文:ラリーズ編集部
今回は、五輪3大会連続出場を果たしたカナック・ジャー(アメリカ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
カナック・ジャーとは
カナック・ジャーは2016年から4年連続で全米選手権を制覇、同年のリオ五輪にも出場した経歴を持つ実力派で、アメリカ代表を引っ張る選手です。国際大会でも徐々に頭角を現してきています。2014年には史上最年少でのワールドカップ出場を果たしました。
ジュニア時代から抜きんでた才能を評価され2018年頃から世界ランクが急上昇し、世界のトップ選手の仲間入りを果たしています。
カナック・ジャーのプロフィール
カナック・ジャー(Kanak Jha)は2000年6月19日生まれの24歳(2024年7月時点)で、アメリカのカリフォルニア州出身です。現在はドイツ・ブンデスリーガにグレンツァオの一員として参戦しています。
2014年には史上最年少でのワールドカップ出場を果たすと、2016年から4年連続で全米選手権を制覇。さらに2016年のリオ五輪にも出場しました。
2021年の東京五輪にも出場し、同年の世界選手権では21歳の若さで男子シングルスベスト8に輝くなど、順調にキャリアを積み重ねていたジャーでしたが、2022年12月1日、アンチ・ドーピング規則違反で国際大会への出場停止の処分を受けることになりました(ドーピングそのもので規則違反ではなく、居場所情報を提出する競技会外検査を怠ったことで罰則の対象となった)。
キャリア最大の危機を迎えたジャーでしたが、2023年6月にドイツブンデスリーガ1部のグレンツァオに加入し、同年12月よりプレーを再開した。そして、2024年に入って復帰戦となったWTTフィーダーデュッセルドルフでは、決勝で安宰賢(アンジェヒョン・韓国)を下し、見事優勝を飾りました。
また、同年のパリ五輪アメリカ大陸予選も勝ち上がり、パリ五輪男子シングルスの代表権を獲得。3大会連続、3度目の五輪出場を決めました。
カナック・ジャーのSNS
カナック・ジャーのプレースタイル
カナック・ジャーの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、回り込みからのバックハンドチキータやフォアハンドドライブが特徴です。また、軽快なフットワークを活かして後陣からも反撃を食らわせることができる選手です。
技術の引き出しが多い選手は、試合で負けづらい選手ともいえます。ある技術を読まれても別の技術で対応することができるため、相手の戦術の幅を狭めることができます。トップ選手のほとんどが1つの技術にこだわることなく、様々な技術を1つの試合で駆使していくことができます。
また、カナック・ジャーには苦手とする技術がなく全てをそつなくこなすことができ、凡ミスが少ない選手です。それに加えて、身体能力の高さから守備の範囲も広く、前後の動きにも対応できるのが彼の強みです。
カナック・ジャーの使用用具
カナック・ジャーはバタフライの契約選手で、ラケットがバタフライの『ティモボルALC』、ラバーはフォア面にバタフライの『ディグニクス05』、バック面にバタフライの『テナジー19』を使用しています。
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カナック・ジャーの世界ランキング
カナック・ジャーの世界ランキングは120位(2024年7月時点)で、最高ランキングは19位(2023年1月)です。
カナック・ジャーの主な成績
2016年 | 全米選手権 | 男子シングルス:優勝 |
2016年 | パンアメリカンジュニア選手権 | U18男子シングルス:優勝 |
USオープン | U18男子シングルス:優勝 | |
2017年 | 全米選手権 | 男子シングルス:優勝 |
ジュニアサーキットファイナル | U18男子シングルス:優勝 | |
2018年 | 全米選手権 | 男子シングルス:優勝 |
ユースオリンピック | 男子シングルス:銅メダル | |
パンアメリカン選手権 | 男子シングルス:金メダル | |
2019年 | 全米選手権 | 男子シングルス:優勝 |
パンアメリカンカップ | 男子シングルス:準優勝 | |
2021年 | 世界選手権ヒューストン大会 | 男子シングルス:ベスト8 |
2022年 | パンアメリカン選手権 | 男子シングルス:銀メダル |
2024年 | WTTフィーダーデュッセルドルフ | 男子シングルス:優勝 |
まとめ
アメリカで着々と世界のトップへの階段を上る彼が、国際大会でどんな功績を残すのか。今後の彼の活躍に目が離せません。