橋本帆乃香が準優勝 金光・宇田も大健闘【ITTFチャレンジ・ポーランドオープン】 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球ニュース 橋本帆乃香が準優勝 金光・宇田も大健闘【ITTFチャレンジ・ポーランドオープン】

2018.03.19

文:里見澪(Rallys編集部)

*2018卓球ジャパントップ12女子シングルス準決勝で戦う橋本帆乃香(ミキハウス)
<2018年3月13日〜17日 ITTFチャレンジ・ポーランドオープン(スパワ)>

3月13日から17日にかけてポーランドオープンがスパワで行われた。日本からは次世代を担う日本人男子9名と女子5名が参加し、熱戦を繰り広げた。

今大会では日本人選手は男女シングルス、男女U-21、そして男女ダブルスに出場。女子シングルスで橋本帆乃香(ミキハウス)が準優勝。U-21では金光宏暢(大原学園)がベスト4入りを果たした。

男子シングルスでは、全日本男子ジュニアで準優勝を果たした宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が韓国の林鐘勲(3月現在世界ランキング45位)に準々決勝で破れ、ベスト8となった。

橋本帆乃香がシングルス・ダブルスともに表彰台

橋本帆乃香は日本を代表するカットマンの1人であり、幼少の頃から卓球界で活躍を見せてきた。そのため、彼女の名は卓球界で広く知られている。

長きにわたり、日本国内外で活躍してきた彼女は去年3月に四天王寺高校を卒業し、ミキハウスへ入社して社会人となった。

今大会でも橋本のカットの安定感と積極的な変化球が炸裂。時より相手を襲う橋本のバックからの攻撃展開も要所要所で見られた。決勝でも善戦したが、韓国の梁夏銀に惜しくも破れ、優勝を逃した。

決勝での運命の分かれ道は、ゲームカウント1-1で迎えた3ゲーム目。11-10とリードしていたが、相手にしつこくミドルを攻められ点を失う。結局12-14と競り負けてしまい、今大会の命運を分けた。

シングルスの他に、橋本はダブルスでも大健闘。佐藤瞳(ミキハウス)とともに組んでいるダブルスでもベスト4の結果を残した。

橋本と佐藤のペアはこれまでもITTFのオープン戦で優勝経験が数回あり、さらに2017年のアジア選手権では3位にも輝いている。日本No.1のカットマンペアとして、これからもさらなる活躍を期待したい。

17歳 金光宏暢 U-21でベスト4入り

U-21では、現在大原学園高校2年生の金光宏暢がインターハイでのライバルたちを押し退け、見事ベスト4入りを果たした。

去年の夏のインターハイでは、高校2年生ながらも優勝を目指していた金光。惜しくも木造勇人(愛工大名電高校)に破れ、ベスト4となった。今大会ではインターハイで上位4位までに入っていたライバルたちを退き、日本人選手の中で最も高い成績をおさめ、見事雪辱を果たす形となった。

高校1年生ではインターハイでは3回戦敗退。2年生ではベスト4。そして今回のポーランドオープンで国際大会で結果を残した金光。成長スピードの著しい金光は今後もさらなる躍進を見せてくれそうだ。

最終結果は以下の通り。

ポーランドオープン最終結果

男子シングルス

優勝: 林鐘勲(韓国)
準優勝: 張禹珍(韓国)
ベスト4: 鄭栄植(韓国)、趙大成(韓国)

女子シングルス

優勝: 梁夏銀(韓国)
準優勝: 橋本帆乃香(ミキハウス/日本)
ベスト4: 田志希(韓国)、PESOTSKA Margaryta(ウクライナ)

男子U-21

優勝: BADOWSKI Marek(ポーランド)
準優勝: LEVENKO Andreas(オーストリア)
ベスト4: 金光宏暢(大原学園/日本)、LEVENKO Andreas(オーストリア)

女子U-21

優勝: KIM Jiho(韓国)
準優勝: TAILAKOVA Mariia(ロシア)
ベスト4: CHOI Hyojoo(韓国)、SHIN Yubin(韓国)

男子ダブルス

優勝: 鄭栄植/李尚洙(韓国)
準優勝: 江天一/林兆恒(中国香港)

女子ダブルス

優勝: 田志希/梁夏銀(韓国)
準優勝: BALAZOVA Barbora(スロバキア)/MATELOVA Hana(チェコ)

日本人選手スコア

男子シングルス決勝トーナメント

(1回戦)
宮本春樹 0 (-3, -9, -6, -5) 4 JORGIC Darko(スロベニア)
高見真己 4 ( 6, 4, 3, -8, -5. 6) 2 SALIFOUAbdel-Kader(フランス)
宇田幸矢 4 ( 10, 7, 6, 4) 0 BADOWSKI Marek(ポーランド)
及川瑞基 4 (11, 5, 8, 3) 0 ZATOWKA Patryk(ポーランド)

(2回戦)
高見真己 2 ( -9, -12, 8, -6, 8, -7) 4 SZOCS Hunor(ルーマニア)
宇田幸矢 4 ( -6, 10, 8, 8, 10) 1 ZHMUDENKO Yaroslav(ウクライナ)
及川瑞基 3 ( 7, 8, 10, -4, -10, -5, -10) 4 林兆恒(中国香港)

(3回戦)
宇田幸矢 4 ( 5, -9, 4, -9, -6, 6, 8) 3 PLATONOV Pavel(ベラルーシ)

(準々決勝)
宇田幸矢 1 ( -7, 5, -13, -6, -7) 4 林鐘勲(韓国)

女子シングルス決勝トーナメント

(1回戦)
木原美悠 4 ( -7, 4, 8, 6, 9 ) 1 TSAPTSINOS Maria(イングランド)
橋本帆乃香 4 ( -6, -10, 8, 8, -6, 10, 6) 3 LI Xiang(イタリア)
芝田沙季 4 ( 8, 7, 4, 8) 0 BAJOR Natalia(ポーランド)
佐藤瞳 4 ( 1, 3, 8, 8) 0 SHIN Yubin(韓国)

(2回戦)
木原美悠 4 ( 7, -5, 3, -6, 11, 8) 2 BALAZOVA Barbora(スロバキア)
橋本帆乃香 4 ( 8, 7, 9, 6) 0 GRZYBOWSKA-FRANC Katarzyna
芝田沙季 4 ( 2, 6, -5, 7, 4) 1 DVORAK Galia(スペイン)
佐藤瞳 4 ( 3, -9, 6, 10, 10) 1 HO Tin-Tin(イングランド)

(3回戦)
木原美悠 2 ( -7, -9, -3, 9, 8, -5) 4 徐孝元(韓国)
橋本帆乃香 4 ( 7, 10, 11, 7) 0 崔孝珠(韓国)
芝田沙季 2 ( -8, -9, -5, 8, 6, -9) 4 BATRA Manika(インド)
佐藤瞳 3 ( -7, -9, -3, 9, 8, -5) 4 CHASSELIN Pauline(フランス)

(準々決勝)
橋本帆乃香 4 ( 8, 3, 8, 10) 0 崔宝文(チャイニーズタイペイ)

(準決勝)
橋本帆乃香 4 ( -3, -9, 11, 8, 3, 4) 2 田志希(韓国)

(決勝)
橋本帆乃香 1 ( 8, -7, -12, -8, -8) 4 梁夏銀(韓国)

男子U-21 決勝トーナメント

(1回戦)
戸上隼輔 3 ( 3, 9, 9) 0 ZANDECKI Jan(ポーランド)
宇田幸矢 3 ( 4, 5, 4) 0 陳君翔(チャイニーズタイペイ)
宮本春樹 1 ( -4, 12, 5, 8) 3 KHANIN Aliaksandr(ベラルーシ)
髙見真己 3 ( 8, 6, 1) 0 ABUSEV Artur(ロシア)
金光宏暢 3 ( 6, -8, 5, 9) 1 KOSOLOSKY Olav(ベルギー)
田中佑汰 3 ( 7, 8, 8) 0 KOTOWSKI Tomasz(ポーランド)

(2回戦)
戸上隼輔 3 ( 5, -9, -9, 5, 8) 2 趙大成(韓国)
宇田幸矢 2 ( 8, -12, -10, 12, -13) 3 KHANIN Aliaksandr(ベラルーシ)
髙見真己 3 ( 7, 3, 5) 0 YIGENLER Abdullah(トルコ)
金光宏暢 3 ( 5, 9, -2, 10) 1 CHEN Shuainan(イタリア)
田中佑汰 2 ( -7, -9, 8, 3, -11) 3 SPANIK Tibor(スロバキア)

(準々決勝)
戸上隼輔 0 ( -9, -7, -8) 3 KHANIN Aliaksandr(ベラルーシ)
髙見真己 0 ( -6, -3, -6) 3 金光宏暢

(準決勝)
金光宏暢 1 ( -8, -5, 5, -9) 3 LEVENKO Andreas(オーストリア)

女子U-21 決勝トーナメント

(1回戦)
芝田沙季 3 ( 3, 8, 3) 0 CARLSEN Rebekka(ノルウェー)
大藤沙月 3 ( 3, 9, -10, 9) 1 TRIGOLOS Daria(ベラルーシ)
木原美悠 1 ( 4, -9, -9, -5) 3 WEGRZYN Katarzyna(ポーランド)

(2回戦)
芝田沙季 2 ( -9, 5, -7, 8, -7) 3 崔孝珠(韓国)
大藤沙月 3 ( 5, 6, 8) 0 WEGRZYN Katarzyna(ポーランド)

(準々決勝)
大藤沙月 0 ( -4, -6, -8) 3 SHIN Yubin(韓国)

女子ダブルス 決勝トーナメント

(1回戦)
橋本帆乃香/佐藤瞳 3 ( 7, 6, 6) 0 AMBRUS Krisztina(ハンガリー)/
DE NUTTE Sarah(ルクセンブルク)
大藤沙月/芝田沙季 3 ( 2, 2, -7, 8) 1 GRZYBOWSKA-FRANC Katarzyna/
PARTYKA Natalia(ポーランド)

(準々決勝)
橋本帆乃香/佐藤瞳 3 ( 6, 9, 4) 0 HELMY Yousra/MESHREF Dina(エジプト)
大藤沙月/芝田沙季 0 ( -14, -5, -8) 3 田志希/梁夏銀(韓国)

(準決勝)
橋本帆乃香/佐藤瞳 2 ( 7, -9, -10, 7, -9) 3 BALAZOVA Barbora(スロバキア)/MATELOVA Hana(チェコ)

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