カルデラノ大暴れ 張本らに完勝で銀メダル獲得【カタールオープン・男子最終結果】


<2018年3月6日〜11日 ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン(ドーハ)>

樊振東が単複2冠を達成!圧倒的な実力を見せた

今年初のプラチナランクのITTFワールドツアー・カタールオープンは、中国のエースとなりつつある樊振東(ITTF世界ランキング2位・3月現在)が2冠を達成し終了した。シングルス決勝戦では、今大会絶好調のカルデラノ(ブラジル、同15位)と対戦したが、パワフルな両ハンド攻撃で全く寄せ付けず、優勝を飾った。

日本選手は張本智和(同12位)がベスト8に入賞。水谷隼は2回戦で樊振東に、丹羽孝希は1回戦でアチャンタ(インド)に敗れ、上位進出は次回以降のツアーにお預けとなった。

カルデラノが絶好調!ボル、張本、林高遠を連続で破る活躍を見せた

ブラジルのエースであるカルデラノが今大会、大暴れした。

決勝トーナメント2回戦で世界ランク1位のボル(ドイツ)に4-1で勝利すると、続く準々決勝でも張本智和をストレートで破りベスト4入りを決めた。

張本との試合、今大会絶好調のカルデラノは立ち上がりから積極的な攻撃を見せた。特にバックハンドのストレートへの強烈なドライブで張本をノータッチで抜き去り、あっさり1ゲーム目を取ると、2ゲーム目以降も得意のハイトスサーブや遠いコースへのカウンター攻撃で得点を重ね、蓋を開けてみれば11-5,11-6,11-6,11-7の4-0とストレートで張本を破った。

カルデラノは張本がクロスに打球したボールを待ち、カウンターする展開が多く見られた。

カルデラノは続く準決勝でも勢い止まらず、中国の林高遠(同4位)にゲームカウント4-0のストレートで快勝。台上でも台から下がったところでも、林高遠の予想を上回る威力のドライブを繰り出し、決勝に駒を進めた。

大会の最終試合となった男子シングルス決勝戦。カルデラノは、中国の樊振東と対戦した。

1ゲーム目はカルデラノがリードをしていたが、樊振東が追いつきかける。するとカルデラノが1ゲーム目から勝負をかけてタイムアウト。しかし、あえなく樊振東に逆転を許すと、そこからはゲームは樊振東のペースになってしまった。

樊振東が回転量のある卓球で押し切り、ストレート勝ち。勢いのあるカルデラノでも樊振東を止めることは出来なかった。

しかし、中国・日本・ドイツ以外から新しい強力な選手が出てくるのは卓球界にとっては明るいニュース。今後もカルデラノのパワー卓球から目が離せない。

ダブルスで日本の新エースペア水谷隼/大島祐哉が準優勝

張本智和/森薗政崇ペアとの同士討ちから始まった今大会決勝トーナメント。水谷隼/大島祐哉の全日本チャンピオンペアは、準優勝という素晴らしい成績を残した。

決勝戦の相手は、樊振東/許昕の中国ペア。日本の新たなエースペアが、中国最強ペアに対してどこまで迫れるのか、注目が集まった。

注目の決勝戦、1ゲーム目を水谷/大島ペアが取り、観客を驚かせた。しかし、続く2ゲーム目はあっさり取られてしまう。

このまま中国ペースになるかと思いきや、日本のエースペアも意地を見せる。3ゲーム目、積極的な攻撃とカウンターを見せ、このゲームを8-4と大量リード。しかしここから中国ペアの驚異的な追い上げに飲まれ、9-11で取られてしまった。

その後の4ゲーム目は一方的にやられてしまい、3-9と万事休す。水谷/大島ペアは追い込まれたこの場面から7点連取で逆にゲームポイントを奪うも、最終的には11-13で敗れた。

今年1月の全日本選手権で初めてペアを組んだ水谷/大島ペアは今大会決勝で敗れたものの、その相性は良い。従来、台から下がっても強いが、今回は前陣で戦うことを意識しているように見え、その戦術が功を奏していた。水谷/大島ペアは、東京五輪に向けたダブルスペア候補の一角として、期待が膨らむ。

2018年カタールオープン:最終結果

男子シングルス

優勝:樊振東(中国)
準優勝:カルデラノ(ブラジル)
ベスト4:林高遠(中国)、許昕(中国)

男子ダブルス

優勝:樊振東/許昕(中国)
準優勝:水谷隼/大島祐哉
ベスト4:方博/林高遠(中国)、鄭栄植/李尚洙(香港)

2018年カタールオープン:主な試合のスコア

男子シングルス

決勝トーナメント1回戦
吉村真晴 1(-9,5,-3,-1,-11)4 樊振東(中国)
水谷隼 4(-5,7,7,-7,11,5)2 フランジスカ(ドイツ)
丹羽孝希 1(9,-9,-8,-12,-9)4 アチャンタ(インド)
張本智和 4(5,7,6,-6,-6,3)2 ボボチカ(イタリア)
大島祐哉 3(6,-5,2,-10,10,-4,-8)4 ガナナセカラン(インド)

決勝トーナメント2回戦
水谷隼 1(8,-7,-6,-7,-6)4 樊振東(中国)
張本智和 4(-7,-8,8,7,-8,1,4)3 ガナナセカラン(インド)

準々決勝
張本智和 0(-5,-6,-6,-7)4 カルデラノ

準決勝
樊振東(中国) 4(6,-7,8,9,9)1 許昕(中国)
カルデラノ(ブラジル) 4(9,8,3,6)0 林高遠(中国)

決勝
樊振東(中国) 4(11,10,7,7)0 カルデラノ(ブラジル)

男子ダブルス

決勝トーナメント1回戦
水谷隼/大島祐哉 3(7,9,7)0 張本智和/森薗政崇

準々決勝
水谷隼/大島祐哉 3(5,-9,4,6)1 フィルス/ウォルター(ドイツ)

準決勝
水谷隼/大島祐哉 棄権勝利 方博/林高遠(中国)

決勝
水谷隼/大島祐哉 1(9,-5,-9,-11)3 樊振東/許昕(中国)

試合結果の見方

表記ルール: 選手名A ゲーム数(各ゲームのポイント)ゲーム数 選手名B

各ゲームのポイントの表記例: 選手Aが選手Bと対戦し、1ゲーム目11対6、2ゲーム目11対5、3ゲーム目12対10で選手Aが勝ち、選手Bが負けた場合、
「選手A 3(6,5,10)0 選手B」 または 「選手B 0(-6,-5,-10)3 選手A」 と表記。

文:中川正博(ラリーズ編集部)
写真:アフロ

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