松下大星の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:松下大星(クローバー歯科カスピッズ)/撮影:ラリーズ編集部

卓球選手紹介 松下大星の使用用具・大会成績・プロフィール

2024.11.01

文:ラリーズ編集部

今回は、日本卓球リーグで多くの勝ち星を挙げ、2022-2023シーズンよりTリーグにも参戦した松下大星(クローバー歯科カスピッズ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

>>琉球アスティーダ、日本代表・松下大星と選手契約を締結 史上初の日ペンTリーガー誕生へ
>>松下大星(クローバー歯科カスピッズ)の用具紹介|俺の卓球ギア#51

松下大星とは?

松下大星は、名門・愛工大名電に中学から大学まで在籍し、卒業後は実業団のクローバー歯科カスピッズで活躍を続ける選手です。2022年の全日本選手権では初の男子シングルスベスト8入りを果たし、4月に行われたアジア競技大会日本代表選考会で日本代表に選出され、大きな注目を集めました。

松下大星のプロフィール

松下大星(まつしたたいせい)は1996年8月5日生まれの28歳(2024年11月時点)で、熊本県熊本市出身です。父は元日本代表で現男子ホープスナショナルチーム監督の松下雄二さん、母は元日本代表の下長智子さん(旧性)、叔父は元日本代表でVICTAS社長やTリーグ初代チェアマンを務めた松下浩二さんと卓球一家に生まれます。


写真:松下浩二/撮影:伊藤圭

3兄弟の次男で、兄は実業団選手の松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ)で、弟の松下竜巳も名門・明治大学でプレーしています。


写真:松下海輝/撮影:ラリーズ編集部

松下は幼稚園の頃からラケットを握り、最初の1年間はシェークハンドでプレーするも、その後は現在のペンホルダーラケットに転向。小学校時代は父の雄二さんが監督を務める名門「城山ひのくにジュニア」でプレーし、チームメイトだった上村慶哉、硴塚将人らとともに腕を磨きました。

中学は地元・熊本の三和中に進学。1年生ながらシングルスで全中に出場しますが、中学2年時に愛知県の名門・愛工大附属中(現愛工大名電中)へ転入します。そして、2年生で出場した全中では男子学校対抗ベスト4入りに貢献し、3年時は男子学校対抗ベスト8、男子シングルスベスト4という成績を残します。


写真:タイジュニア&カデットオープンの松下大星/提供:ittfworld

高校は附属の愛工大名電高に進学しますが、高校でもその活躍は止まりません。インターハイは男子シングルス3年連続でベスト8、3年時の男子学校対抗では準優勝。さらに、2014年にはタイジュニア&カデットオープンで郡山北斗(現リコー)とのペアでジュニア男子ダブルス優勝を飾り、高校生卓球界のトップ選手の一人として注目されます。

輝かしい実績を引っさげて愛知工業大学に進学しますが、大学では伸び悩みます。本人が「大学時代はちゃんと練習をやっていなかった」と語るように、高校までのように全国の舞台で活躍する姿は見られず、2018年の全日学(全日本大学選手権個人の部)でダブルス準優勝を飾りますが、シングルスで表彰台に乗ることは叶いませんでした。


写真:松下大星/撮影:ラリーズ編集部

愛知工業大学卒業後は、実業団のクローバー歯科(現クローバー歯科カスピッズ)に入社し、平日フルタイムで働きながら練習をする生活が始まります。ですが、本人も「最初はしんどかった」と語っていたように、会社員と卓球選手の両立に苦戦します。

結果的に社会人1年目となった2019年は、日本リーグで前期2部最高殊勲選手賞を受賞するも、全日本選手権男子シングルス予選では高校生に敗れて出場権を逃すなど、本来の実力を発揮しきれないシーズンとなりました。


写真:松下大星と江藤慧/撮影:ラリーズ編集部

それでも、全日本選手権は江藤慧とのペアで男子ダブルスの出場権を獲得すると、本大会では快進撃を見せ、見事3位入賞。そこから、少しずつ卓球での成績も出始めます。

2020年後期日本リーグではシングルス7勝1敗の結果を残してチームの1部リーグ復帰に貢献すると、2021年の日本リーグでは前期・後期ともにシングルス3勝2敗で勝ち越し。そして、2022年1月に開催された全日本選手権では2018年チームワールドカップ日本代表の神巧也を撃破して、男子シングルスベスト8進出を果たします。

この全日本ベスト8入りで一気にブレイクした松下の勢いは、止まりません。同年4月に開催されたアジア競技大会日本代表選考会では、日本トップレベルの選手との戦いを勝ち抜き、見事代表権を獲得。自身初の日本代表に選出されました(本大会は9月開催予定も新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期)。


写真:松下大星(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

そして、2022-2023シーズンは琉球アスティーダからTリーグ参戦も発表されると、Tリーグデビュー戦となった9月17日の木下マイスター東京戦では元日本代表の大島祐哉に勝利を収めるなど、華々しいデビューを飾りました。また、2022年はポーランド・スーパーリーグの加入が発表され、リーグ戦で勝利を挙げるなど活躍しました。

2023年には、3月に開催された東京選手権で優勝を飾ると、2023-2024シーズンは新設チームの静岡ジェードに移籍。開幕戦から出場し、チームの主力として活躍しています。

なお、松下はX(旧Twitter)に加え、「りとるはっく」という名前でクローバー歯科カスピッズの選手らとともにYouTubeチャンネルも運営しており、試合動画や技術指導の動画を投稿しています。こちらにも注目です!

松下大星のSNS

X(旧Twitter)

YouTube

松下大星のプレースタイル

松下大星の戦型は、右ペン裏裏ドライブ型です。ペンホルダーは日本式ペンホルダーを使用しており、両面にラバーを貼っている珍しいスタイルです。

両面にラバーを貼っているため、シェークと同じようにバック面でチキータを打つことができ、チキータからのフォアドライブを得意としています。

松下大星の使用用具

バタフライの契約選手である松下大星は、ラケットはバタフライ特注の木材5枚とアリレートカーボン2枚のラケット、ラバーはフォア面にバタフライの『ディグニクス09C』、バック面にバタフライの『ディグニクス05』を使用しています。

>>【卓球】ディグニクス09Cの性能を徹底レビュー 粘着愛好家にもってこいの最先端ラバー
>>【卓球】ディグニクス05の性能を徹底レビュー 寿命やテナジーとの比較も

松下大星の世界ランキング

現時点(2022年12月現在)で松下大星は世界ランキングを持っていません。過去には国際大会へ出場していましたが、ここ数年間は出場していないためです。

松下大星の国内大会での主な戦績

2010年 全中 男子学校対抗:3位
2011年 全中 男子シングルス:3位、男子学校対抗:ベスト8
2012年 インターハイ 男子シングルス:ベスト8、男子学校対抗:3位
2013年 全日本選手権 ジュニア男子シングルス:ベスト16
インターハイ 男子シングルス:ベスト8、男子学校対抗:3位
2014年 全日本選手権 ジュニア男子シングルス:ベスト16
インターハイ 男子シングルス:ベスト8、男子学校対抗:準優勝
2016年 全日本選手権 男子ダブルス:ベスト8(ペア:上江洲光志)
2018年 全日学 男子ダブルス:準優勝(ペア:宮本春樹)
2019年 前期日本リーグ 男子2部:優勝
2020年 全日本選手権 男子ダブルス:3位(ペア:江藤慧)
後期日本リーグ 男子2部:優勝
2022年 全日本選手権 男子シングルス:ベスト8
アジア競技大会日本代表選考会 予選リーググループB:2位
日本リーグビッグトーナメント 男子ダブルス:準優勝(ペア:宮本春樹)
全日本実業団選手権 男子団体:優勝
全日本社会人選手権 男子シングルス:3位(ペア:宮本春樹)
2023年 全日本選手権 男子シングルス:ベスト8
東京選手権 男子シングルス:優勝
日本リーグビッグトーナメント 男子シングルス:優勝
全日本社会人選手権 男子シングルス:ベスト8
2024年 全日本社会人選手権 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:ベスト8(ペア:江藤慧)

松下大星の国際大会での主な戦績

2012年 イタリアジュニア&カデットオープン ジュニア男子ダブルス:ベスト4
韓国ジュニア&カデットオープン ジュニア男子シングルス:ベスト8
2013年 スウェーデンジュニア&カデットオープン ジュニア男子ダブルス:ベスト16/td>
2014年 タイジュニア&カデットオープン ジュニア男子シングルス:ベスト8、ジュニア男子ダブルス:優勝
2023年 杭州アジア競技大会 男子ダブルス:ベスト8(ペア:及川瑞基)

まとめ

幼少期から様々な環境で挑戦し続けてきた松下大星は、チームを牽引する存在として今後の更なる活躍が期待されます。

松下大星の関連記事

>>松下大星の関連記事はこちら

松下大星の動画はこちら!