【卓球・Tリーグ】T.T彩たま、チアリーダー募集が示唆する「本当の狙い」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

大会報道 【卓球・Tリーグ】T.T彩たま、チアリーダー募集が示唆する「本当の狙い」

2018.10.04

24日に開幕が迫るTリーグ、その開幕戦は木下マイスター東京T.T彩たまだ。松下浩二チェアマンの言葉を借りれば「日本人エースで揃えた巨人軍の木下」と「豊富な外国人選手を擁するレアルマドリッドの彩たま」、通称「マイT戦」だ。無論、「マイT戦」は造語である。

そのT.T彩たまが強力な援軍の獲得を目指し、人材募集をしている。そのポジションはホームマッチでの「オープニングアクトダンサー」。わかりやすく言うと「チアリーダー」だ。

単なる“チアリーダー募集”のニュースのように思えるが、その背後にはT.T彩たま坂本竜介監督の明確な意志が感じられる。それは「日本では卓球の観戦文化が未成熟である」という点である。

例えば全日本卓球選手権ではプレイ中、観客席からの試合撮影(もちろんスマホも含まれる)が禁止されている。一度観戦したことがある方ならおわかりだろうが、日本屈指の大会であるにも関わらず意外に静かだ。一方の50年以上の歴史を持つドイツ・ブンデスリーガでは太鼓を鳴らし、ビールを飲みながら大声で声援を送るのが当たり前だ。

果たしてどちらがいいのか。観客によるフラッシュ撮影等により選手のプレーへの悪影響などもあるため、判断は人それぞれだろうが、日本最高峰の卓球大会が静かに開催され、SNS等での拡散がされにくいのは少し寂しい気もする。現状のTリーグには具体的な観戦に関する規則は発表されていない。要するに「どう卓球を見ればいいか」がまだ曖昧なのだ。

「ならばT.T彩たまから観戦文化を作ってしまおう」と動き出すのが“怪童”と異名をとった坂本氏らしさだ。従前から坂本監督はTリーグ盛り上げのための秘策を募集したり、開幕戦の価格設定についてなど様々な取り組みを提唱してきた。ここに加えてチアリーダーの募集は、トップリーグでの観戦文化を生み出す明確な姿勢の現れと言えそうだ。

24日の開幕戦、試合のオーダーや勝敗ももちろん気になるだろう。ただ、客席にも耳を傾けてほしい。過去のどの大会より、どのチームより、T.T彩たまの客席からは大きな歓声が沸き起こっているはずだ。

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Tリーグ開幕戦のカード

・10月24日(水) 
男子:T.T彩たま vs 木下マイスター東京(両国国技館)

・10月25日(木) 
女子:TOP名古屋 vs 日本生命レッドエルフ(両国国技館)

・10月26日(金) 
男子:岡山リベッツ vs 琉球アスティーダ(武田テバオーシャンアリーナ)     
女子:木下アビエル神奈川 vs 日本ペイントマレッツ(立川立飛アリーナ)

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