文:ラリーズ編集部
今回は、台湾の“卓球美女”にして女子代表の主力選手の1人である、鄭先知(ジェンシェンチー・チャイニーズタイペイ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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鄭先知とは?
鄭先知は、2013年に大学生で台湾選手権女子シングルス優勝、2020年にも同種目で2度目の優勝を飾るなど台湾の誇るトッププレーヤーです。鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)や陳思羽(チェンズーユ・チャイニーズタイペイ)らとともに出場した世界選手権やチームワールドカップの団体戦では、中国、日本に次ぐ3位と好成績を残しています。
世界ランキングでも鄭怡静、陳思羽に次ぐ3番手として女子代表の中核を担う選手の1人です。その安定したプレーで、チームの勝利に貢献しています。
プロフィール
鄭先知は、1993年4月18日生まれの27歳(2020年4月時点)です。台湾出身で、現在は台湾代表として数々の国際大会に出場しています。
国際大会では、2019年のジャパンオープンで、同年の全日本選手権ジュニア女王の出澤杏佳(大成女子高校)に勝利、カタールオープンでは、世界ランキングで台湾女子トップの鄭怡静に勝利するなど、トップ選手の中でも対応能力の高い選手だと言えます。
また、メディアでは“卓球美女”と称され、自身のInstagramのフォロワーは7千人を超えるほど卓球ファンの中で人気の選手です。試合の時から、私生活でのお洒落なファッションの写真まで数多く投稿されています。こちらも必見です。
鄭先知のインスタグラムはこちら
プレースタイル
鄭先知の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、両ハンドの安定したラリーが特徴です。相手コートに深いツッツキを送り、相手が持ち上げてきたところからラリー戦に持ち込むことが得意です。
試合を自分のペースで進めることはとても難しいです。試合の中で主導権を握るタイミングがいくつかあり、その度に試合の流れが変わるからです。世界のトップ選手、特に中国の選手は第1ゲームから自身のプレーを貫き試合の主導権を渡さない卓球をすることが多いです。ただし、守備型の選手は相手の球に合わせるところから始まるため、試合の後半で主導権を握ることが多いです。
鄭先知はまさしく自分の卓球を貫き、相手のレシーブに左右されることなく自分のペースでラリーを繰り広げます。そのため、ラリーになった時に自分のミスが極端に減り、相手のミスを誘うことができるようになります。
使用用具
鄭先知はNittakuの契約選手で、かつてラケットは「トルネードキングスピード」、ラバーはフォア面に紅双喜の「キョウヒョウ」を使用していました。
「トルネードキングスピード」は、既製品である「トルネードキング」をベースに、外側に高反発かつ柔らかい打球感のカーボンを搭載することで、全体にスピード感のある卓球を可能にしたラケットです。
世界ランキング
鄭先知の世界ランキングは57位(2020年4月時点)です。2017年から2桁ランクで安定し始め、50位台を行き来しています。最高ランクは2018年4月の43位です。ジュニアの最高ランクは44位、U21の最高ランクは28位といずれも2桁ランク前半で、ジュニア時代から世界で戦える実力を持っていた選手と言えます。
台湾国内大会での主な成績
2013年 | 台湾選手権 | 女子シングルス優勝 |
2014年 | 台湾大学選手権 | 女子ダブルス優勝 |
2020年 | 台湾選手権 | 女子シングルス優勝 |
国際大会での主な成績
2013年 | 中国オープン | U21女子シングルスベスト8 |
2014年 | ジャパンオープン | U21女子シングルスベスト8 |
2016年 | 世界選手権 | 女子団体3位 |
2017年 | ベルギーオープン | 女子ダブルスベスト4 |
2018年 | ジャパンオープン | 女子ダブルスベスト4 |
2019年 | チームワールドカップ | 女子団体3位 |
ジャパンオープン | 女子ダブルスベスト4 | |
チェコオープン | 女子ダブルスベスト4 | |
ドイツオープン | 女子ダブルスベスト4 | |
オーストリアオープン | 女子ダブルス準優勝 | |
グランドファイナル | 女子ダブルスベスト4 |
まとめ
台湾女子を引っ張る“卓球美女”が、国際大会でどのようなプレーを見せてくれるのか。今後の彼女の活躍とSNSの投稿に注目です。
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