文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTシンガポールスマッシュ2022 日時:3月7日~20日 場所:シンガポール>
17日、WTT最高峰の大会「グランドスマッシュ」のシンガポール大会の本戦は7日目を迎えた。
17日男子シングルス
写真:宇田幸矢(明治大)/提供:WTT
男子シングルス準々決勝には宇田幸矢(明治大)が登場。世界選手権で敗れた邱党(チュウダン・ドイツ)相手にゲームカウント1-2と追い込まれるも、1ゲームを取り返して最終ゲームへ。最後は宇田が11-6で制し、日本勢シングルスで唯一の準決勝進出を決めた。
写真:馬龍(マロン・中国)/提供:WTT
他、樊振東(ファンジェンドン・中国)や梁靖崑(リャンジンクン・中国)が順当に勝ち進む中、馬龍(マロン・中国)は林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)との準々決勝に臨んだ。
写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
林昀儒はゲームカウント1-2から1ゲームを取り返し逆転を試みるも、最終ゲームは馬龍が安定したプレーで林昀儒の失点を誘い、11-7で決め切った。
17日女子シングルス
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
女子シングルス準々決勝では早田ひな(日本生命)が孫穎莎(スンイーシャ・中国)と対戦。ラリーで孫穎莎を上回る場面も見られた早田だったが、試合の主導権をつかみきれず0-3で敗れた。
写真:石川佳純(全農)/提供:WTT
一方、石川佳純(全農)は陳夢(チェンムン・中国)との準々決勝に挑んだ。ゲームカウント1-1と五分五分の戦いを見せていたが、第3ゲームから陳夢が試合の流れを作り石川を翻弄。陳夢が2ゲームを連取して準決勝へと進んだ。
写真:王藝迪(ワンイーディー・中国)/提供:WTT
他、王曼昱(ワンマンユ・中国)はソフィア・ポルカノバ(オーストリア)に、王藝迪(ワンイーディー・中国)はユアン・ジャナン(フランス)に勝利してベスト4に入った。
18日には、女子シングルス準決勝と男子ダブルスの決勝戦が行われる。
女子シングルス見どころ
写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:WTT
女子シングルス準決勝はすべて中国代表による同士討ちとなった。孫穎莎と王曼昱は、国際大会では世界選手権決勝以来の対戦となる。ともにパワーのある両ハンドで積極的に攻撃を仕掛ける戦型であるが、今大会ではどちらに勝利の女神がほほ笑むか。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT
もう一方の王藝迪と陳夢の試合もWTTカップファイナル以来となる。WTTカップファイナルでは王藝迪が勝利しているが、今大会では再び王藝迪が勝つのか、陳夢がリベンジを果たすのか注目だ。
男子ダブルス見どころ
写真:宇田幸矢・戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
男子ダブルス決勝には宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)ペアが登場。相手は樊振東/王楚欽(ワンチューチン・中国)ペアで、宇田/戸上ペアと同じく左・右のペアでプレースタイルも似通っている。
写真:樊振東(ファンジェンドン)・王楚欽(ワンチューチン・中国)ペア/提供:WTT
戦術勝負となってくることが予想されるが、宇田/戸上は強敵を破って優勝を飾ることができるのか。見逃せない試合だ。
17日 日本選手結果
男子シングルス準々決勝
〇宇田幸矢(明治大) 3-2 邱党(ドイツ)
11-13/11-7/9-11/11-5/11-6
女子シングルス準々決勝
早田ひな(日本生命) 0-3 孫穎莎(中国)〇
9-11/7-11/9-11
石川佳純(全農) 1-3 陳夢(中国)〇
8-11/11-9/0-11/7-11
18日 試合予定
女子シングルス準決勝
孫穎莎(中国) – 王曼昱(中国)
王藝迪(中国) – 陳夢(中国)
男子ダブルス決勝
宇田幸矢/戸上隼輔 – 樊振東/王楚欽(中国)
WTT(World Table Tennis)とは
WTTとは、ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。
WTTでは、これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに「グランドスマッシュ」を五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部
今大会は最上級カテゴリーである「グランドスマッシュ」となる。日本代表からは、男子は張本智和(木下グループ)、戸上隼輔(明治大)、宇田幸矢(明治大)、森薗政崇(BOBSON)が、女子は伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、早田ひな(日本生命)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)、佐藤瞳(ミキハウス)が本戦に参戦する。
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