文:ラリーズ編集部
<WTTカップファイナル新郷2022 日時:2022年10月27日~30日 場所:新郷(中国)>
27日から、世界ランキング上位16名によるトーナメント制の大会、WTTカップファイナルが中国の新郷で開かれる。本大会に日本からは、張本智和(IMG)、石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツ)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の4名が参加する。
男子シングルス見どころ
「WTTカップファイナル」は、五輪や世界選手権と同格の「WTTグランドスマッシュ」に次ぐ、WTTの中では2番目の規模を誇る大会である。
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:WTT
男子シングルスでは、世界ランキング4位の梁靖崑(リャンジンクン・中国)の欠場により世界ランキング1位の樊振東(ファンジェンドン・中国)が今大会唯一のシードとして準々決勝から出場する。直近では黒星を挙げることも多いが、今大会を制覇して世界ランキング1位の貫録を見せつけるか。
写真:張本智和(IMG)/提供:WTT
日本勢で男子シングルス唯一の参加となった張本は、1回戦でパトリック・フランチスカ(ドイツ)と対戦する。過去の対戦成績では張本が勝ち越しており、特に大舞台での勝率も高いことから初戦突破が期待される。勝ち上がれば準決勝で樊振東と世界選手権以来の対決となるが、再び樊振東を破って決勝に進み王座を掴めるか。
写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
他にも、先日まで行われていたWTTチャンピオンズマカオで優勝を飾った王楚欽(ワンチューチン・中国)や、急成長で世界のトップクラスに食い込んできている邱党(キュウダン・ドイツ)、トルルス・モーレゴード(スウェーデン)らが参加し、どの試合もハイレベルな戦いとなることが予想される。
1回戦から手に汗握る熱戦が展開されそうだ。
女子シングルス見どころ
写真:ユアン・ジャナン(フランス)/提供:WTT
女子シングルスでは世界ランキング6位の早田ひな(日本生命)、11位のソフィア・ポルカノバ(オーストリア)が欠場したことにより、17位のユアン・ジャナン(フランス)、18位のユ・フ(ポルトガル)が繰り上げで参戦する。
写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
日本勢では木原と石川が早くも1回戦で同士討ちとなった。WTTチャンピオンズマカオでベスト8に入った石川と、世界選手権でも勝ち星を挙げている木原による試合は注目したい。
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:WTT
一方伊藤は、ペンホルダーのユ・フと対戦する。準々決勝以降、王曼昱(ワンマンユ・中国)や陳幸同(チェンシントン・中国)、陳夢(チェンムン・中国)といった中国勢と試合する可能性が高いが、初戦で勢いをつけられるか。
他にも、パワーのあるアドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)やニーナ・ミッテルハム(ドイツ)、カット主戦型のハン・イン(ドイツ)と欧州の選手も多く参戦する。WTTチャンピオンズマカオでは大番狂わせが何度も見られたが、今大会でも大物食いが起こるのかどうか目が離せない。
27日試合予定
男子シングルス1回戦
荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ) – ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
張本智和(IMG) – パトリック・フランチスカ(ドイツ)
林高遠(リンガオユエン・中国) – ティモ・ボル(ドイツ)
王楚欽(ワンチューチン・中国) – 邱党(キュウダン・ドイツ)
ウーゴ・カルデラノ(ブラジル) – トルルス・モーレゴード(スウェーデン)
林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ) – クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア) – 馬龍(マロン・中国)
女子シングルス1回戦
孫穎莎(スンイーシャ・中国) – ニーナ・ミッテルハム(ドイツ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) – 石川佳純(全農)
王藝迪(ワンイーディー・中国) – 田志希(チョンジヒ・韓国)
杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港) – アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
伊藤美誠(スターツ) – ユ・フ(ポルトガル)
ハン・イン(ドイツ) – 王曼昱(ワンマンユ・中国)
陳幸同(チェンシントン・中国) – ヤン・シャオシン(モナコ)
ユアン・ジャナン(フランス) – 陳夢(チェンムン・中国)
木原美悠インタビュー(2019年5月公開)
写真:木原美悠/撮影:伊藤圭
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張本智和インタビュー(2021年2月公開)
写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ
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