文:ラリーズ編集部
<WTTカップファイナル・シンガポール 日時:12月4日~7日 場所:シンガポール>
世界選手権の熱が冷めない中、シンガポールの地にてWTTカップファイナルが開かれる。世界ランキング上位の選手のみが集いハイレベルな戦いが期待される。
WTT(World Table Tennis)とは
ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。
これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部
今大会は上から2番目のカテゴリーである「カップファイナル」となる。日本代表からは、男子は張本智和(木下グループ)、女子は石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、早田ひな(日本生命)の世界選手権代表メンバーに加えて、佐藤瞳(ミキハウス)が参戦する。
男子シングルス見どころ
樊振東(ファンジェンドン・中国)/撮影:ラリーズ編集部
男子シングルスの優勝候補の筆頭は、先日の世界選手権男子シングルスで初優勝を飾った樊振東(ファンジェンドン・中国)だ。中国勢を次々と打ち破って優勝を飾り、さらに勢いをつけている。
写真:クアドリ・アルナ(ナイジェリア)/撮影:ラリーズ編集部
また、梁靖崑(リャンジンクン)、林高遠(リンガオユエン)、王楚欽(ワンチューチン)ら中国選手の他に張本、林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)、クアドリ・アルナ(ナイジェリア)ら実力者が名を連ねる。張本は初戦から、世界選手権ダブルス優勝のフォア表、マティアス・ファルク(スウェーデン)と対戦する。
写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
世界選手権では初戦負けとなった張本は上位進出なるか注目だ。
男子シングルス1回戦組み合わせ
樊振東(ファンジェンドン・中国) – パトリック・フランチスカ(ドイツ)
鄭栄植(チョンヨンシク・韓国) – 李尚洙(イサンス・韓国)
林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ) – 王楚欽(ワンチューチン・中国)
リアム・ピッチフォード(イングランド) – 張禹珍(ジャンウジン・韓国)
シモン・ゴジ(フランス) – 黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)
マティアス・ファルク(スウェーデン) – 張本智和(木下グループ)
梁靖崑(リャンジンクン・中国) – クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
林高遠(リンガオユエン・中国) – ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
女子シングルス見どころ
写真:平野美宇(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
女子シングルス日本代表の石川と平野は初戦から中国代表と対戦する。石川は世界選手権でも対戦した陳夢(チェンムン・中国)との対戦となるがリベンジなるか。
写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部
早田は鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)とのラリー戦が予想される。世界選手権で2個の銀メダルを獲得し、勢いに乗る早田がWTTカップファイナルで爪痕を残せるか。
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/提供:新華社/アフロ
佐藤はソフィア・ポルカノバ(オーストリア)との初戦を迎える。国際大会、世界選手権でもメダル獲得の経験を持つ国内屈指のカットマンが、抜群の切れ味で上位進出なるか注目だ。
女子シングルス1回戦組み合わせ
陳夢(チェンムン・中国) – 石川佳純(全農)
馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール) – 田志希(チョンジヒ・韓国)
王藝迪(ワンイーディ・中国) – アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
佐藤瞳(ミキハウス) – ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)
杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港) – 王曼昱(ワンマンユ・中国)
平野美宇(日本生命) – 陳幸同(チェンシントン・中国)
ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ) – 孫頴莎(スンイーシャ・中国)