吉村和弘「自分のバックハンドの方が上だった」 強みを活かし勝利<卓球・豪州OP> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉村和弘(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 吉村和弘「自分のバックハンドの方が上だった」 強みを活かし勝利<卓球・豪州OP>

2019.07.09

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン 2019年7月9日~7月14日>

9日に開幕したオーストラリアオープン、初日は男子シングルスの予選が行われた。日本男子は上田仁(同34位・岡山リベッツ)、吉村和弘(同50位・東京アート)、平野友樹(同107位・協和キリン)の3人が予選2回戦に臨んだ。

吉村和弘は呉柏男(ウーバイナン・同147位・中国香港)と対戦。1~3ゲーム目は吉村がリードしていたものの、終盤で追いつかれデュースにもつれる展開に。しかし、得意のバックハンドでピンチを切り抜けるとストレートで相手を振り切り、10日の予選3回戦へと駒を進めた。

吉村和弘 試合後コメント


写真:得意のバックハンドで勝利を掴んだ吉村和弘(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

ストレートで勝利を収めた吉村は「実際に(試合を)やってみて1,2,3ゲーム目はデュースで、ラッキーポイントと相手の凡ミスで(ゲームを)取ったということで結構難しい試合だと思いました。」とスコア以上に苦しい試合だったと振り返った。

また「相手もバックハンドが上手い選手でしたが、それ以上に自分のバックハンドの方が上だったので、そこで勝負できたのが大きかった。」と自身の強みを話した。

上田仁は孫聞に及ばず


写真:孫聞(中国)に惜しくも敗れた上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

上田仁は、予選1回戦で神巧也(同143位・T.T彩たま)を破った孫聞(スンウェン・同223位・中国)と対戦。上田は、レシーブ力で相手を上回るも、ラリー戦に強い孫に主導権を握られ、1ゲーム目を落としてしまう。

続く2ゲーム目も奪われ、苦しい展開の中で迎えた3ゲーム目。上田は質の高いストップレシーブやチキータから先手を取り、孫の強力なフォアハンドを振らせない戦術で1ゲームを奪い返す。4ゲーム目は孫が戦術を変え、遅いボールで上田のミスを誘い、入れに来たボールを攻める展開で上田を勢いに乗せない。

5ゲーム目は台上プレーから先手を取りに来た孫に対して、上田はバックドライブを起点に威力のあるフォアドライブを連打し、ゲームを奪い返した。迎えた6ゲーム目の序盤では、上田3-2リードの場面で孫がタイムアウト。タイムアウト明け、上田はバック対バックからミドルを突かれる展開でミスを誘われ、勢いに乗った孫のフォアドライブに屈し、ゲームカウント2-4で敗れた。

上田仁 試合後コメント


写真:「割と良い内容の試合ができた」と話す上田仁(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

孫聞に敗れた上田は「負けてすごく悔しいのはありますけど、やっぱり自分の納得のいく負け方をした分、割と良い内容の試合ができたかなとプラスに考えています。」と振り返った。

さらに「特に対中国ですけど、誰とやっても同じ展開で負けてしまうので、そこを1本、2本自分から動いて打ち抜くのか、もしくは守って点を取るのか。そういったところがまだまだかな。」と課題を再確認した様子だ。

詳細スコア


写真:平野友樹(協和キリン・写真奥)/撮影:ラリーズ編集部

○吉村和弘 4-0 呉柏男(中国香港)
13-11/14-12/14-12/11-4

上田仁 2-4 ○孫聞(中国)
8-11/5-11/12-10/8-11/11-8/5-11

平野友樹 1-4 ○キャン・アキュズ(フランス)
7-11/7-11/11-6/11-13/4-11

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