文:ラリーズ編集部
国際卓球連盟(ITTF)は6日、2021年第14週の世界ランキングを発表した。2021年より世界ランキングは新方式となり、以前の月1回の更新から毎週火曜日に1回更新される形式に変更されている。
今週は大会がなかったが、日本勢では、前週まで9位に位置していた石川佳純(全農)が馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)と入れ替わり10位となっている。
追記:2021年5月10日、国際大会の開催が難しい現状を鑑み、2020年12月のポイントが60%保持される期間を、第30週まで延長されたため、第29週の現在までランキングは変動していない。
>>卓球男子世界ランキング(2021年第14週)|張本智和は4位をキープ
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世界ランキングが変動の理由
図:ポイント変動について/提供:ITTF
今回の新方式の世界ランキングは、2020年12月発表の世界ランキングポイントの80%を保持した形で開始されている。この以前までのポイントは、第49週までの6週間ごとに10%ずつ減らされる。今回は第14週のため、保持ポイントが12週までの70%から10%減り60%となっている。
写真:石川佳純(全農)/提供:ittfworld
例えば、石川だと2020年12月時点で11100ポイント保持していた。そのため、2021年第1週発表の世界ランキングでは8080ポイント、第7週では7070ポイント、そして第13週では6060ポイントと2020年12月時点の保持ポイントが変動している。
石川佳純と馮天薇の順位が入れ替わり
今回、トップ10で入れ替わった石川と馮天薇のポイントを詳しく見てみよう。第12週までは9位の石川が7860ポイント、10位の馮天薇が7830ポイントとなっていた。
写真:石川佳純(全農)/提供:ittfworld
内訳を見ると、石川は2020年12月以前のポイントが7770ポイントあり、そこにWTTスターコンテンダードーハベスト16の55ポイント、WTTコンテンダードーハベスト16での35ポイントが加わり、7860ポイント。一方、馮天薇は、以前の7406ポイントに加え、WTTスターコンテンダードーハでは準優勝の420ポイント、コンテンダードーハのベスト32の4ポイントの計7830ポイントとなっていた。
第13週を過ぎ、以前のポイントが石川は6660ポイント、馮天薇は6348ポイントに減ったことで合計が馮天薇6772ポイント、石川が6750ポイントとなり、順位が入れ替わった。
写真:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)/提供:ittfworld
その他のトップ10の選手には変動はなく、主なランキングは以下の通り。
女子世界ランキングトップ10
1 陳夢(中国) 11850
2 伊藤美誠(日本) 10498
3 孫穎莎(中国) 9840
4 王曼昱(中国) 8733
5 丁寧(中国) 8070
6 朱雨玲(中国) 7335
7 劉詩雯(中国) 7245
8 鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 7085
9 馮天薇(シンガポール) 6772
10 石川佳純(日本) 6750
※選手名右の数字はランキングポイント
日本女子世界ランキング(50位まで)
2 伊藤美誠(スターツ) 10498
9 石川佳純(全農) 6750
12 平野美宇(日本生命) 6507
18 佐藤瞳(ミキハウス) 5352
23 加藤美優(日本ペイントホールディングス) 4665
25 早田ひな(日本生命) 4522
36 橋本帆乃香(ミキハウス) 3708
37 芝田沙季(ミキハウス) 3690
49 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 3463
※選手名右の数字はランキングポイント
女子ダブルス世界ランキング
1 平野美宇/石川佳純(日本) 1753
2 長﨑美柚/木原美悠(日本) 1374
3 鄭先知/陳思羽(チャイニーズタイペイ) 1219
4 田志希/梁夏銀(韓国) 1013
5 陳夢/王曼昱(中国) 870
※選手名右の数字はランキングポイント
混合ダブルス世界ランキング
1 林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 2194
2 水谷隼/伊藤美誠(日本) 1635
3 許昕/劉詩雯(中国) 1464
4 黄鎮廷/杜凱琹(中国香港) 1314
5 李尚洙/田志希(韓国) 1241
※選手名右の数字はランキングポイント
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