文:ラリーズ編集部
今回は、実業団の名門・シチズン時計で活躍し、Tリーグ・静岡ジェードにも所属する三部航平を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本情報から、世界ランキングに食い込むに至った国際大会での戦績にも触れていきます。
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このページの目次
三部航平とは?
三部航平は2018年第88回大学総合大会、団体の部で優勝を飾った経験のある選手です。青森山田高校時代には森薗政崇と共に全日本選手権男子ダブルスで2連覇を果たしています。
三部航平のプロフィール
写真:三部航平(シチズン時計)/撮影:ラリーズ編集部
三部航平(さんべこうへい)は1997年7月13日生まれの26歳(2024年1月現在)で、山形県東根市出身です。幼少期より卓球に慣れ親しみ、幼い頃より全国の舞台で頭角を示していました。
初めて全国で優勝したのは2009年全日本選手権大会(ホープスの部)。2011年全日本選手権大会(カデットの部)14歳以下男子シングルス優勝。齢十二という中学校に入る前にここまでの成績を残しました。
中学は名門で知られる青森山田中学に進学します。親元を離れ自らを鍛える為に単身で寮生活をします。ここで初めて先輩後輩の上下関係を知り、人間力を上げた為に底力が増しました。
2012年全国中学校大会で男子団体、男子シングルス共に優勝。2013年全日本選手権大会ジュニアの部準優勝。中学では名実共に全国屈指の強豪選手に成長しました。
高校も青森山田高校にそのまま進みます。2015年全日本選手権大会男子ダブルス優勝。ジュニア男子準優勝。高校でも鍛練を怠らず、好成績を残しました。森薗政崇との男子ダブルスは歴代最高ペアと呼べるほどの実績となりました。
写真:三部航平と及川瑞基/撮影:ラリーズ編集部
大学では専修大学に進学。2018年にはインカレ男子団体優勝を果たしました。2019年1月にはTリーグの岡山リベッツと契約しました。その後は、2022-2023シーズンは琉球アスティーダ、2023-2024シーズンは静岡ジェードに所属しました。
大学卒業後はシチズン時計に所属し、日々練習に励んでいます。2020年の全日本選手権では男子ダブルスで3度目の優勝を飾りました。
三部航平のSNS
X(旧Twitter)
三部航平のプレースタイル
後陣で構えてラリーに持ち込む裏裏ドライブ型の戦い方をします。カットマンと呼ぶ程ではないが、後陣で構えてドライブ回転をかけた打球で打ち返し相手のミスを誘うのが定石となっています。サーブは非常に回転力のあるサーブを打ち込み、サービスエースを奪います。
また、回り込んでのフォアハンドドライブはとても威力が高く、三部の決め球となっています。特に欠点となる技術はなく、どの場所からでも安定した攻撃が可能な選手です。
三部航平の使用用具
三部航平はバタフライの契約選手で、ラケットはバタフライの『フレイタス ALC』、ラバーはフォア面にバタフライの『ディグニクス09c』、バック面にバタフライの『ディグニクス05』を使用しています。
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三部航平の世界ランキング
三部航平は2024年1月現在、世界ランキングを持っていません。最高ランキングは88位(2016年6月)です。
三部航平の国内大会での戦績
2009年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 男子シングルス:優勝 |
2011年 | 全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下男子シングルス:優勝 |
2012年 | 全中 | 男子シングルス:優勝、男子団体:優勝 |
2013年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:準優勝 |
2014年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:優勝 |
2015年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:優勝、ジュニア男子シングルス:準優勝 |
2018年 | インカレ | 男子団体:優勝 |
2020年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:優勝 |
2023年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:3位 |
三部航平の国際大会での戦績
2012年 | クロアチアオープン | U21男子シングルス:優勝 |
2013年 | ベラルーシオープン | 男子シングルス:準優勝、U21男子シングルス:優勝 |
2014年 | チリオープン | 男子シングルス:優勝、U21男子シングルス:準優勝 |
オーストラリアオープン | U21男子シングルス:準優勝 | |
ベラルーシオープン | U21男子シングルス:優勝 | |
2015年 | スペインオープン | U21男子シングルス:準優勝 |
ベルギーオープン | U21男子シングルス:優勝 | |
2016年 | フィンランドオープン | 男子シングルス:準優勝 |
ジャパンオープン | U21男子シングルス:準優勝 | |
2018年 | 韓国オープン | U21男子シングルス:準優勝 |
まとめ
幼少期よりその才能によって全国に名を馳せてきた三部航平。97年世代のトップで活躍してきた自負を胸に、更なる飛躍を期待したいです。