大会報道 【卓球】及川瑞基がドイツ・ブンデスリーガ1部でドイツ代表のフランチスカ、台湾代表の廖振珽に勝利
2018.10.03
文:ラリーズ編集部
*写真は及川瑞基(専修大学)
9月30日、ドイツのプロリーグ、ブンデスリーガ1部で行われた試合にて、及川瑞基(10月度世界ランキング76位・21歳)=専修大学=が、ドイツ代表のパトリック・フランチスカ (同15位・26歳)=ドイツ=、チャイニーズタイペイ代表の廖振珽(同45位・22歳)=チャイニーズタイペイ=に勝利する活躍を見せた。
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フランチスカ・廖振珽に勝利
フランチスカは先月に開催されたヨーロッパ選手権で銅メダルを獲得するなどヨーロッパ卓球界を支える大黒柱である。ドイツでは、“帝王”ティモ・ボル (同3位・37歳)=ドイツ=、エースのドミトリ・オフチャロフ (同4位・30歳)=ドイツ=に次ぐ3番手ではあるが、今年の世界選手権では不調の両者に代わり、準決勝の韓国戦ラスト5番で鄭栄植(同25位・26歳)=韓国=に勝利を挙げる大活躍を果たしている。
廖振珽は2016年ワールドツアー・グランドファイナルU21男子シングルスで優勝するなど、チャイニーズタイペイのこれからを支える若手選手である。現在21歳の及川にとって、同年代のライバルとも言えるだろう。
及川のコメント
及川はこの勝利に対し、「この試合の前日に行われたドイツカップでポール・ドリンコール (同78位・28歳)=イングランド=に自分らしいプレーが出来ずに負けてしまいました。チームも負けてすごく悪い雰囲気でした。この試合は切り替えて戦術よりもまず目の前の一点一点取ることに集中し、声を出して自分らしいプレーをすることだけを心がけてやりました。両選手(フランチスカ、廖振珽)はともに過去に対戦したことがあってやりづらさは感じていなかったので出だしから良いプレーが出来ました。」とコメントした。
この試合、団体戦のスコアは2-3でチームは惜しくも負けてしまったものの、及川の勝利はチームを勇気付ける結果になったようだ。これからも海外で成長続ける及川に注目だ。
ブンデスリーガ 2018/19シーズン 結果
TSV Bad Königshofen 2-3 FC Saarbrücken-TT
1番手:○及川瑞基 3-0 廖振珽(チャイニーズタイペイ)
13-11/13-11/11-4
4番手:○及川瑞基 3-1 パトリック・フランチスカ(ドイツ)
11-9/11-9/9-11/11-9