文:ラリーズ編集部
<WTTユースコンテンダーリンツ 日程:4月27日~5月3日 場所:オーストリア・リンツ>
4月27日~5月3日にオーストリアのリンツでWTTユースコンテンダーリンツが行われた。日本からは松島輝空(木下アカデミー)、吉山僚一(愛工大名電高)、鈴木颯(愛工大名電高)、吉山和希(愛工大名電中)の4人が出場した。今回は4人の結果と各種目優勝者を紹介する。
松島、圧巻のU15V
世界ユースU15優勝の実績を持つ松島はU15とU17に出場した。U15では予選リーグから準決勝までの7試合で落としたゲームはわずか1と貫録を見せつけて決勝まで勝ち上がると、決勝は吉山和希との同士討ちとなった。
写真:松島輝空(木下アカデミー)/提供:WTT
お互い手の内を知り合っているだけあり、バック対バックのラリー戦を繰り広げた。その中でより安定したバックハンドを見せた松島が吉山を3-1で下した。
U17では優勝したOH Junsung(韓国)に敗れて3回戦敗退となった。
吉山和希、今回も松島を崩せずU15準優勝
吉山和希はU15で準決勝までの8試合中6試合でストレート勝ちと安定した戦いを見せると、決勝では松島との因縁の対決となった。第1、2ゲームを落として挑んだ第3ゲームではバック前にサービスを出して松島のチキータを誘い、カウンターから得点を重ねて第3ゲームをものにした。しかし、第4ゲームでは松島のチキータを止められず1-11で落として準優勝に終わった。
写真:吉山和希(愛工大名電中)/提供:WTT
全中の準決勝、世界ユース最終選考会の決勝で共にフルゲームの末に敗れており、今回も松島の壁を越えられなかった。
U17ではグループリーグから3回戦まで全試合ストレートで勝ち上がるも、ユースランキング18位のNicholas LUM(オーストラリア)に準々決勝で敗れてベスト8となった。
鈴木、優勝まであと一歩及ばず
鈴木はU19に出場し、準々決勝、準決勝で韓国選手相手にフルゲームの熱戦を制して決勝に勝ち上がった。決勝では吉山僚一を下した LEE Hoyun(韓国)との対決となった。
写真:鈴木颯(愛工大名電高)/提供:WTT
長身から放たれるLEE Hoyunのドライブに苦しみ第1、2ゲームを落とし、第3、4ゲームはフォア側へのツッツキでLEE Hoyunのミスを誘って取り返した。第5ゲームはLEE Hoyunが下回転にうまく対応して鈴木のミスを誘い、LEE Hoyunが第5ゲームを取って優勝を果たした。
鈴木はフォアサービスでフォルトを何度も取られ、普段は使わないバックサービスを使って対応したが勢いに乗れず準優勝に終わった。
吉山僚一はU19に出場したが、U19で優勝したLEE Hoyunに3回戦で1-3で敗れて3回戦敗退となった。
各種目優勝者
U19男子シングルス
LEE Hoyun(韓国)
U17男子シングルス
OH Junsung(韓国)
U15男子シングルス
松島輝空(木下アカデミー)
U13男子シングルス
Jan SKALDA(チェコ)
U19女子シングルス
KIM Seongjin(韓国)
U17女子シングルス
LEE Seungeun(韓国)
U15女子シングルス
LEE Seungeun(韓国)
U13女子シングルス
Hansini MATHAN(インド)