宇田幸矢、第2シードから優勝を目指す 戸上、篠塚らも参戦<卓球・WTTフィーダーフリーモント> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:宇田幸矢(明治大)/提供:WTT

大会報道 宇田幸矢、第2シードから優勝を目指す 戸上、篠塚らも参戦<卓球・WTTフィーダーフリーモント>

2022.05.05

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTフィーダーフリーモント 日程:5月5日~8日 場所:アメリカ・フリーモント>

5日からアメリカのフリーモントで、WTTフィーダーフリーモントが開幕する。今大会には日本から多数の選手がエントリーしており、シングルス、ダブルスともに上位進出を目指す。

今回は、そんなWTTフィーダーフリーモントの見どころを紹介する。

男子シングルス見どころ

男子シングルスには、日本から宇田幸矢(明治大)、戸上隼輔(明治大)、篠塚大登(愛知工業大)、田中佑汰(愛知工業大)、及川瑞基(木下グループ)、横谷晟(愛知工業大)の6選手がエントリーしている。 

注目は今大会第2シードに入った宇田幸矢だ。WTTシンガポールスマッシュでは、男子シングルスで快進撃を見せて準優勝。先日更新された世界ランキングでも張本智和(IMG)に次いで日本勢2番目となる27位にランクアップを果たした。今大会は中国トップ選手が参加していないため、宇田の優勝の可能性は大いにある。


写真:篠塚大登(愛知工業大)/提供:WTT

また、宇田と同世代の戸上と、今春から愛知工業大学に進学した篠塚もシード入りを果たしている。それぞれ、第7、第12シードを獲得しており、宇田同様優勝を目指す。


写真:カナック・ジャー(アメリカ)/提供:WTT

海外勢では、地元アメリカのカナック・ジャーに注目したい。昨年の世界選手権でシングルスベスト8入賞を果たした若きアメリカのエースは、WTTシンガポールスマッシュでは張本を破るなど、ここ一年で着実に実力をつけてきている。地の利を活かして、上位進出を狙う。

女子シングルス見どころ

女子シングルスには、日本から森さくら(日本生命)、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)、笹尾明日香(日本生命)、吉本はな(貝塚第二中)の4選手がエントリーしている。


写真:森さくら(日本生命)/提供:WTT

日本勢で唯一シードを獲得している森さくらは、3月に行われたWTTドーハシリーズに3大会連続で出場するなど、今年に入って精力的に国際大会に参戦している。今大会も持ち前のパワフルな卓球でトーナメントを勝ち進めるか。


写真:申裕斌(シンユービン・韓国)/提供:WTT

また、今大会の第1シードには申裕斌(シンユービン・韓国)が入っている。申裕斌は10代で韓国代表入りを果たし、昨夏の東京五輪にも出場した韓国期待のホープ。国際大会でも活躍を続ける17歳が、アメリカの地で女王の称号を虎視眈々と狙う。

男子ダブルス見どころ

男子ダブルスには、日本から戸上隼輔/宇田幸矢ペア、篠塚大登/田中佑汰ペア、及川瑞基/横谷晟ペアがエントリーしている。


写真:宇田幸矢と戸上隼輔(ともに明治大)/提供:WTT

男子ダブルス世界ランキング1位の戸上/宇田ペアは、1月の全日本選手権で優勝、3月のWTTシンガポールスマッシュでは準優勝と、現在日本で最も勢いに乗っているダブルスと言っても過言ではない。今大会にはシングルス同様中国勢が参加していないため、優勝も十分に狙える。

女子ダブルス見どころ

女子ダブルスには、日本から森さくら/笹尾明日香ペアがエントリーしている。


写真:笹尾明日香(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

森と笹尾はTリーグの日本生命レッドエルフのチームメイト。このペアリングでのTリーグ出場はないが、同じチームで練習している者同士、お互いのことは知り尽くしている。森/笹尾ペアにとっては初の公式試合となるが、どこまで勝ち進めるか注目だ。

混合ダブルス見どころ

混合ダブルスには日本勢のエントリーはなく、海外勢のみで優勝を争う。


写真:チャン・リリー(アメリカ)/提供:WTT

中でも注目は、地元アメリカのチャン・リリーだ。リオ五輪、東京五輪と2大会連続で五輪出場を果たした実績を持つチャンは、昨年の世界選手権で林高遠(リンガオユエン・中国)との混合ダブルスで3位入賞を果たすなど、ダブルスにも定評がある。今大会もコウ・レイ(ウクライナ)との国際ペアでの参加となるが、優勝候補の筆頭と言えるだろう。

WTTフィーダーフリーモント参加日本人選手一覧

男子シングルス

宇田幸矢(明治大) ※第2シード
戸上隼輔(明治大) ※第7シード
篠塚大登(愛知工業大) ※第12シード
田中佑汰(愛知工業大)
及川瑞基(木下グループ)
横谷晟(愛知工業大)

女子シングルス

森さくら(日本生命) ※第12シード
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)
笹尾明日香(日本生命)
吉本はな(貝塚第二中)

男子ダブルス

戸上隼輔/宇田幸矢(ともに明治大) ※第1シード
篠塚大登/田中佑汰(ともに愛知工業大) ※第4シード
及川瑞基(木下グループ)/横谷晟(愛知工業大)

女子ダブルス

森さくら/笹尾明日香(ともに日本生命)

混合ダブルス

なし

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