文:ラリーズ編集部
国内大会や国際大会で成績を上げており、世界ランキングも日本選手の中でも上位に付けている橋本帆乃香を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
2019年には世界選手権のダブルスで銅メダルに輝いた橋本帆乃香。2020年全日本選手権では石川佳純に敗れたものの、ベスト4に進出しています。今回はそんな橋本帆乃香のプロフィールを見ていきましょう。
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このページの目次
橋本帆乃香とは?
写真:2019世界選手権の佐藤瞳(写真左)と橋本帆乃香(写真右)/提供:ittfworld
橋本帆乃香、2019年の世界選手権ブダペスト大会で女子ダブルスの日本代表に選ばれて、佐藤瞳とペアを組み、見事銅メダルを獲得した、これからの活躍が期待される日本を代表するカットマンです。
2021年には、卓球Tリーグ女子の新球団・九州アスティーダからTリーグにも出場することが決まっています。
他にも数々の大会で好成績を残している橋本帆乃香のプロフィールを見ていきましょう。
橋本帆乃香のプロフィール
橋本帆乃香(はしもとほのか)は1998年7月5日生まれの24歳(2022年12月時点)で、愛知県出身です。実家は卓球用品店として有名なタクシンスポーツを経営しており、幼少期は卓伸クラブで卓球をスタート。2010年の全日本選手権ホープス女子シングルスでベスト4に入りました。
中学校は四天王寺羽曳丘に入学すると、全中女子団体3連覇、全日本カデットシングルス・ダブルスベスト4と、着実に全国レベルの選手へと成長していきます。
写真:橋本帆乃香(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
高校は大阪の強豪・四天王寺高校に進学すると、インターハイでは2015年と2016年の2年連続で、ダブルスと学校対抗で2冠、シングルス準優勝という圧巻の成績を残します。
そして、全日本選手権では2015年度には平野美宇(木下グループ)を下してジュニア女子シングルス準優勝、2016年度には女子シングルスで3位になるなど結果を残し、急成長を見せました。
写真:橋本帆乃香(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
高校卒業後は現在も所属しているミキハウスに入社し、その後は特に1つ年上のカットマンの佐藤瞳(ミキハウス)とペアを組み、国内外の大会で活躍しています。
全日本選手権では2018年と2019年で2年連続ベスト4入りし、2017年のITTFチャレンジクロアチア大会ではシングルスとダブルス(佐藤瞳ペア)で優勝し、見事2冠を達成しました。2019年の世界卓球にも女子ダブルスの日本代表に選ばれ、見事銅メダルを獲得しました。
写真:橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ittfworld
2021-2022シーズン(4thシーズン)からはTリーグにも参戦。橋本と同じカットマンで、ダブルスのパートナーでもある佐藤瞳とともに新球団の九州アスティーダに加入し、リーグ年間MVPに選出される活躍を見せました。翌シーズンは日本ペイントマレッツに移籍し、現時点でシングルス9勝3敗の成績を残しています(2022年12月現在)。
また、2022年には2020年以来、約2年ぶりとなる国際大会にも参戦。WTTフィーダーブダペストで女子シングルス準優勝を飾り、海外選手とも渡り合える実力があることを改めて証明しました。
橋本帆乃香のプレースタイル
写真:橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ittfworld
橋本帆乃香の戦型は右シェークカット型で、打球点の高いカットが持ち味で、回転に変化を付け、相手にスキが出来たところで、相手の返球を強打して攻めていくカットマンです。
また、バックハンドサービスにも定評があり、変化の激しいバックハンドサービスで相手を崩して、3球目に勝負を仕掛けます。
橋本帆乃香の使用用具
橋本帆乃香は、ラケットはNittakuの木材7枚合板「剛力男子」、ラバーは表面が「キョウヒョウ3国狂ブルー」、裏面が「ドナックル(表ソフト)」を使用しているようです。
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橋本帆乃香の世界ランキング
橋本帆乃香の世界ランキングは2016年5月時点で50位だったものの、2016年のITTFワールドツアークウェートオープンU21女子シングルスで準優勝を果たすなど国際大会で好成績を残し、そこから徐々にランキングを上げ、2017年9月に自己最高位である13位になりました。
その後のランキングには波があり、現在(2022年12月時点)は149位になっています。
橋本帆乃香の国内大会での主な戦績
2010年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 女子シングルス:ベスト4 |
2011年 | 全中 | 女子団体:優勝 |
2012年 | 全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4 |
全中 | 女子団体:優勝 | |
2013年 | 全中 | 女子団体:優勝 |
2014年 | インターハイ | 女子学校対抗:優勝 |
2015年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:ベスト8 |
インターハイ | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝、女子学校対抗:優勝 | |
2016年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:準優勝 |
インターハイ | 女子シングルス:準優勝、女子ダブルス:優勝、女子学校対抗:優勝 | |
2017年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
2018年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
2019年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:ベスト4 |
2020年 | 全日本選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
2022年 | TOP32東京大会 | 女子シングルス:7位 |
TOP32福岡大会 | 女子シングルス:7位 |
橋本帆乃香の国際大会での主な戦績
2016年 | クウェートオープン | U21女子シングルス:準優勝 |
クロアチアオープン | U21女子シングルス:ベスト4 | |
チェコオープン | 女子シングルス:ベスト4 | |
オーストリアオープン | 女子シングルス:ベスト4 | |
2017年 | オーストリアオープン | 女子ダブルス:準優勝 |
アジア選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 | |
2018年 | オーストラリアオープン | 女子ダブルス:準優勝 |
2019年 | 世界選手権ブダペスト大会 | 女子ダブルス:銅メダル |
2020年 | スペインオープン | 女子シングルス:優勝 |
オマーンオープン | 女子シングルス:ベスト4、女子ダブルス:優勝 | |
2022年 | WTTフィーダーブダペスト | 女子シングルス:準優勝 |
まとめ
日本を代表するカットマンとして、国際大会で活躍し、世界のトップで戦い続けている橋本帆乃香。まだまだ実力が計り知れなく、これからの活躍が期待される橋本帆乃香に注目です。