写真:神巧也(T.T彩たま)と木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
大会報道 木原美悠、ドーハでの2連戦に挑む 神は単複で予選から出場<卓球・WTTコンテンダードーハ2022見どころ>
2022.03.18
文:ラリーズ編集部
<卓球・WTTコンテンダードーハ2022 日時:3月18日~24日 場所:ドーハ>
18日、カタールのドーハでWTTコンテンダードーハが開幕。日本からは、神巧也(T.T彩たま)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)をはじめとする全7選手が参加する。
WTT(World Table Tennis)とは
WTTとは、ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。WTTではこれまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに「WTTシリーズ」「WTTフィーダーシリーズ」「WTTユースシリーズ」の3つの大会を創設。
そして、最上位の大会である「WTTシリーズ」では、「グランドスマッシュ」を五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。
図:WTTシリーズ概要/作成:ラリーズ編集部
今大会は「WTTシリーズ」で最も格下のカテゴリーである「コンテンダー」となる。日本からは、男子は及川瑞基(木下グループ)、神巧也が、女子は加藤美優(日本ペイントマレッツ)、長﨑美柚(日本生命)、木原美悠、森さくら(日本生命)、張本美和(木下卓球アカデミー)が参戦する。
男子シングルス見どころ
男子シングルスには日本から及川瑞基と神巧也がエントリー。両選手とも予選からのスタートとなる。
写真:神巧也(T.T彩たま)/提供:WTT
及川と神は予選1回戦はシードで2回戦からの登場となる。シングルスの予選は4回戦まであるため、及川と神は本戦進出のために3回勝ち上がらなければならない。
神の同じ山には、趙大成(チョデソン・韓国)やクリスティアン・プレテア(ルーマニア)といった各国の若手実力派プレーヤーが入っており、及川の山には昨年の世界選手権で張本智和(木下グループ)を下したヤコブ・ディアス(ポーランド)や孫聞(スンウェン・中国)といった実力者が入っている。
及川と神はこの激戦を勝ち抜き、本戦進出を果たせるか。
写真:ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)/提供:WTT
また、今大会の男子シングルス第1シードに入ったのは、世界ランキング3位(2022年3月18日現在)のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)。シンガポールスマッシュでは無念の1回戦敗退に終わってしまったが、今大会は持ち前の抜群のフィジカルを生かしたプレーでの勝ち上がりが期待される。
女子シングルス見どころ
女子シングルスには日本から加藤美優、木原美悠、長﨑美柚、森さくら、張本美和がエントリー。加藤、木原、長﨑は本戦から、森、張本は予選からのスタートとなる。
写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:WTT
シンガポールスマッシュにも参加していた加藤は、WTT2連戦となる。シンガポールスマッシュでは惜しくも1回戦敗退に終わっているだけに、今大会では一つでも多く勝ち上がりたいところだ。
また、木原と長﨑はWTTフィーダードーハに17日まで参加していたため、ドーハで2連戦をこなすこととなった。休養期間の短さは懸念されるが、長距離移動によるコンディション低下の心配がないことは大きなアドバンテージとなる。
また、森は予選2回戦から、張本は予選1回戦から登場する。本戦に進出するためには予選4回戦を突破する必要があるため、かなりタフな戦いとなることが予想される。
写真:杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)/提供:WTT
今大会の女子シングルス第1シードには世界ランキング7位の杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)が入っている。今大会は、男女ともに中国のトップ選手が不参加となっているため、多くの選手にとってトーナメントを勝ち上がる大きなチャンスとなっている。
男子ダブルス見どころ
男子ダブルスには日本から及川/神ペアがエントリー。予選からのスタートとなる。
写真:及川瑞基(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
及川/神ペアの1回戦の相手は、PENG Wang-Wei/荘智淵(チュアンチーユアン・ともにチャイニーズタイペイ)ペア。荘智淵は、過去にダブルスで世界選手権を制したこともあるダブルスの名手。及川・神ペアにとっては、1回戦から厳しい戦いとなることが予想される。
写真:マティアス・ファルク(写真右)とクリスティアン・カールソン(ともにスウェーデン)/提供:WTT
また、今大会男子ダブルス第1シードに入ったのは昨年の世界選手権優勝ペアのマティアス・ファルク/クリスティアン・カールソン(ともにスウェーデン)ペア。中国選手をも破る実力を持つスウェーデンペアを、攻略するペアは現れるのか。
女子ダブルス見どころ
女子ダブルスには日本から木原/長﨑ペアがエントリー。本戦からのスタートとなる。
写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
木原/長﨑ペアの1回戦の相手は、Ema LABOSOVA/Tatiana KUKULKOVA(ともにスロバキア)ペア。女子ダブルス世界ランキングは32位と、22位の木原/長﨑ペアと大きな差はない。1回戦をキッチリ勝利して、1試合でも多く勝ち進めるか。
写真:アドリアーナ・ディアス(写真左)とメラニー・ディアス(ともにプエルトリコ)/提供:WTT
今大会女子ダブルス第1シードには、アドリアーナ・ディアスとメラニー・ディアス(ともにプエルトリコ)の姉妹ペアが入っている。女子ダブルス世界ランキングは5位で、姉であるアドリアーナは昨年の世界選手権でシングルスベスト16まで勝ち進んだ実績を持つ。第1シードのアドバンテージを活かして、勝ち進めるか。
混合ダブルス見どころ
今大会の混合ダブルスには、日本勢のエントリーはなし。混合ダブルスは予選がなく、全16ペアによる本戦からのスタートとなる。
写真:林昀儒(リンユンジュ・写真奥)と鄭怡静(チェンイーチン・ともにチャイニーズタイペイ)/提供:WTT
今大会の第1シードには、混合ダブルス世界ランキング1位(2022年3月18日現在)の林昀儒(リンユンジュ)/鄭怡静(チェンイーチン・ともにチャイニーズタイペイ)ペアが入った。林昀儒/鄭怡静ペアは、昨夏の東京五輪混合ダブルスで銅メダルを獲得した実績を持つペアだ。
その他にも、シンガポールスマッシュで張本智和/早田ひな(日本生命)ペアを下した黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港)/杜凱琹ペアや、シモン・ゴジ/プリティカ・パヴァデ(ともにフランス)ペアなど、世界トップクラスの実力を持つペアが多数参戦する。
及川瑞基インタビュー(2021年2月公開)
写真:及川瑞基(木下グループ)/撮影:田口沙織
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神巧也インタビュー(2020年4月公開)
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:保田敬介