合う展開が続くが、13-13でカールソンがフォアカウンターを決めると、次のコズルのサーブをバックハンドで一閃。回転量の多いボールにコズルは対応できず、15-13でカールソンが勝利。デュッセルドルフが3-0で完勝し、ファイナル進出に大きく前進した。
なお、プレーオフ第2試合は4月3日に行われる。
森薗政崇インタビュー
写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:伊藤圭
>>森薗政崇流“高校卓球恩返しプロジェクト”始動 「居ても立ってもいられなかった」
>>第1話 「恐怖のオヤジ」1日7時間の練習…森薗政崇「俺は卓球マシーンか!」