文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
30日、東京五輪の卓球競技7日目、男子シングルス3位決定戦に林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)とドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)が登場。ゲームカウント4-3でオフチャロフが勝利し、ロンドン五輪以来のシングルス銅メダルを獲得した。
“台湾の神童”vsロンドン五輪銅メダリスト
写真:林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:ITTF
林昀儒は、“台湾の神童”とも呼ばれ、張本智和(木下グループ)と並び、世界中から注目を集める若手選手だ。19歳ながら今大会でも混合ダブルスで銅メダルを獲得している。
準決勝では第1シードの樊振東(ファンジェンドン・中国)にゲームカウント3-4で惜敗し、3位決定戦に臨んでいる。
写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ITTF
対するオフチャロフは、2012年のロンドン五輪で団体・シングルスで銅メダルを獲得した世界トップの実力を持つ32歳だ。今大会、日本の丹羽孝希(スヴェンソン)を4回戦で下している。
こちらも準決勝では第2シードの馬龍(マロン・中国)をフルゲームまで追い詰めるも敗れ、3位決定戦に進んだ。
林昀儒vsオフチャロフ
林昀儒の打点の早い両ハンド、持ち味のチキータと、オフチャロフの中陣からでも一発で打ち抜けるパワー溢れる両ハンドのぶつかり合いは、卓球ファン注目の一戦となった。
写真:林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)/提供:AFP/アフロ
試合は、第1ゲームを強打でオフチャロフが奪うと、第2、第3ゲームは速攻で林昀儒が奪い返す。
このまま林昀儒ペースかと思いきや、オフチャロフがサービスを単純な回転に工夫し、林昀儒のチキータレシーブを狂わせ、第4ゲームを取り返した。
写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ロイター/アフロ
第5ゲームではまたも林昀儒がサービスやチキータで得点を重ねるパターンが増え、11-4で王手をかける。その勢いのまま林昀儒がマッチポイントを握るが、少し緊張感の見えた林昀儒に対し、オフチャロフが驚異の粘りを見せ、試合は最終ゲームへともつれ込んだ。
最終ゲームは、気合十分のオフチャロフが得点を重ね、チャンスを逃した林昀儒にはミスが目立つ。そのままオフチャロフが逃げ切り、ロンドン五輪以来のシングルス銅メダルを獲得した。
チャイニーズタイペイは、荘智淵(チュアンチーユエン)がロンドン五輪の3位決定戦でオフチャロフに敗れており、またしてもオフチャロフにメダル獲得を阻まれる形となった。
男子シングルス3位決定戦
林昀儒(チャイニーズタイペイ) 3-4 〇ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
11-13/11-9/11-6/4-11/11-4/13-15/7-11
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