【初心者必見】卓球で大切な2つのポイント "決める技術"と"入れる技術" | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

卓球プレーヤー向け 【初心者必見】卓球で大切な2つのポイント “決める技術”と“入れる技術”

2020.02.25 文:若槻軸足(卓球ライター)

卓球ライター若槻軸足がお届けする「頭で勝つ!卓球戦術」。

このシリーズでは初心者向けに卓球の基本的な技術についての説明や、そのやり方、対処法などについてお話していく。実際のプレイヤーはもちろん、テレビなどで観戦される方にとっても、頻繁に出てくる用語が登場するので、知っているとより卓球の面白さが分かるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。

さて今回のテーマは、「入れる技術」「決める技術」だ。

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卓球は「相手より1本多く返したら勝ち」「どんな得点も同じ1点」

改めて卓球のルールをおさらいしよう。ご存知のように卓球には未経験者は知らないような複雑で細かいルールが数多く存在する。さらにそれらも、これまでの長い歴史を経て、幾度となく改正を繰り返してきている。

しかし、そんななかでも一度たりとも変わっていない、卓球の大前提となるルールが2つある。

それは、
「相手より1本多く返したら勝ち」
「どんな得点も同じ1点」
この2つだ。

卓球は、とにかく相手コートにボールを返すこと。それに失敗した方が負ける競技だ。そのために選手達は、サーブの回転を工夫したり、ドライブやスマッシュといったスピードのあるボールを打ったりと、試行錯誤をする。

ただ、どんなに素晴らしいプレーでも、どんなに新しい技術を使った得点でも、たとえ相手のサーブのミスであっても、すべて同じ「1点」なのだ。

ラグビーのように、トライで5点、ゴールキックで2点、などといったものは存在しない。とにかくひたすらに、「1点」を11回積み重ねればゲームを取得し、3ゲーム(ないし4ゲーム)を取ればあなたの勝ちだ。

筆者の試合運びの考え方としては、とにかく「ミスをしない」ということを重要視している。つまり、「入れる技術」を多用しているということだ。表ソフトのプレイヤーであることも起因しているが、まずは何がなんでも相手コートに入れる、その前提の上で、決めにいけるボールを選ぶ、というわけだ。

重要なのは「確率」と「判断」

さて、ようやく本題の「入れる技術」と「決める技術」についてだ。入れる技術とは文字通り、確実に相手コートへ返球する技術のことだ。

そして「決める技術」とは、スマッシュやドライブなど、ラリーを終わらせることを想定した、積極的に得点を取りに行く技術のことだ。

試合のなかでは、この両者のバランスをうまく取りながらプレーしていくことになる。全部が全部スマッシュを打てるボールが来るわけはないし、すべてツッツキをしていたら相手に攻め込まれて負けてしまう。

このバランスを考える上で2つの考えが重要になってくる。それが「確率」と「判断」だ。

確率

初心者の頃を思い出してほしい。最初はフォアロングで、ボールを確実に相手コートへ「入れる」練習から始めたことだろう。その後で、ゆっくりとドライブやスマッシュといった技術を覚えていく。

しかしその覚えたスマッシュは試合の中ですぐさま使えるわけでは当然ない。ボールが返ってくる毎に、高さ・速さ・コース・回転などから、「これはスマッシュができるボールか」を瞬時に判断しなければならない。


写真:朱世赫(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

たとえばカット打ちのシーンを思い出してみよう。

・返ってきたカットのバウンドが30cmの高さなら、スマッシュで決めにいって入る確率は7割〜8割。

・返ってきたカットのバウンドが20cmの高さなら、スマッシュで決めにいって入る確率は4割〜5割。

まずはこういった確率を、日頃から自分の技量をみて推し量っておくことが大切となる。これが分からないと、次の判断にこぎつけることができない。

判断

そして、いざ試合のときに必要なのが、返ってきたカットのバウンドが、30cmなのか20cmなのか、を見極めることだ。

つまり、

[30cmの高さだと判別] → [7割〜8割で決めにいけるボールだと判断] → [スマッシュという技術を選択]  [20cmの高さだと判別] → [決めにいくと4割〜5割しか入らないボールだと判断] → [緩いドライブという技術を選択]

ということをプレーの中で行うのだ。

そして強くて実力がある選手というのは、「確率高く決めにいけるボールの幅が広い」ということに他ならない。
「20cmのボールでも、決めにいって7割〜8割の確率で入る」という技量を持っているのだ。

この確率を高めていく作業というのが、練習というものである。

ちなみにこの判断は、時と場合によって変わってくる。ゲーム終盤のお互い緊張した場面で1点も与えたくないときは、入れにいく技術を優先して選択することが増えるだろう。逆に、点差が離れて劣勢なときや、格上相手で普通にやっていては勝てない場合などは、4割〜5割しか入らないボールも積極的に決めにいく必要が出てくる。

入れる場合の注意


写真:水谷隼(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

最後に、入れる技術を選択した場合に気をつけたいポイントについてお伝えしたい。それは、「相手に決める技術を使わせない」ということだ。

入れる技術を選択して、文字通り「入れる」だけでは当然相手に打ち抜かれてしまう。なので、「自分も決めにいかないけれども、相手も決めにいけない」ようなボールを打つ必要がある。

・なるべく低く返す
・回転をしっかりとかける
・スピードはゆっくりでもきっちりとサイドを割ったコースを突く

こういった意識を普段の練習から高く保っておくことは非常に重要だ。咄嗟の判断でギリギリで「入れる技術」を選択した場合でも、このようなボールで返球することができれば、いつか必ず「決めにいける良いボール」が待ち受けているだろう。

まとめ

今回は決める技術と入れる技術について考えてみた。繰り返すと、卓球は相手より1回多く返せば勝ちのスポーツだ。さらに、どんなボールも同じ1点なのだ。

初心者の方などは、ついついカッコいい決めにいく技術ばかりを重視してしまいがちである。しかし、それ以上に「入れる技術」が大切になってくることは言うまでもない

決めにいける技術の確率を日々の練習で高める。その上で試合では、決めにいけるのか、いけないのかの判断をしっかりすること。卓球の上達のためには欠かせない考え方だ。ミスが多くて悩んでいる方などは、ぜひ参考にして頂ければと思う。

若槻軸足が書いた記事はこちらから

頭で勝つ!卓球戦術

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