文:ラリーズ編集部
TOP名古屋に所属し、エリートアカデミー、青森山田高、専修大学と卓球界のエリート街道を走ってきた鈴木李茄を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的情報から、国内外の大会での実績についてもふれます。
国内外で安定的に上位にくい込んで来ることができ、世界トップランカーへ向け成長を続ける28歳。そんな鈴木李茄のプロフィールを見ていきましょう。
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このページの目次
鈴木李茄とは?
鈴木李茄は平成27年に行われた全日本選手権混合ダブルス3位やインターハイ、全日本学生卓球選手権で優勝した実績を持つ選手です。また、エリートアカデミー、青森山田高、専修大学と卓球界では“エリート”と呼ばれる経歴を歩んできたこともその特徴の1つです。
鈴木李茄のプロフィール
鈴木李茄(すずきりか)は1994年11月08日生まれの28歳(2022年12月現在)。静岡県出身です。幼少期より卓球に励んできた鈴木李茄は、幼い頃からその才能に注目されており、日本国内での大会で数々の優勝を果たしてきました。
写真:鈴木李茄/撮影:ラリーズ編集部
エリートアカデミーに所属していた中学1年時は全日本カデットシングルス準優勝、ダブルス3位の成績を残すと、2年では全日本カデットシングルス・ダブルスで2冠を達成します。また、全日本選手権の女子ダブルスでは谷岡あゆか(サンリツ)とのペアで3位に入るなど、中学生ながら大人顔負けのプレーを見せていました。
そして、中学3年では全日本ジュニアシングルス3位の成績を残しました。
写真:2009年全日本選手権での鈴木李茄(写真左)と谷岡あゆか/提供:アフロスポーツ
高校進学後は、エリートアカデミーから名門・青森山田高に転校。青森山田に移ってからも、高2でインターハイ団体準優勝、シングルス優勝、全日本選手権混合ダブルス3位、高3でインターハイ団体優勝、ダブルス優勝と同世代のトップを走り続けました。
その勢いは、専修大学進学後も止まらず、1年生で全日学選抜優勝、インカレ団体準優勝を果たすと、3年生では全日学シングルス優勝、ダブルス優勝(安藤みなみペア)、インカレ団体優勝、全日本混合ダブルス3位(平野友樹ペア)と文句の付け様のない結果を残しました。
写真:鈴木李茄/撮影:田口沙織
大学卒業後は、実業団の昭和電工マテリアルズとTリーグのトップおとめピンポンズ名古屋を掛け持ちでプレーしています。Tリーグでは2ndシーズンに、梁夏銀(ヤンハウン・韓国)とのペアでベストペア賞を受賞するなど、トップレベルでもその実力を如何なく発揮しています。
写真:ダブルス勝利で笑顔を見せる鈴木李茄(写真左)とヤンハウン/撮影:ラリーズ編集部
そして、2022年1月の全日本選手権で吉村真晴(TEAM MAHARU)とのペアで混合ダブルス準優勝に輝くと、同年3月に昭和電工マテリアルズを退社。TOP名古屋所属となり、プロ転向を果たしました。
鈴木李茄のTwitter
鈴木李茄のプレースタイル
鈴木李茄の戦型は左シェーク裏裏です。1番の持ち味は力感のない両ハンドドライブです。安定した両ハンドドライブを武器に、台からはあまり離れず、前中陣から自ら仕掛け、速攻で得点を重ねてます。近年はチキータも習得しており、高いレベルで相手を翻弄します。
写真:鈴木李茄/撮影:ラリーズ編集部
基本に美しいフォームが特徴的で、回転数の多いショートサーブで相手を崩し、スピードドライブで得点を重ねる場面も良く見られます。
鈴木李茄の使用用具
バタフライ契約選手の鈴木李茄は、ラケットは「インナーフォースレイヤーALC」を使っているようです。ラバーは両面にバタフライの「ディグニクス05」を使用しているようです。
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鈴木李茄の世界ランキング
鈴木李茄の最高世界ランキングは129位(2017年11月)です。近年は国際大会に出場しておらず、2022年12月現在では、世界ランキングを持っていません。
鈴木李茄の国内大会での主な戦績
2008年 | 全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝 |
2009年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス:ベスト4 |
2010年 | 全日本選手権 | ジュニア女子シングルス:ベスト4 |
2011年 | インターハイ | 女子シングルス:優勝、女子学校対抗:準優勝 |
2012年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:ベスト4 |
インターハイ | 女子ダブルス:優勝、女子学校対抗:優勝 | |
2013年 | 全日学選抜 | 女子シングルス:優勝 |
2015年 | 全日学 | 女子シングルス:優勝、女子ダブルス:優勝 |
2016年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:3位 |
2017年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:準優勝 |
2021年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス:ベスト4 |
2022年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:準優勝 |
鈴木李茄の国際大会での主な戦績
2008年 | ITTFカデットチャレンジ | 女子団体:優勝、女子ダブルス:優勝 |
2009年 | ITTFカデットチャレンジ | 女子ダブルス:ベスト4 |
2013年 | ユニバーシアード | 女子団体:金メダル、混合ダブルス:金メダル |
まとめ
幼少期より同世代ではトップをひた走ってきた鈴木李茄。日本人らしい基本に忠実で型にはめた美しいフォームから繰り出される両ハンドドライブは光るものがあります。素晴らしい才能を持っている鈴木李茄の今後の活躍に期待しましょう。
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写真:鈴木李茄/撮影:田口沙織