文:ラリーズ編集部
<ITTF男子ワールドカップ 2020年11月13日~15日>
15日、大会最終日を迎えた男子ワールドカップではシングルス3位決定戦が行われ、張本智和(木下グループ)が張禹珍(ジャンウジン・韓国)と対戦した。張禹珍は決勝トーナメント1回戦で日本の丹羽孝希(スヴェンソン)を破るなど、強敵を下しながら準決勝まで駒を進め、樊振東(中国)に敗れてこの3位決定戦に挑んでいる。
準決勝でリオ五輪金メダリストの馬龍(中国)をあと一歩のところまで追い詰めた張本が、この試合はしっかりと勝ちきり、大会3位入賞を決める結果となった。
フォアのコースを活かした張本に軍配
写真:張禹珍(韓国)/提供:ittfworld
第1ゲームは張禹珍の攻撃からの展開が多くなり、11-7で張禹珍が先取した。続く第2ゲーム、張本が序盤はリードを広げたが、徐々に追い上げを見せた張禹珍が逆転し、このゲームも11-7で張禹珍が取得した。
流れをつかみたい張本は、第3ゲームから相手のフォアサイドを攻める展開で得点を重ねていく。この戦術で2ゲームを奪い返すことに成功し、ゲームカウントを2-2のタイに戻した。
勝負を分けたのは続く第5ゲームだった。互いに譲らぬ攻防が続き、シーソーゲームの展開に。デュースにもつれこむ接戦になったが、14-12で張本が奪い、勝利に王手をかけた。しかし、張禹珍も譲らず第6ゲームを奪い返し、勝負を最終ゲームに持ち込んだ。
運命の第7ゲーム、リードを広げたのは張本だった。粘り強い張禹珍をうまくかわし、攻撃的なプレーで得点を重ね、ついに勝利をその手に収めた。
この勝利で張本は3位入賞を決め、喜びの表情を浮かべた。
試合結果
〇張本智和 4-3 張禹珍(韓国)
7-11/7-11/11-9/11-6/14-12/6-11/11-5