文:ラリーズ編集部
<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>
5日、東京五輪の卓球競技で女子団体決勝が行われた。女子日本代表は中国代表相手に0-3で敗れるも、3大会連続のメダル獲得となった。伊藤美誠(スターツ)は出場した全3種目で金、銀、銅のメダル獲得となった。
石川/平野ペア 好プレー量産も中国ペアに敗れ初黒星
写真:石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)/提供:ITTF
女子ダブルスの世界ランキング1位で、今大会で一度もゲームを取られていない石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)ペアと、陳夢(チェンムン)/王曼昱(ワンマンユ・中国)ペアの対戦となった。序盤から平野のストレートへのバックハンドや石川のフォアカウンターが得点につながり、11-9で第1ゲームを取る。
写真:陳夢・王曼昱ペア(中国)/提供:ITTF
第2ゲームは中国ペアが序盤から左右に揺さぶる戦術でリードを広げる。そのままの勢いで中国ペアが第2ゲームを取る。第3ゲームでは平野のフォアハンドドライブで日本ペアが優位に立つ。しかし中国ペアも追い上げ、逆転でゲームを取られ中国ペアが王手をかける。
第4ゲームも序盤から互いに譲らない攻防へ。そこから中国ペアが抜け出し、陳夢の安定感と王曼昱の猛攻で点差が広がる。日本ペアも随所に好プレーを出すも、中国ペアがマッチポイントを握る。最後は王曼昱のバックハンドドライブが決まり、日本ペアが初黒星となった。
伊藤、シングルスのリベンジ果たせず0-2に
写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF
女子シングルス準決勝のリベンジマッチとなった。序盤から孫穎莎(スンイーシャ・中国)が強烈なドライブで得点を重ねる。伊藤もレシーブやバックハンドの攻撃で孫穎莎に食らいつく。伊藤が逆転するも再び孫穎莎がリードし、11-8で第1ゲームを取る。
第2ゲームも序盤から孫穎莎がリードする。伊藤のラリーの緩急にも孫穎莎が冷静に対応し、点差が広がる。第2ゲームも孫穎莎が奪い、0-2で伊藤は後がなくなった。
写真:孫穎莎(スンイーシャ・中国)/提供:ITTF
第3ゲームでは伊藤のバックハンドが決定打となる場面が多く、様々なコースへの打ち分けで孫穎莎を揺さぶる。大きくリードした伊藤がゲームポイントを握り、第3ゲームをものにした。
第4ゲームは一転、孫穎莎がラリーで主導権を握る。大きなラリーで威力のあるドライブを放つ孫穎莎が10-3でマッチポイントを握る。最後は孫穎莎のサーブを伊藤がレシーブミスし、リベンジを果たすことはかなわなかった。
平野、ラリーで優位に立つも高い壁に阻まれる
写真:平野美宇(日本生命)/提供:ロイター/アフロ
0-2と追い込まれた日本からは平野が登場。王曼昱との試合では、中盤から王曼昱が長身を活かした両ハンドで優位に立ち、リードを広げる。11-5で王曼昱が先制する。
写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/提供:ITTF
第2ゲームでは平野がラリーで優位に立つ。台上でも安定感を見せた平野だが、王曼昱もラリーで食らいつく。逆転した王曼昱がギリギリの勝負から抜け2-0で、優勝へあと1ゲームとなった。
第3ゲームも王曼昱の勢いは止まらず、点差が広がる。平野がラリーでコースに工夫を凝らすも王曼昱が追いつき、自らの得点源につなげる。そして、10-3で王曼昱がマッチポイントを握り、最後は平野がオーバーミス。
中国が女子団体で無敗記録をまた1つ更新した。日本代表は女子団体で3大会連続のメダル獲得となった。各選手のコメントは以下の通り。
試合後のコメント
東京五輪、すべての戦いが終わりました。どういう思いでしょうか
伊藤:最後の試合が終わったんですけど、やっぱり最後まで楽しくできたと思います。もちろん勝ちたかったというのが一番ですけど、でも、楽しくできました。
平野さんはいかがでしょうか
平野:決勝で2本使っていただいたのに勝てなくて悔しいですけど、でもこの舞台に立てて楽しかったので、立てたことに色んな方に感謝したいです。
石川さんはどうでしょうか
石川:悔しさは大きいんですけど、中国の強さも感じましたし、この舞台、決勝で中国と戦えたことはすごく嬉しかったですし、たくさんのサポートに、本当に感謝したいなと思います。
後輩二人と組んだチームJAPAN、どんなチームだったでしょうか
石川:そうですね、本当に心強い二人で、チームワークもすごく良かったですし、オリンピック前の合宿から、最高の雰囲気でできたと思うので、本当に二人には感謝しかないです。
女子決勝 結果
日本 0-3 中国
石川佳純/平野美宇 1-3 〇陳夢/王曼昱
11-9/6-11/8-11/7-11
伊藤美誠 1-3 〇孫穎莎
8-11/5-11/11-3/3-11
平野美宇 0-3 〇王曼昱
5-11/9-11/3-11
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