卓球男子世界ランキング(2021年第11週)|WTT優勝の張本智和、4位浮上 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下グループ)/提供:新華社/アフロ

卓球世界ランキング 卓球男子世界ランキング(2021年第11週)|WTT優勝の張本智和、4位浮上

2021.03.17

文:ラリーズ編集部

国際卓球連盟(ITTF)は16日、2021年第11週の世界ランキングを発表した。2021年より世界ランキングは新方式となり、以前の月1回の更新から毎週火曜日に1回更新される形式に変更されている。

今回の世界ランキングには、3月13日まで行われたWTTスターコンテンダードーハのポイントが反映され、日本の張本智和(木下グループ)が4位に浮上した。

張本智和が優勝で4位浮上


写真:世界ランク1位の樊振東(中国)/提供:ittfworld

WTTスターコンテンダードーハには中国選手は参加しておらず、樊振東(ファンジェンドン)、許昕(シュシン)、馬龍(マロン)の中国勢が上位3名を占める構図に変わりはなかった。


写真:張本智和(木下グループ)/提供:新華社/アフロ

変動があったのは、WTTスターコンテンダードーハ男子シングルスで優勝を果たした張本。優勝で世界ランキングポイントを600ポイント加算し、9833ポイントとした。林高遠(リンガオユエン・中国)の9373ポイントを抜き、前週の5位から1ランクアップさせ、2020年11月以来の4位に返り咲いた。

他の日本勢では、宇田幸矢(明治大学)が前週から1ランク下げて36位、森薗政崇(BOBSON)が1ランクアップの47位となっている。


写真:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

また、張本と準決勝で激闘を繰り広げたドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)もランクを1つ上げ、9位に入っている。

男子上位陣のランキングは以下の通り。

男子シングルス世界ランキングトップ10

1 樊振東(中国)  12943
2 許昕(中国)  12082
3 馬龍(中国)  11914
4 張本智和(日本) 9833
5 林高遠(中国)  9373
6 林昀儒(チャイニーズタイペイ)  8890
7 ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)  8746
8 マティアス・ファルク(スウェーデン)  8262
9 ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)  8066
10 梁靖崑(中国) 7844

※選手名右の数字はランキングポイント

日本男子シングルス世界ランキング50位以内

5 張本智和(木下グループ) 9833
17 丹羽孝希(スヴェンソン) 6610
18 水谷隼(木下グループ) 6387
36 宇田幸矢(明治大学) 4328
45 神巧也(T.T彩たま) 3822
47 森薗政崇(BOBSON) 3681
※選手名右の数字はランキングポイント

参考:新しい世界ランキング方式

2021年、ITTFは新大会WTTを開始した。現行のワールドツアーやチャレンジシリーズなどの個人戦の大会は、WTT構想のもと、新たな名称、新たな形式の大会に置き換えられた。


写真:各大会優勝時の世界ランキングポイント/作成:ラリーズ編集部

そのため、新しいランキング方式にはグランドスマッシュ、WTTカップファイナル、WTTチャンピオンズ、WTTコンテンダーシリーズの各大会が組み込まれた。世界選手権やワールドカップなどで獲得した世界ランキングポイントは次回開催まで有効となっていたが、今回の規定変更では、有効期間は1年となった。


写真:水谷隼(木下グループ)/提供:ittfworld

今回、WTTの追加とともに、ランキングの発表タイミングが週1度となった。ITTFの発表によると、選手のエントリーやトーナメント構成にバリエーションを持たせ、選手の順位変動を大きくするとともに、ランキングを通じた盛り上がりを生み出すことでファンを魅了したい、という背景があるようだ。


図:ポイント変動について/提供:ITTF

今回の新方式の世界ランキングは、2020年12月発表の世界ランキングポイントの80%を保持した形で開始されている。この以前までのポイントは、第49週までの6週間ごとに10%ずつ減らされる。今回は第11週のため、前週からポイント減はない。

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